ικα

福岡生まれ|❀読書|✧海吸い|♤日常綴り|fromis_9|♢ゼンタングル|✞体力と勇…

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福岡生まれ|❀読書|✧海吸い|♤日常綴り|fromis_9|♢ゼンタングル|✞体力と勇気、そこに好奇心を少量

マガジン

  • 読みがえり

    読んだ本のレビュー(書評)をまとめています。雑多な書棚ですが、興味があればどうぞ!※注意🚨紹介している本を一度読んでから開くのをオススメします。限りなくネタバレに近いので笑笑

  • 食べて飲んで寝て起きて

    ありふれた時を求めて。そんな日常綴りです

  • コラム100%

    人生や社会についての薄味論考。酒の肴に

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自己紹介‼︎

はじめに みなさん、こんにちは! 今回note初投稿なので、軽く自己紹介させてください! 私の名前はικαと言います。 生まれは福岡。埼玉住まいですが、今の仕事先が都内で、休日に遊びに行く場所もたいてい都内なので、もう「東京住まい」ってことにしたいと密かに思っています笑。 ●経歴● ミッションスクールとして名高い某大学の神学部に入る前、ひょんなことからプロテスタントの教会に通い始め、主なる神さまを信じて受洗。卒業後は就職のために関東へ移り住み、聖書の「せ」の字もな

    • 読書:『方法序説』R.デカルト

      ①紹介 フランスの哲学者ルネ・デカルトによる『方法序説』(谷川多佳子訳、岩波文庫、1997年)を紹介します。いくら物体の存在を疑っても、それを疑う自分自身の存在は疑いきれない。彼が導き出した方法的懐疑は近代合理主義の礎に位置付けられていますが、人間を自然の支配者たらしめてしまったその考えについて私たちは再び議論する必要があるでしょう。 ②考察 ● 「良識はこの世でもっとも公平に分け与えられているものである」 ➢ 「良識」は理性と同義である。それは後述のとおり人間に対

      • ここでつぶやきたくても、どうしても言葉が出てこないってことありますよね。そういうときはまず自分がいま聴いている曲に、体勢に、場所に、時間に目を向ける。そこでいろいろ思い出すかもしれない。そうすればネタがいくつか浮かんでくるはずです。面白くなくていい。つまんなくていい。それは楽しい

        • 読書:『失敗の本質』戸部良一ほか

          ①紹介 社会科学者の戸部良一氏を含む6人の学者ら(残りは寺本義也、鎌田伸一、杉乃尾孝生、村井友秀、野中郁次郎)による『失敗の本質-日本軍の組織論的研究』(中公文庫、1991年)を紹介します。日本軍はなぜ敗けたのか?原因は敵国アメリカが強大だったからではなく、日本軍という組織の内部にありました。非常時における報連相がいかに重要であるかを説く経営学の古典的名著です。 ②考察 ● 「日本軍の戦略策定が状況変化に適応できなかったのは、組織のなかに論理的な議論ができる制度と風

        • 固定された記事

        自己紹介‼︎

        • 読書:『方法序説』R.デカルト

        • ここでつぶやきたくても、どうしても言葉が出てこないってことありますよね。そういうときはまず自分がいま聴いている曲に、体勢に、場所に、時間に目を向ける。そこでいろいろ思い出すかもしれない。そうすればネタがいくつか浮かんでくるはずです。面白くなくていい。つまんなくていい。それは楽しい

        • 読書:『失敗の本質』戸部良一ほか

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        • 読みがえり
          86本
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          88本
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          7本

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          SNSのDMにおける「いいね」は社交辞令や建前と同じ。「ありがとう」の一言すら出てこず代わりにこれが出てくるのはなぜでしょう?「いいね」が意味するのは既読?称賛?同意?いやいや、使える言葉はもっとあるはずです。仕事はともかく、私生活のあらゆる場面でもハッキリ伝えてほしいと思います

