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耳鼻咽喉科

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【医師論文まとめ】小さい前庭神経鞘腫は放射線?経過観察?

【医師論文まとめ】小さい前庭神経鞘腫は放射線?経過観察?

ノルウェーの医師が行った臨床試験で、小さな前庭神経鞘腫の治療法が検討されました。

背景前庭神経鞘腫は、内耳にある前庭神経の鞘にできる良性の腫瘍です。大きくなるとめまいや聴力低下などの症状が出ます。2cm未満の小さな腫瘍の場合、早期に放射線治療をするか、経過観察するかで治療方針が分かれていました。

方法研究者は98人の患者を放射線治療群と経過観察群に分けて4年間追跡しました。

結果

耳鳴りで苦しむ人をこの世からなくしたい

耳鳴りで苦しむ人をこの世からなくしたい

耳鳴りで苦しむ方は少なくありません。

日々診療をしていて、外来をやる度に1人はいるくらいです。
もちろん、元の病気がないかは診ておかないといけない所ですが、
1回の診察で教えたことを1-2週間やってもらうだけで、「耳鳴り無くなっちゃいました」てなことで通院を終わりにすることも少なくありません。

慢性的になってしまう耳鳴りは時間が経ってしまえば経ってしまうほど、治りにくくなります。
治りにくくな

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耳鼻科医が『【改変版】医師でもない一般人が”耳鳴り”を語る』にまたコメントしてみた。

耳鼻科医が『【改変版】医師でもない一般人が”耳鳴り”を語る』にまたコメントしてみた。

オオハシさんがまたやってくれました。
立派な記事になってますねえ。
発現解析とかやってるからか、”ネガティブ遺伝子”ってのが何なのかはすごく気になりましたが、多分どこかからの受け売りなんでしょう。 それ以外の部位は大体いいように思います。

人間ってのは言語的コミュニケーションが凄く尖って重視している生き物なので、音で危険を察知する生き物なんですよね。

だからこそ、ちょっとした不調でも過剰なくら

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耳鼻科医が『医師でもない一般人が”耳鳴り”を語る!』にコメントしてみた。

このリンクの記事は、私の配信を聴いてサークルメンバーのオオハシさんが何も言ってないのに書いてきて、そのクオリティにビックリした記事なんですが、

やっぱり非医師、どころか非医療従事者の方ですので、ちょっとズレちゃったりしている部分もあるので、そこも含めてコメントしてみます。

上記の記事を読まれている前提で書いていきますので、読まれていない方はまずはリンクからオオハシさんの記事を読んでみてください

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【耳鼻科医が】気管切開術・気管カニューレ・永久気管孔の全て【解説する】

以前、看護師向けに解説した時の動画です。
1時間弱ありますが、エッセンスの詰まった動画です。

気管切開の概要・合併症・具体的な手技・注意点・カニューレの扱い方、永久気管孔との違いなど。
これを見れば一通り気管切開や永久気管孔の基本がわかります。

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