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【詩】揺れる空気

人の目を見られなくて

多くの人が居ると

隅の隅に行きたくなる


一緒に笑わないとならない

話について行かないとならない

つまらない顔もいけない

アンテナはひろえる限りの

電波をひろって

顔はお面のようになる


自分のペースは自分で消して

相手のペースを探し当て

チューニングする


違う価値観の中での会話

どこをつつけばいいか

理解できない


永遠に天気の話をする

無理だとしても

一番落ち着く


僕は次元の違うところで

生きているのだろうか


一向にチューニングが

あわない


僕はわがままなのか

それを誤魔化しているだけなのか


夏の木々の匂い

月の輝く行方

焼いたパンの小麦の香り


そんな些細な事をゆっくり語り

ただ微笑んで話していたい


早口の壊れたボイスレコーダーの話

高級品の品定めの話

足を引っ張った話


僕はそんな時

端に寄りたくなる

そんな人の目を見られない








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