          SNSのDMにおける「いいね」は社交辞令や建前と同じ。「ありがとう」の一言すら出てこず代わりにこれが出てくるのはなぜでしょう?「いいね」が意味するのは既読?称賛?同意?いやいや、使える言葉はもっとあるはずです。仕事はともかく、私生活のあらゆる場面でもハッキリ伝えてほしいと思います

          読書:『最終戦争論』石原莞爾

          ①紹介 陸軍軍人の石原莞爾による『最終戦争論』(中公文庫BIBLIO20世紀、2001年)を紹介します。近い将来、世界規模の最終戦争が起こり、のちに恒久平和が訪れる。彼の思想は長年の戦争史研究と熱烈な日蓮信仰に基づき、太平洋を舞台に繰り広げられる日米両国の最終戦争を予見するものでした。 ②考察 ● 「戦争発達の極限に達するこの次の決戦戦争で戦争が無くなるのです」 ➢ 「この」は第二次欧州戦争を指す。ちなみに本書の原版が世に出たのは1940年。石原が「次の戦争」と呼ぶ

          読書:『最終戦争論』石原莞爾

          「知らない」をアピールする必要はない。YouTubeで某歌手のMVを観ていると、コメ欄上の不思議な光景に気づきます。「◯◯(歌手名)は知らないけど良曲だ」みたいな。そう伝えることで、自分が新参者であることを明かしている?こういうところに日本人らしさを覚えるのは私だけでしょうか…🤔

          「知らない」をアピールする必要はない。YouTubeで某歌手のMVを観ていると、コメ欄上の不思議な光景に気づきます。「◯◯(歌手名)は知らないけど良曲だ」みたいな。そう伝えることで、自分が新参者であることを明かしている?こういうところに日本人らしさを覚えるのは私だけでしょうか…🤔

          読書:『ニコマコス倫理学』(下)アリストテレス

          ①紹介 哲学者アリストテレスによる『ニコマコス倫理学』(下巻、高田三郎訳、岩波文庫、2009年)を紹介します。前回読んだ上巻の続きですね。古典の中の古典である本書で語られるのは「快楽」、「愛(フィリア)」、そして「幸福」について。どんな話が聞けるでしょうか。 ②考察 ● 「放埒なひとは、(略)後悔することのないひとである。彼の行動は自分の『選択』に忠実であるところからきているのだからである。抑制力なきひとは、これに対して、すべて後悔することを知っている」 ➢ この「

          読書:『ニコマコス倫理学』(下)アリストテレス

          日本に住む海外出身の方が習いたての日本語を使い自国の文化を紹介するYouTube動画を最近よく観ます。そんな時に決まって登場するのが、コメ欄上でその人の日本語の誤用を厳しく指摘する視聴者たち。それを当然のように話せる日本人が彼らを「指導」することには強烈な違和感を覚えますね……🤔

          日本に住む海外出身の方が習いたての日本語を使い自国の文化を紹介するYouTube動画を最近よく観ます。そんな時に決まって登場するのが、コメ欄上でその人の日本語の誤用を厳しく指摘する視聴者たち。それを当然のように話せる日本人が彼らを「指導」することには強烈な違和感を覚えますね……🤔

          読書:『日本人とドイツ人』雨宮紫苑

          ①紹介 ドイツ在住のフリーライター・雨宮紫苑氏による『日本人とドイツ人-比べてみたらどっちもどっち』(新潮新書、2018年)を紹介します。日本よりドイツの方が肌に合う。そう思い移住したドイツで著者が見た両国の違いとは。異国の地で迷走する日本人女性の歯に衣着せぬ怒涛の比較文化論です。 ②考察 ● 「日本人の英語力の低さよりも、外国人とコミュニケーションがとれないことの方が、よほど問題である」 ➢ ここでの「コミュニケーション」とは、雨宮氏の言う「対応力」と同義だ。外国

          読書:『日本人とドイツ人』雨宮紫苑

          この夏、fromis_9が1年ぶりに帰ってきました!爽快感Maxのタイトル曲“Supersonic”で暑い夏を吹き飛ばしましょう♪もうすっかり「サマークイーン」のイメージが定着したなぁ😊デビューから7年。来年どうなるのかな?どんな選択でもそれがプロミにとって喜びであればイイな!👍

