いまあいがうつくしい

失恋小説家 since2023.3.21

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記事一覧

#LIVE 2人の世界。

正直思ったのは せっかくここまで来たのに だった。 こんなに 無意識のような意識下で 家にまで連れてこようなんて 思った人は初めてで。 自分が自分じゃないみたいだっ…

これが最後の失恋でありますように。(『小説家になろう』記載)

今日は習っているキーボードの バンド演奏型発表会。 文化ホールという200名も入る 大きなステージで行われる。 朝6時に起きて肌寒い中着替える。 オシャレはしない。 け…

#LIVE 明るくて

あの、好きです。 忘れやしない。 夜が限界を迎えて 少しだけ空が眩しかった。 雪は降ってなくて晴れている けれど 道路は凍っていて 明日になりきれないトワイライトは…

#LIVE もう家に帰ろう。

まだまだ同世代の カラオケ大会は続く。 みんな楽しそうだ。 けど飲みすぎたテキーラが 今になって回ってきた。 彼とせっかく隣なのに せっかく彼女さんが いなくなった…

#LIVE 連れ去られた

テキーラは飲み慣れてる。 だからその場では熱くなるけど すぐに通常に戻る。 はずなのに、そのはずなのに ドキドキが止まらない。 いつもチェイサーは テキーラサンライ…

summer snow "創作大賞作品"

あらすじ 32歳のジャズシンガーであるシングルマザーは、ずっと息子に嘘をついていた。 でも、その嘘はつくべきではなかったと、息子が10歳の誕生日に気付いた。  32歳夏…

#LIVE 余裕

どうしよ。行くって言っちゃった。 彼は 後ほど!今日スタッフだからさ! 後片付けしてくる! と元気良く Live会場の方に 戻って行った。 ただぼーっと立っていたら 新…

#LIVE また楽しい今日が終わった。

本番は 大盛況の中終わった。 酔っ払ったおじさん達が Liveのステージに 入り込んできて みんな楽しそうだった。 KARAのミスターなんて 揉まれて押されて。 誰が誰と触…

#LIVE まだ始まる前なのに

私の気持ちは どこまで行って しまうのだろうか 彼のLiveは どこまで人を 魅了するのだろうか。 なんと 彼は鍵盤を 弾いている。 PAを離れ まだだと思っていた リハーサ…

#LIVE 対決の日が来た

なんて思いながら 今日は朝から忙しい。 結婚式の準備みたいに 朝からなんだか 時間がない。 声出しする暇もなく 頑張ってねと 送り出される。 応援してくれて ありがと…

#LIVE 緊張すること

その後 別の日に ヘビーローテーションを スタジオ練習した。 彼はまた 余裕の笑みで ドラムを叩いていた。 プロが叩くと こんなにも歌いやすくて 踊りやすいのか。 彼…

#LIVE ライバルは1人じゃない

自主練習をしようと スタジオに来たら サークルの女性の先輩が ね、KARAのミスター 踊ってくれない?? もう1人のボーカルとギターが 後から来るから! と誘ってくれた。…

#LIVE 私はなれなかったもの

じゃよろしく。といって 彼はスタジオのお店の前に 停車していた車に乗っていった。 多分結婚式の時 タクシー代をと尋ねてきた 女性の車だと思う。 私は他の ギター、ベ…

#LIVE ヘビーローテーション

年を越して 新年の挨拶がてら 社会人バンドサークルの 主催をしているスタジオへ向かう。 何人か幹部の先輩方が 来ていた。 年度末に行われる 市内で1番大きいLiveパー…

#LIVE 私を心配して

昨日寝るまで フワフワと漂っていた 高揚感が 朝日と同時に 切なさに変わる。 いつまでこんな 生活ができるのかな。 少しだけ二日酔いで 水を飲み干す。 結婚式に良い…

#LIVE 誰もいないステージ

ずっと続けてる 趣味 バンドとダンス。 どちらも 本職にできないから 趣味にしただけ 学生の頃から 仕事にするには無理だからねと 言い聞かせられてきた。 そんなことを…

