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2024改訂版「子供の為に国際バカロレア校を選ぶべきか悩んでいる時に読む本」☆進学のパターンとその実情☆ いつから国際バカロレア校に入学するのが良いのか、転校できるのか?

はじめに

国際バカロレアの現状

最近、SNSや教育関連ニュース、塾での講演会、学校に関する話題で常に話題になるのが「国際バカロレア」ですね。

これはインターナショナル・バカロレアの日本語訳名称で、一般的に略して IB校(アイビー校)と呼ばれます。フランスの学校教育「バカロレア教育」とは異なります。「国際」という言葉が入ることで区別できますが、書籍を検索する時などに紛らわしいことがあります。

また、”国際”や”インターナショナル”という言葉がついていても、インターナショナルスクールとは異なります。もちろん、インターナショナルスクールにも国際バカロレアを導入している学校があり、さらにややこしく感じてしまいます。

現在日本では文部科学省が主導し、国内の公立校を含めて国際バカロレア教育の導入を強く推進しています。また、国際バカロレア教育のアイデアを利用した教育改革が都道府県主導で行われていますが、国際バカロレアのコピーと思われないように宣伝文句からは外され、新しい教育のアイデアとして学校改革という言葉に置き換え、各地で新しい学校が生まれたり、既存の学校が生まれ変わっています。

実際に国際バカロレア校を卒業し大学へ入学した学生の評判も非常に高く、普通校を卒業した生徒とは明らかに違う積極性や発言力、企画力、リーダーシップを兼ね備えています。その卒業生の活躍は各地の大学の国際バカロレア入試のページなどにリンク掲載され、大学内で新たな活動を始めていることや、インターユニバーシティでの活躍が紹介されていることからも分かります。

国内の国立大学医学部でも、この国際バカロレアの成績のみを利用した IB入試を行う大学が増えています。さらに医学部以外でも、毎年2桁の大学学部が新たに専用の入試コースを開設していますので、国際バカロレア校を卒業した生徒を取り合っている状況です。

国際バカロレアのカリキュラムを採用している高校を卒業し大学へ入学した学生たちの評価は、大学内外で非常に話題となり、大学がさらに国際バカロレアに注目して生徒獲得を目指している状態です。IB入試を新設した翌年には、その人数枠をさらに引き上げている大学が多いことから、いかに学生の評判が良いのかが分かります。

でも、いざ子供のためにこのプログラムの学校を受験校の選択肢へ入れるとなると、多少不安.があるものです。その理由はやはり、まだ学校数が少ないこと、共通テスト対策の為のような教育を行う多くの進学校や普通の日本の高等学校と大きく異なる、外国から来た新しいアイデアの教育に対してなんとなく不安が生じること。さらには、国際バカロレア教育を調べても実際の授業を受けていないから実感がわかないことがその理由です。

このプログラムを選ぶことで小・中・高・大学への進学時にデメリットがないのか、選んだあとで変えることはできるのか、授業についていけなかったらどうしようかといった心配だらけです。

さらに、せっかく国際バカロレアを選んだのであれば、後悔はしたくないですよね。後悔をしない為に、もう一度立ち止まって読んでもらいたいことが書いてあります。選んだ、選ばなかったことで数年間もの間、その選択を後悔する親も多くいます。だからこそ、国際バカロレアを選んだら数年後にどうなるか。次の学年・中学、.高校、さらには大学への進学をどうすればよいのか。子供の為に、国際バカロレアの学校を選ぶべきかどうか、悩んでいる時に考えるポイントを子供の学年に応じてまとめました。


小・中・高での進学パターン

想定しなければならない、小・中・高の3段階の進学プラン

想定しなければならない、小・中・高の3段階の進学についてそれぞれの実例をもとに進学パターンを説明します。基本的に学年・年齢で想定すべきことや、考えるべきことは日本と海外でも同じなので、海外生活において国際バカロレア進学を悩んでいる方にも分かりやすい内容です。

海外生活されているご家庭では、状況、選択肢がさらに複雑になりますから、この記事でのパターンは日本の学校の仕組みと年齢の枠組みで説明しています。プレップ、プライマリー、セカンダリー、ミドル、ハイスクール、など、年齢相当のパターンで比較して参照ください。


この記事の対象者は? どんな人が読んだらいいの?

「国際バカロレアってなに?」と、これから調べている皆さん。

今まで国際バカロレアを調べたことがある方、まだ調べていないけどちょっと気になる方。

実際に入学試験が近い方、海外駐在で国際バカロレアのインター校に入学する予定の方。

「国際バカロレアの授業内容」をすでにご自身で調べられ、さらに進学させる予定という段階でも、もう一度立ち止まって考える為のアドバイスです。

幼稚園入学前、小・中学校校の進学準備中、または在校生の親のみなさんへ日本在住、海外在住どちらでも役立つ内容です。

国際バカロレアってどんな授業なのか、どんな学校生活を毎日送るのか、それはいくら調べても分かりにくいことばかりです。インターネットや学校見学などで調べて、ある程度カリキュラムについて理解され、子供の為に進学先候補としようと考え始めた方は、この記事を読んでみてください。

国際バカロレアを選んで進学した後、どのように進学・受験が進んでいくのかをパターン化してあります。

国際バカロレアとは何か?を調べて、その次のステップで進学させるべきかどうか、それとも普通の学校を選ぶべきかを考え始めた段階でも読んでいただきたい内容です。

国際バカロレアを選ぶ必要があるのか、ないのか、無難な選択や、チャレンジするべき年齢などを考える目安にしてください。

幼稚園、小学生以下の年齢から、高校進学を控える中学生くらいまでの親に読んでいただければ、国際バカロレア校・バカロレアコースを選ぶべきかどうかが分かるように説明しています。

いつ国際バカロレアを選ぶか、いつまで国際バカロレアの学校に通い続けるか。それは重要なポイントです。しっかりとプランを立てないと永遠に夢見るだけで終わるか、進学したことを後悔して終わってしまいます。また、そんなことがないように、後悔しないように、子供ともしっかり話をしてみて何度も考えましょう。

日本にある国際バカロレア校で、日本語で国際バカロレアを勉強するコースの場合、多少の考えやアイデアの違いがでてきますし、さらにパターンがややこしくなるのでここでは分けてコメントしませんが、そのコースでも卒業に必要な英語力は英検準1級程度になり、海外への進学に問題はありません。勉強内容などは日本語コースでも英語コースと同じなので、日本語バカロレアと英語バカロレアのどちらでも同じように年齢・学年に合わせて読んでください。

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