          この夏、fromis_9が1年ぶりに帰ってきました!爽快感Maxのタイトル曲“Supersonic”で暑い夏を吹き飛ばしましょう♪もうすっかり「サマークイーン」のイメージが定着したなぁ😊デビューから7年。来年どうなるのかな?どんな選択でもそれがプロミにとって喜びであればイイな!👍

          読書『未完のファシズム』片山杜秀

          ①紹介 思想史研究者の片山杜秀氏による『未完のファシズム-「持たざる国」日本の運命』(新潮選書、2012年)を紹介します。第一世界大戦後の日本が次第に神がかっていったのはなぜか。それを支えた軍人たちの戦争哲学とは一体何か。「持たざる国」の興りと終わりを照射する第16回司馬遼太郎賞受賞作です。 ②考察 ● 「歴史の趨勢が物量戦であることは明々白々。しかし日本の生産力が仮想敵国の諸列強になかなか追いつきそうにない。このギャップから生じる軋みこそ、第一次世界大戦終結直後から日

          読書『未完のファシズム』片山杜秀

          長崎に原爆が落とされた日から今日で79年。私がここを初めて訪れたのは小6の時。隣の福岡に住んでいるせいか、「原爆」と聞くと広島よりもこっちの方が真っ先に浮かぶ。無論どちらにも行ったことがあり、資料館に入り戦争の悲惨さを強く目に焼き付けたものだ。祈るしかできない。だが今はそれでいい

          長崎に原爆が落とされた日から今日で79年。私がここを初めて訪れたのは小6の時。隣の福岡に住んでいるせいか、「原爆」と聞くと広島よりもこっちの方が真っ先に浮かぶ。無論どちらにも行ったことがあり、資料館に入り戦争の悲惨さを強く目に焼き付けたものだ。祈るしかできない。だが今はそれでいい

          読書:『ニコマコス倫理学』(上)アリストテレス

          ①紹介 古代ギリシアの哲学者アリストテレスによる『ニコマコス倫理学』(上巻、高田三郎訳、岩波文庫、2009年)を紹介します。歴史上初めて「倫理学」を確立した彼の意識は常に「善」とは何かという問いに注がれていました。師プラトンのイデア論を批判し、幸福の意味を追い求めた弟子アリストテレスの哲学。その全容が明らかになります。 ②考察 ● 「幸福こそは究極的・自足的な或るものであり、われわれの行なうところのあらゆることがらの目的である」 ➢ 哲学的な意味を排して一般的に考えてみ

          読書:『ニコマコス倫理学』(上)アリストテレス

          私事ですが、今週誕生日を迎えました!🥳おめでとう自分!🎊あともう少しだけ20代を楽しめたらイイですね(笑)大学時代の友人や職場の仲間、教会の牧師と信徒さん、そして家族。多くの人たちから祝福の言葉をいただき喜びの極みです🥰独りじゃないって思えます。誕生日ケーキは成人になって以降初!

          私事ですが、今週誕生日を迎えました!🥳おめでとう自分!🎊あともう少しだけ20代を楽しめたらイイですね(笑)大学時代の友人や職場の仲間、教会の牧師と信徒さん、そして家族。多くの人たちから祝福の言葉をいただき喜びの極みです🥰独りじゃないって思えます。誕生日ケーキは成人になって以降初!

          読書:『「甘え」の構造』土居健郎

          ①紹介 精神科医の土井健郎による『「甘え」の構造(増補普及版)』(弘文堂、2007年)を紹介します。「甘え」という言葉は日本語固有のものであり、欧米人はそれに相当する感情は持っていても、訳語は持っていないのだとか。「甘やかし」や「甘ったれ」のように否定的に理解されがちな甘えの本来の意味を探り、日本人の何たるかを問う古典的名著です。 ②考察 ● 「人間は誰しも独りでは生きられない。本来の意味で甘える相手が必要なのだ」 ➢ 土居によれば、甘えとは、自分が他者に守られていると

          読書:『「甘え」の構造』土居健郎