#LIVE 2人の世界。

正直思ったのは

せっかくここまで来たのに
だった。

こんなに
無意識のような意識下で
家にまで連れてこようなんて
思った人は初めてで。
自分が自分じゃないみたいだった。

ある意味何も考えずに
ここまできてしまった。
彼は何を思いながら
私に着いてきたのかもわからない。

ただ
私たちは今2人きりで
ここまで来てしまったのだ。

鳴った携帯の音に
びっくりして
彼はとりあえず音を消したら
その

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これが最後の失恋でありますように。(『小説家になろう』記載)

今日は習っているキーボードの
バンド演奏型発表会。
文化ホールという200名も入る
大きなステージで行われる。

朝6時に起きて肌寒い中着替える。
オシャレはしない。
けどお気に入りのTシャツをきて、
動きやすい格好をするのがお決まり。

8時には会場へ到着。
終わるのは18時半。それから打ち上げ。

お休みを使ってまで
それも30代にもなってまで
音楽を辞められないのは

音楽が好きというのは

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#LIVE 明るくて

あの、好きです。

忘れやしない。

夜が限界を迎えて
少しだけ空が眩しかった。

雪は降ってなくて晴れている
けれど
道路は凍っていて
明日になりきれないトワイライトは
道路をツヤツヤと光らせていた。

誰もいない大きな国道。
凍っている道路をガリガリと歩く
2人の大きな足音は
私たちが無言になってしまったことを
教えてくれた。

私は
彼女がいるからごめんねと
決まっている返事を
青ざめながら

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#LIVE もう家に帰ろう。

まだまだ同世代の
カラオケ大会は続く。
みんな楽しそうだ。

けど飲みすぎたテキーラが
今になって回ってきた。

彼とせっかく隣なのに
せっかく彼女さんが
いなくなったのに、、、

もう具合が悪くて限界だった。

家に帰ろうと思ったけれど
それまでも持たなそうで
トイレで嘔吐した。

いつも大丈夫なのに
今日はどうしたものか。

トイレで嘔吐した臭いが
気になって
持っていた香水を少し振った。

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#LIVE 連れ去られた

テキーラは飲み慣れてる。
だからその場では熱くなるけど
すぐに通常に戻る。

はずなのに、そのはずなのに
ドキドキが止まらない。

いつもチェイサーは
テキーラサンライズなのに
今日はレゲエパンチにしておいた。

私は隣に座ってはいるものの
彼は大御所のおじさん達と会話が弾んでいる。

何か喋りたいけど
今はこの会話を聞いている方が
心地よい。し、助かる。

彼は
ハイボールを水のように飲んでいる

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summer snow "創作大賞作品"

あらすじ
32歳のジャズシンガーであるシングルマザーは、ずっと息子に嘘をついていた。
でも、その嘘はつくべきではなかったと、息子が10歳の誕生日に気付いた。 

32歳夏。
今日、10歳になる息子を私はここまで育ててきた。ただ普通のシングルマザーと違うのは、夜はジャズシンガーとしても働いている。

今日も仕事が終わり、お店へと急ぐ。移動の合間に毎日息子に電話をするのだけれど、あまり出てくれなくなっ

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#LIVE 余裕

どうしよ。行くって言っちゃった。

彼は
後ほど!今日スタッフだからさ!
後片付けしてくる!

