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季節の発酵食·保存食

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#保存食

【納涼•自家製2024】梅干しを作ろう。

【納涼•自家製2024】梅干しを作ろう。

うちの梅は豊後梅。

ことしは市販の梅にも劣らない、丸くずっしりとした立派な梅がとれました。
梅の種類や地域差も関係するのか、我が家の梅が収穫できたのは7月初旬。
ものの本には「梅干しは6月中に漬けましょう」なんて表記が多くて焦るのですが、心配は無用でした。
7月でもちゃんと漬かりました。

実はいつも家の梅で梅干しをうまく漬けられなかったのです。追熟しようにも全然熟さないし、シワシワになってしま

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たのしい自家製2 ~2023梅雨開け間近~

たのしい自家製2 ~2023梅雨開け間近~



杏ジャムと杏漬け

長野と言えば果物大国。果物が本当に美味しい。
杏も長野県の名産品のひとつです。

以前、料理好きの知人のご自宅にお邪魔した時に、自家製の杏漬けをごちそうになりました。
その杏の美味しさたるや、想像を超えたものでした。決して大げさではなく。
シャキッとした食感、噛むたびにジュワッっと溢れる濃いシロップの味。あまりの美味しさに、「も、もうひとついただけませんでしょうか」の一言を

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たのしい自家製1 ~2023梅雨~

たのしい自家製1 ~2023梅雨~

カリカリ梅

今まで無謀にも我流で作っていたカリカリ梅。
小梅で作っていましたが、どうしてもシワシワになってしまって果肉が食べられず、結局、梅紫蘇ジュースとして飲んでいました。味は美味しかったんですがねぇ…

今年はちゃんと美味しいのを作ろうと思い、こちらを参考に作りました。
1週間くらいかかって作るレシピですが、カリカリに仕上がって感動です。
じゅんちゃんさん、ありがとうございました!

ちりめ

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「ギー」の作り方と使い道。

「ギー」の作り方と使い道。

ギーを食べた、または作ったことがおありだろうか?

のちほど紹介するが、無塩バターを熱していくと水分やタンパク質などの不純物が出てくる。これらを濾すと上の写真のようなきれいな色のギーが出来上がる。

ギーはインドの伝承医学アーユルヴェーダにおいて切っても切り離せないアイテムのひとつ。
かくいう私もアーユルヴェーダを学んでいるひとりだが、ギーは切らすことなくこれまでに何度も作り続けてきた。

今回は

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ふき味噌づくり~”探すもの”から”食べるもの”へ~

ふき味噌づくり~”探すもの”から”食べるもの”へ~

これは、わたしが小学5年生のときに書いた日記である。

私にとってふきのとうは福寿草とともに、春の訪れを知らせる春告草のひとつだ。
今でこそその苦みを楽しむものになったが、子どもの頃はそうではなかった。

冬の名残りが残る茶色の地面に、やわらかな緑色の点々が現れる。
昔は食べずとも、ちょこんと頭を出したふきのとうを見つけるのが宝探しのようで楽しかった。

大人になってもやはりその習性は変わらず、

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