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「育てることの芸術」って何だろう

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オルタナティブスクールで担任をするまで(アシスタント期間)に感じたことをセルフドキュメンタリー→2019.04〜担任をはじめてからの気づき・学び。「育てることの芸術」に取り組む様…
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#育児

ときめきリストの「小さな世界」

ときめきリストの「小さな世界」

なんとも説明のむずかしい、それがどうした?というような「気持ちのあかるみ」について書きます。

*わたしが担任している低学年クラスには、特別支援の必要な八年生の女の子が一人います。わたしの担任デビューと共に入学してきた子で、はじめて出会った頃とくらべると、ずいぶんいろんなことができるようになりました。

明るくて天真爛漫。人の名前を覚えるのが得意。小さい子たちのクラスに入っているけれど「自分はお姉

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手が大きくなったら

手が大きくなったら

ある日、お友達と喧嘩してなかなか泣き止まない新一年生がいて、しょうがないので、その子だけ別室に連れて二人でお弁当を食べることにしました。

まだまだあどけなさが残る、お姫さま気質のある彼女。別室へ行くことになった途端けろっと元気になり、おにぎりをほおばりながら「お母さんのおにぎりは美味しいんだよ。」「手が大きくなったら、上手につくれるんだって。」と教えてくれました。

そうか〜、なかなか愛情たっぷ

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ここからどうやって幸せになろうかな?

ここからどうやって幸せになろうかな?

はやいもので二月になりました。来年度の入学希望者からはちらほら書類が届きはじめ、いろんな意味で春の訪れを感じています。

そしてなんと、我がクラスの子が一名、お父さんの転勤により四月からしばらく学校を離れることになりました。

いつか戻ってきてくれるそうですが、わたしの担任デビューと共に入学してきた子なので・・・思入れもあり、けっこう寂しいです。

(ちなみに、あの万年カレンダーをあげた子)

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「守る」の奥では、見守っている

「守る」の奥では、見守っている

自分の傷つきやすさ・敏感さと向き合って「大切な子ども時代を守りたい」というミッションが見つかった話を書きました。

いつになくたくさんの方に読んでいただけて、うれしい限りです。ありがとうございます◎

さて、

“体力・気力のないわたしでも、子どもが「傷つかないために」なら不思議と力が湧いてきます。”

いまの仕事がしっくりくる理由としてこんなことを書きましたが、「傷つかないため」に「守る」という

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素朴な記憶からの提案

素朴な記憶からの提案

ふだんは忘れて生きているような、小さな頃の素朴な記憶について。



家から一歩も出ずスッピンで過ごしていたある日のこと、片付けをしていたら、ずっと置きっぱなしだった「ふきとり化粧水」の試供品が目にとまりました。

使わずに捨てるのももったいないので、顔をふきふき。コットンにはほんのりと茶色い汚れが付着しました。

(皮脂かホコリかな、こんなに汚れるんだな)

その汚れを見ていたら、思いがけず懐

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