と元気良く
Live会場の方に
戻って行った。

ただぼーっと立っていたら
新婚夫婦やら
他の色んな先輩たちが

さぁ!行くよー!って
手を引っ張って
二次会会場に連れて行ってくれた。

カウンター7席に
6人くらい座れるボックス席が3つの
バンドサークルの先輩が営む
Barへとやってきた。

本当は

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#LIVE また楽しい今日が終わった。

本番は
大盛況の中終わった。

酔っ払ったおじさん達が
Liveのステージに
入り込んできて
みんな楽しそうだった。

KARAのミスターなんて
揉まれて押されて。

誰が誰と触れたか
わからなくなったくらい
みんなで盛り上がった。

ヘビーローテーションの後
彼がトイレに向かうのを
目で追っていたら

また知らないおじさんが
彼に向かって

いやぁ!よかったよ!
お前男前だな!
タッパもでっけく

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#LIVE まだ始まる前なのに

私の気持ちは
どこまで行って
しまうのだろうか

彼のLiveは
どこまで人を
魅了するのだろうか。

なんと
彼は鍵盤を
弾いている。

PAを離れ
まだだと思っていた
リハーサルなのに

彼はピアノで
Jazzを弾いていた。

彼のピアノは
会場全てを包み込んで
全出演者の
目と耳を奪っていた。

まだリハーサルなのに。

ドラマの主人公のように
何でもできてしまう人が
この世に
本当に存在す

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#LIVE 対決の日が来た

なんて思いながら
今日は朝から忙しい。

結婚式の準備みたいに
朝からなんだか
時間がない。

声出しする暇もなく
頑張ってねと
送り出される。

応援してくれて
ありがとう。

例年通りの会場。
例年通りのメンバー。

それに加えて
一見無愛想な彼が
会場に到着していた。

また私はびっくりした。

PAを1人でやってる?
どこからどこまで彼は
音楽をできるの?

PAに挨拶に行く名目で
彼に挨

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#LIVE 緊張すること

その後

別の日に
ヘビーローテーションを
スタジオ練習した。

彼はまた
余裕の笑みで
ドラムを叩いていた。

プロが叩くと
こんなにも歌いやすくて
踊りやすいのか。

彼は余裕すぎて
コーラスどころか
それ以外の所も

口パクでフルコーラスで
歌っていた。

終始笑顔で余裕で
無邪気とは
このことをいうのかな。

彼を後ろにして
歌うのはもったいなくて
Live本番よりも

彼と向かい合って歌

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#LIVE ライバルは1人じゃない

自主練習をしようと
スタジオに来たら
サークルの女性の先輩が

ね、KARAのミスター
踊ってくれない??
もう1人のボーカルとギターが
後から来るから!

と誘ってくれた。
バンドの仲間内で
初めてダンスを
披露することになった。

自主練をやめて
ビデオを何度も観て
フリを頭に入れた。

まだ全員揃ってないけれど
防音室入って
一回やってみようとなった。

フリは完璧。
ただ私だけ盛り上がって

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#LIVE 私はなれなかったもの

じゃよろしく。といって
彼はスタジオのお店の前に
停車していた車に乗っていった。

多分結婚式の時
タクシー代をと尋ねてきた
女性の車だと思う。

私は他の
ギター、ベース、キーボード
の方々に

連絡をしなければならないので
残っていた。

ヘビーローテーションが
頭の中で何度も何度も
というよりも

楽しそうに叩くドラムの彼が
優しい鼻歌の彼の声が
すらっとした高い背が
真顔だと怖いのに可愛い

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#LIVE ヘビーローテーション

年を越して
新年の挨拶がてら

社会人バンドサークルの
主催をしているスタジオへ向かう。

何人か幹部の先輩方が
来ていた。

年度末に行われる
市内で1番大きいLiveパーティの
チームを決めていた。

100人はいるサークルを
まとめるのは
大変そう。

社会人バンドサークルといえど
上手い人しかいない。
楽器隊なんてセミプロばかり。

けど恥ずかしがり屋が多くて
楽器隊も下を向いて
やってい

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#LIVE 私を心配して

昨日寝るまで
フワフワと漂っていた
高揚感が

朝日と同時に
切なさに変わる。

いつまでこんな
生活ができるのかな。

少しだけ二日酔いで
水を飲み干す。

結婚式に良い人いた?

ここは実家。
5年同棲していた
アパートじゃない。

わかっている
わかっている
心配してくれる

でも
私が話したいのは

昨日の結婚式の
新郎新婦のLiveと
余興の話。

クラブでの歓声が
嬉しかった話。

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#LIVE 誰もいないステージ

ずっと続けてる
趣味
バンドとダンス。

どちらも
本職にできないから
趣味にしただけ

学生の頃から
仕事にするには無理だからねと
言い聞かせられてきた。

そんなことを思い出しながら
クラブではまだ珍しい

ベリーダンサーとして
ステージに立つ。

クラブのフロアには
バンドの仲間は
誰もいない

どうやら
バンドマンは
クラブが苦手で

ダンサーとDJは
ライブハウスが
苦手らしい

三次会

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