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「デジタルカフェ」「デジタル教会」の出現

アルバート・ボーグル氏のカフェに入ると、エスプレッソの豊富な種類が書かれたメニュー、素敵なケーキ、オーダーのためのベルがあります。

一点、そのベルが音を鳴らせることはありません。

スコットランドに住むボーグル氏のカフェは、オンライン上に存在するからです。


カフェへの”入店者”は、Enterキーをクリックすることで、その日行われているZoom雑談に入ることができます。

ボーグル氏は、ロックダウン中の人々のコミュニケーションの場を提供するために、この”バーチャルコーヒーショップ”を開店しました。


一方で、彼の住む地域にある教会は、「デジタル礼拝」なるものを、このロックダウンが始まる随分と前から、人々に提供していたのです。

「ストリーミング教会サービス」は、意外と古くから存在しました。

アメリカの伝道師たちは、1920年代から”ラジオ”で説教を試み始め、1950年代にはすっかり定番化したのです。

現代においては、なんとアプリやソーシャルメディアを駆使して、インターラクティブに礼拝を行っているといいます。


”宗教”にとって、科学やテクノロジーは両手をあげて歓迎できるものではないのかもしれません。

しかし、結局のところ宗教はテクノロジーをうまく利用してきたと言えます。15世紀に活版印刷が人々のコミュニケーションを劇的に変化させた結果、プロテスタント派には大いに恩恵をもたらしました。


新型コロナウィルスが収束に向かうと、”オンライン教会”も消えていくのでしょうか?その可能性は低いでしょう。

オンライン上に存在する「教会プラットフォーム」は、3月だけで2万件以上新たに出現しました。また、「VR教会」も今後ますます成長していくでしょう。


「デジタルカフェ」を運営するボーグル氏は、24時間営業にしたいと考えています。また、英語圏だけではなく、スペイン語圏にも営業エリアを広げたいとか。

『ワクワクしますよね』とボーグル氏は目を輝かせます。


参照

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新型コロナウィルスによる外出自粛は、デメリットだけではないように思えます。

今まで当然と思って「リアル」に行ってきたことを、「オンライン」で完結できるのではないか、と考え直す良い機会になりそうです。

でもだからといって、「リアル」の価値自体が落ちるわけではありません。Eメールが普及した現代だからこそ、手書きの手紙はより目立ち、より価値があるように思えます。

是非、今の環境を前向きに捉えてチャンスとしていきたいところですね。

オランダは今日、少し雨が降っています。家でゆっくり読書でも楽しみたいと思います。


引き続きよろしくお願い致します。


本日のマネークリップ



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