見出し画像

Vol50 雪国に移住!住宅選びのテクニック⑦,⑧

雪国に移住をする時、大切なことは冬対策です。
とくに、住宅を選ぶときには、冬の暮らしを想定しなくてはいけません。
そこで、雪国での住宅選びに失敗しないように、雪国特有のチェックポイントをお教えします。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2000組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
気に入った方は、フォローをしていただけると嬉しいです。




1⃣ はじめに

雪国に移住をする時、大切なことは冬対策です。
そして「住まい」選びも、冬の暮らしを想定しなくてはいけません。

例えば、「冬でも暖かい家」や「雪がたくさん降っても安心な家」が理想になります。
また、田舎移住を希望する人の6割以上は、中古住宅(空き家)の購入を考えます。
新築と比較してリスクの高い中古住宅(空き家)を購入するのであれば、とくに注意をしなければいけません。

そこで、「移住プランナー」として200組以上の移住者をサポートし、また「空き家相談士」として空き家選びに熟知し、そして自ら雪国(北海道)に移住し、20年近く居住した経験から、雪国における住居選びのポイントをお教えします。皆さんの知らない「雪国ならではの事情」について、細かくお伝えします。

2⃣ 雪国に移住!住宅選びテクニック

No⑦ 風除室のある住宅

 雪国の家でよく見かけるのが、玄関前に設置された風除室です。
一般に風除室は、屋外の冷気や熱気の流入を妨げ、屋内の室温を保つために設置されます。
空調による冷暖房効果を低下させないための空間です。
特に、雪国の住宅では、外気温が室内に流入することがないように設置されています。
デザイン的にはおしゃれではありませんが、雪国では最強の設備です。
もしも、風除室がついた住宅ならば、おススメします。


また、外の冷気を家の中に入れないことも大切です。
しかし、家の出入りのたびに暖気は外に逃げてしまい、冷気が家の中に入り込みます。
とくに、吹雪いている日は、玄関ドアを開けると家の中に雪が吹き込んできます。

そこで、風除室があることで、それらの心配が少なくなります。
身体についた雪も風除室で払うことで、家の中に持ち込まなくて済みます。

さらに、朝の除雪に使用する雪かき道具(スコップ、ママさんダンプ)等を、風除室に置くことが出来ます。
こうした雪かき道具は、玄関に置くと場所をとるだけでなく、雪を室内に持ち込むことになります。
一方、雪かき道具をガレージや納屋に置くと、取りに行くことがとても面倒です。

そこで、玄関に風除室がついた家ならば、ぜひともおススメです。

No⑧ 屋根・壁がメンテ済みの家

 
雪国では屋根のメンテナンスは重要です。
切妻屋根や片流れ屋根の場合は、塗装がはがれて屋根に積もった雪が流れ落ちなくなります。
そのため、最低でも10年に1度は、屋根の塗装のメンテナンスが必要です。

一方、無落雪屋根(陸屋根)では、毎年のメンテナンスが必要です。
スノーダクト方式は中央にゴミが溜まりやすく、冬シーズン前に清掃が必要です。
とくに、放置されている空き家の場合は、メンテナンスが行われていないことも多く、購入前にスノーダクトの状況を確認することをおススメします。


こうしたスノーダクトの詰まりが原因として、「すが漏り」が発生することがあります。

「すが漏り」とは、雪や氷等が屋根に留まることで屋根の排水が妨げられ、たまった水が行き場をなくして屋根材の接合部等から屋根内部に侵入してしまうことを指します。
漏水箇所が接合部なので、表面などの外見に異常が見られなくても発生してしまうケースが多くあります。

放置された中古物件(空き家)では、すでに「すが漏り」による水漏れを起こしていることもあります。
「久しぶりに物件に入ると、水漏れが発見された」といった声を聞きます。
また、「すが漏り」は屋根の雪が溶けだす春先に、一番、水漏れを引き起こします。

そこで、雪国で物件を購入する際は、屋根や壁のメンテ時期を確認することをおススメします。
メンテがされた物件であれば安心ですね。
また、無落雪屋根の場合は、すでに水漏れを引き起こしているケースもありますので、専門業者等に屋根の点検をしてもらうことをおススメします。

3⃣ 最後に・・・

「衣食住」と言われるように、私たちの生活で「住むところ」はとても大切です。
1日の中で、最も長い時間を過ごすのが自宅です。
そこは、快適な時間を過ごすことが出来て、心の安らぐ場所でなければいけません。
特に雪国ならば、その空間はとても大切になります。
そのためにも、住まい選びは慎重に進める必要があります。

このコラムが、雪国への移住を検討される皆さまに、少しでもお役に立てれば幸いです。

4⃣ TOPの画像


最後に、私の好きな雪景色をプレゼント


北海道美瑛青い池

美瑛の「青い池」は観光地としてとても有名な場所です。
神秘的なエメラルド色のした人造池ですが、2012年にApple社のMacの壁紙に採用されたことで、一躍注目を浴びることになりました。
今では、世界中から観光客が押し寄せますが、雪をかぶった青い池も神秘的で良いですね。

最後まで読んでいただき有難うございました。
気に入っていただけたら、フォローをしてもらえると嬉しいです。

移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで17年間2000組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。