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☆癒しのとき・宝箱☆

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#自由詩

【詩】Bad ライフ

【詩】Bad ライフ

大人たちは知らないんだ

上と下を比較して

有象無象ににっちもさっちも

いかないことに

あくせくしてること

それを見て

子供たちは言うことを聞いてる

表では器用にうなづいている

そんな大人の姿に絶望しても

あんな風になりたくない見本だけは

数え切れないほどあるけど

迷走して走り回ってるのが

これから来る未来なら

魔法でも使って

過去に行くよ

未来に素敵なものが

あるよ

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【詩】リソウ

【詩】リソウ

流れ出る言葉の波
徒然なるままに文字を追う

自然と出来る眉間の皺に
目を細めて
首を横に振る

わからないと思って
流してる文字の数々
受け取る側は正直

理想のカタチはどこにでもある
変形するそれぞれのカタチ

誰かが流す色彩豊かな水

気に入らないと強く言う誰か
助言と言う名の誰かの五月蠅い理想

善人の顔で憎しみを語るなら
僕はその助言に一切の言葉を持たない
答えさへ必要ない

わからない

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題名 「今の自分へ」

題名 「今の自分へ」

見えないレールが先をゆく。
未知でしかないこれからに
決して戻ることのない
約束知らずの誓約地。
過去を辿りながら
一歩ずつ足跡を付け
向き合う日々には傷の勲章
立派なものではなく
生きるために刻まれる旅路の証。
同時に守る仮面を被り
その強弱は
心の密度が比重を決める成り行き任せ。
そこへ斬りつけた
奥に映る自分は
どんな表情を見せていき
何を思い抱いていくのか。
日常へ紛れこみ
自由を問い

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【詩】ペイン

【詩】ペイン

普通に普通の普通が大好きな

普通な 普通な

懐中電灯で照らすアスファルト

濡れた靴が足跡を後ろに残す

スマホから聞こえる

離れたくないの叫び

あっちもこっちも手つかずのまま

どれから手を付けていいか

わからない

助けるための手がいくつも必要なら

いくらでも手をください

あの娘もあいつも面倒な山も

ひとつひとつ片付けたつもりでも

似たようなことが燻って火になる

なんでそん

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【詩】夢吹雪

【詩】夢吹雪

機械仕掛けの想像
吹いてもいない風の残像
心のこもっていない
優しさの実像

せせらぎから川になる水
清らかな透明が
少しづつ混濁していく

学ぶわけでも
教えられるわけでもない

少しづつ汚れれば
生きやすくなるなんて
風の噂

気流に乗る紙吹雪
夢に見る未来の先々
良いことばかりの鍵

歩を進めてみなければ
わからない労力
持っていたはずの
未来への地図

大きい夢を掲げても
小さい山を越えな

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【詩】Sphere

【詩】Sphere

近寄ってくる

耳に聞こえない音

手を広げて息を殺しても

感じない音

降り注ぐ光

目には見えない線

メガネをかけても見えはしない

全てわかったような顔をする

人間をあざ笑うかのように

地球はゆっくりと

わがままな人間の

首をしめていく

人間のために

地球と言う単位

世界を牛耳っているような

そんな話し合いが

みんなの知らないところで

ひっそりと行われて

動かす

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【詩】瞳の奥

【詩】瞳の奥

少女の目は彼の目を見ていて

彼の目を見ていない

神経を集中している少女

言葉一つ出さず

下を向いて

また彼を見る

彼は静まった雰囲気に耐え切れず

不器用に

変な空気にしてごめんなさいと

和ませようとする

恥ずかしそうに下を向く彼は

何一つ悪くない

少女は彼と別れて

謝罪するあの人は

とてもいい人

少しだけ微笑んだ

饒舌で人を惹きつける

強いオーラのある彼女

少女

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【詩のようなもの】こんな気持ち

【詩のようなもの】こんな気持ち

魚になりたい

水の中をゆっくりと泳ぐ

そんな魚になりたい

喧噪は宇宙に置いてきて

ただ流れゆく水の中で

時空を超えてゆく

疲労を背中に乗せた

人型のロボットたちのように

強すぎる陽射しの下で

人間が歩く

息を吸うのも厳しい温度

別の世界で

緑の丘から風を浴びて

人差し指の先には

山脈が見え

そんなところに

ヘッドホンで水の音を聞きながら

魚になる夢を見る

わかり

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【詩のようなもの】月にこたえを

【詩のようなもの】月にこたえを

娘が空を見ながら

赤い顔をしてグーを作っている

おでこを触って

わたしはすっと立って

台所へ向かう

保冷剤にタオルを巻いて

首の後ろにつける

39度

体温計は高い温度をさす

大丈夫 大丈夫

と言いながらお腹をポンポンとする

ぼーっとした目でわたしを見る

わたしはその目を見ながら

頭に手を置く

液体のお薬を一気に飲みこませ

お布団をかけアンパンマンの

ぬいぐるみを隣に

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静かな朝焼けと
穏やかな時
真っ直ぐに歩き
自分を空っぽにしていく。
束の間にある大切な空間
緩やかに吹く風は
愛おしさに包まれ
儚さを届ける。
踏み締めた足跡が
今日へ向かうように
始まりを告げたら
ただ前を向き進むだけ。

       紗羅

早起きしたのでつぶやきます😬

【返詩】時のアイス【吾音萌音さん】

【返詩】時のアイス【吾音萌音さん】

ある夏の日に、敬愛する詩人の吾音萌音さんが著した
【詩】 宇宙とアイスにふれて詠んだ返詩です。

【時のアイス】

何億劫ものときを経ても
瞬間は永遠に積み重なる
だからこの星であなたに
また出会えたのだろう
私はあなたを大切に思うとき
涙がこぼれる

あなたは彗星に乗って
宇宙の果てを旅してきたのだと思う

白い雪玉のような彗星が
生命の根源で
凍てつく宇宙は美しい
青い音楽に満ちている
アミノ

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【詩】邪

【詩】邪

ちらかしたままの部屋

丸めたゴミのように

ころがる言葉

ごみ溜めへと

清すぎる嘘は

嚙み心地のいい

チューイングガムみたい

噛んでいくうちに

味が無くなる

ゴミは生暖かく発酵し

すえた臭いが四方八方に

広がっていく

純粋そうな顔をした言葉は

周りに毒をまいて

弱らせる

聞き心地のいい言葉の中に

こっそりと混ぜる発火装置

あたしはそのボタンはおさない

周りに押させ

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【詩】百日紅

【詩】百日紅

しだるる枝の先に咲く

ピンク色の花

名前が思い出せず

暫くゆらゆらする花を

眺める

そう言えばこの花は

祖父が大事にしていた

庭の花壇の横で咲いていた

庭にはメダカが泳ぐ小さな池があり

あらゆる木花が目を楽しませる

季節はその庭で感じた

一日に何回か池の前に行き

メダカに餌をやる

祖父の一日は時間がゆっくり流れ

その流れが祖父を作っていた

穏やかな性格は誰かを

責め

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【詩】揺れる空気

【詩】揺れる空気

人の目を見られなくて

多くの人が居ると

隅の隅に行きたくなる

一緒に笑わないとならない

話について行かないとならない

つまらない顔もいけない

アンテナはひろえる限りの

電波をひろって

顔はお面のようになる

自分のペースは自分で消して

相手のペースを探し当て

チューニングする

違う価値観の中での会話

どこをつつけばいいか

理解できない

永遠に天気の話をする

無理だとし

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