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キリスト教

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クリスチャントゥデイの編集長が不定期にnote.comを巡ってこれは良いと思ったキリスト教関係の記事をまとめていったものです。
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2020年4月の記事一覧

ネット礼拝と説教についての備忘録

ネット礼拝と説教についての備忘録

こういうある種の非日常が続くと、ついつい視野が狭まり前のめりになりやすいので、頭を冷やす意味でも自分自身をなるべく客観的に観察してみることが大事だなと。
そんなわけで今回は、ネット配信による礼拝に切り替えたことで説教者である自分自身にどんな変化が起こっているかを振り返ってみます。

まず前提として、いつもの説教は、基本的にオーソドックスな連続講解説教で、朝拝が約40分、夕拝は20分ほど。朝は約6,

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ネット礼拝と「コミュニケーション」についての備忘録

ネット礼拝と「コミュニケーション」についての備忘録

教会に集まっての礼拝をとりやめてネット利用もしくは各自の自宅での礼拝に切り替えて以来、最も頭と心を用いているのが、一緒に集まることの出来ない中で「聖徒の交わり」(communio sanctorum)としての教会という信仰のコミュニティをどのように保つかということ。

「教会」とひとくちに言っても、そこには様々な側面(神学校時代にI教授から学んだドーイウェルト哲学によれば15!)があり、社会的

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ネット礼拝と「リアリティ」についての備忘録

ネット礼拝と「リアリティ」についての備忘録

教会に集まっての礼拝や諸集会をとりやめて、ネット配信や家庭での礼拝に切り替えて4回の日曜日が過ぎました。

僕たちの教会は、日曜日は朝6時半の早朝礼拝から始まって、9時からの教会学校と同時刻に行われる第一朝拝、10時半からの第二朝拝、聖歌隊の練習、昼食、午後からは月一ので役員会やCS教師会、各会や教会セミナー、伝道委員会に求道者へのお手紙発送、そして17時からの夕拝という盛りだくさんの一日。
週日

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「デジタルカフェ」「デジタル教会」の出現

「デジタルカフェ」「デジタル教会」の出現

アルバート・ボーグル氏のカフェに入ると、エスプレッソの豊富な種類が書かれたメニュー、素敵なケーキ、オーダーのためのベルがあります。

一点、そのベルが音を鳴らせることはありません。

スコットランドに住むボーグル氏のカフェは、オンライン上に存在するからです。

カフェへの”入店者”は、Enterキーをクリックすることで、その日行われているZoom雑談に入ることができます。

ボーグル氏は、ロックダ

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神様と自分

神様と自分

"クリスチャンの生き方とは。"

 クリスチャンホームに生まれた私は、聖書から名前が取られており、当然のように毎週日曜になれば教会に行き、小学2年生の時には洗礼を受け、クリスチャンとして生きてきた。曽祖父母の代からのクリスチャンホームであり、4代目である。

 中学の部活は毎週日曜日が休みであり、部活を休まず周りにクリスチャンであることを公言しなくてもよかった。高校ではそうもいかず、日曜日は『家の

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消えゆく日本のキリスト教

消えゆく日本のキリスト教

 キリスト教人口が1%未満と言われる日本でも、少し大きな書店に行けば聖書が売られ、キリスト教の解説書が何冊も並んでいます。キリスト教徒ではなくても、キリスト教に興味がある人や、教会に行ってみたいと思っている人は、大勢いるのではないでしょうか。そういう人たちは、なるべく早く近くの教会に足を運んでみてください。

 僕はノンクリですから、布教が目的でこんなことを言っているわけではありません。僕が「なる

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教会に「所属する」ってどういうこと? ~日本のキリスト教の「教会籍」について

教会に「所属する」ってどういうこと? ~日本のキリスト教の「教会籍」について

 昨日の記事で、「私自身は改革派の教会に所属していて」と書いてから、もしかして、「教会に所属する」の意味が、「なんとなくはわかっても、具体的にはよく知らない」という方がいらっしゃるかもしれないな、と気づきました。

↓ちなみに昨日の記事はこちら。

 プロフィール欄にも私は最近、「所属教会は改革派」と書いています。いろいろな教派のクリスチャンの方たちが私のnoteを読んでくださっているようなので。

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洗礼を受ける、ということ ~意外にすぐには受けられない、クリスチャンとしての誕生の式

洗礼を受ける、ということ ~意外にすぐには受けられない、クリスチャンとしての誕生の式

 今年のイースターは、日本でも多くのキリスト教会が会堂をクローズし、礼拝をオンライン配信に切り替えて行っていました。いまも同様に、集会の自粛は続いています。
 私自身はこのような社会状況で、キリスト教会がリアルで人を集めずに、オンラインで礼拝をする試みをしているのには、賛成しています。新型コロナウイルスの拡大防止に貢献するのは、キリスト教の信仰にかなっていると考えるからです。

 ただ、今年のイー

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