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【まとめ】読んで解る。CBDとは?
(2022.7.18更新)この記事は無料で読めます。
CBD:カンナビジオール
分子式:C21H30O2
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CBD(カンナビジオール)は、大麻植物に含まれる天然の有効成分カンナビノイドの1つ
CBD(カンナビジオール)=「麻」などに含まれる成分の1つ
※THCとは異なることに注意
CBD=身体の調節機能(ECS)に働きかけ、心身の状態を整える機能性が社会的に注目されており、世界中でCBD含有の製品愛用者が増えている。
《わかるポイント》
■ WHO(世界保健機構)が医療の有効性を認めたことにより、日本でも注目されており、Amazon販売サイトやコスメショップをはじめ様々なところで購入可能な製品となっている。
※CBDは、日本では現状サプリメントとしての扱いに留まっています。
1. 世界が注目 「CBD」 とは
CBDとは(アサ)ヘンプなどから
採れるカンナビジオールという成分の名称。
→→2010年にCBDの有効成分が認識され、2014年にアメリカのコロラド州が嗜好目的での大麻使用を合法化したことをきっかけに、社会に大きく普及しました。
アメリカでは、29州とワシントンD.C. で医療大麻が合法で、そのほかにCBD のみ合法の州が多数あります。
〈ポイント1〉
日本では聞き慣れないがCBDは海外では既にスタンダードである
2. 「麻」の成分が販売可能⁉な理由
麻(アサ)の「葉や根」にはTHCが含まれます。
「茎と種」にはCBDが多く含まれます。
日本の法律では、麻の穂、葉、根の所持や加工は禁止されていますが、「茎と種」については加工も使用も禁止されていません。
アサの「茎と種」には、薬物規制に関する国際条約による規制はなく、日本では主にこれを含有する健康食品として販売されています。一般的な食品の例では、”七味とうがらし”の”麻の種”がそれにあたります。日本で正規的に流通しているCBD製品は規制対象ではない麻(アサ)の茎と種から抽出されています。-Wikipediaより一部引用-
〈ポイント2〉
日本ではTHCは麻薬成分として規制の対象となっていますが、CBD成分は規制の対象外です。
※製品にTHCが少しでも含まれている場合、日本では違法となりますので、誤って使用されぬようご注意ください。
3. THCとCBDの違い
『THC』は、精神作用性が非常に強く、日本の法律で禁止されている成分です。
※使用すると、精神錯乱や幻覚・幻聴を引き起こす可能性があります。
(脳内にあるCB1レセプターに親和性が高い)
『CBD』は、精神・神経系への悪影響はありません。
(CB1レセプターへの親和性がないもしくは非常に低い)
CB1レセプター = 【神経細胞上に多く存在する受容体】
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THCと比較し、構造式の中で環状の部分が一部開いています。
THCとCBDの分子式は全く同じですが、構造式が異なるため全く別の作用をします
CBDは茎や種子から採取されます。またCBDを配合した製品の使用により、数多くの驚くような体験が報告されています。
〈ポイント3〉
日本ではTHCは違法、CBDは合法
4. CBD製品について
CBDは主に、MCTオイルと配合したものや、クリームに混ぜたものなどが製品として販売されています。
一般的に知られているものはCBDオイル(食用やアロマオイル)があります。海外ではCBDを配合した飲料もポピュラーです。
日本でもCBD成分入りのエナジードリンクやお酒が販売されており、自動販売機やショップで購入できます。
〈CBDの選び方〉
Q. 数多くのCBD製品の中から、どんな商品を選べばよいですか?
💡CBDの含有量により価格や体感が変わります。
キーワード: #アイソレート #ブロードスペクトラム #超臨界 CO2 抽出法 #超音波抽出法 #FDA
5. CBD製品の安全性について
違法な成分を含まない安全なCBDは茎と種から抽出され、安全なCBDから作られた製品は、規制の対象外となります。
‐文献‐ 純粋なカンナビジオール(CBD)と考慮される製剤は精神活性作用を有しておらず、乱用と依存の可能性がないと示されたため、国際的な薬物規制の下に置かれない内容が勧告されました。
一般的にサプリメントとして利用されているCBDオイルなどは、種子油を原料に製品化されています。
日本で正規に販売されているCBDオイルは茎と種子由来のものに限定されています。
厚生労働省はCBDオイル・リキッドの問題において、酩酊を引き起こす違法成分、THCが検出された商品があると発表しています。 これはヘンプに含まれる向精神成分に該当するもので、日本においては医療関係者であっても取り扱いが禁止されます。 CBDオイルに関してはそれ自体が違法というわけでなく、THCが含まれている物だけが処罰の対象となります。
※市場には日本の法律の規制対象となる商品も販売されており、輸入品で表記がわかりづらかったり、偽って表記されている品も出回っているため、購入の際は注意が必要です。
CBD製品の輸入に関しては、「原料は大麻草のどの部位か」を証明する書類がないと違法となります。しかし、正規的な流通ではない製品など、国内で成分を分析されないまま野放しにされている製品もあるのが現状です。
■選び方の重要ポイント→CBD製品を購入・使用する際は、価格だけではなく、安全面を考慮し、製造元や製造工程がどれだけ信頼できるかを基準に置きましょう。
キーワード:#GMP基準 #フルスペクトラム #ブロードスペクトラム
6. CBDを習慣的に使用すること
CBDを習慣的に摂取し、生活の一部に取り入れることで、ストレスを低減し、脳をより安定した状態に誘導し、神経を安心させます。
メンタルケアをはじめ、信頼できるCBD製品を継続して使用することによる様々な報告が確認されています。
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海外での文献データ
7. CBDに関する多くのデータを知る
CBD=カンナビジオールは、世界で最も使われている医学・生物学系の学術文献データベース「MEDLINE」(PubMed)において1000件以上の研究論文が発表されています。
-WHO世界保健機関 2017年関連資料より引用-
(CBDの医学的可能性)
・CBDの臨床使用は、てんかんの治療において最も進んでいます。
・CBDは、いくつかの臨床試験でてんかんの効果的な治療法として実証されています。また、CBDが他の多くの医学的状態の有用な治療法である可能性がある、という予備的な証拠が提出されてます。
・CBDは肝臓で広範囲に代謝され、身体に有用な影響を与えます。
・リンパ球ではCBDの影響によるアポトーシス促進効果が観察されました。
・CBDはTHCのような細胞におけるドーパミン放出の増加を有しません。
2017年 WHO世界保健機関 関連資料より引用
CBDの摂取による人体への副作用は報告されておりません。
CBD製品の子どもへの使用について:成長期の身体への使用は、成長を阻害する可能性があるとの研究報告もあるため、現時点では注意が必要です。また妊娠時の使用も念のため現時点では控えたほうが良いでしょう。
世界の各機関によって、CBDの有用性についての研究が進められています。
- CBDの医薬品としての販売認可 -
2015年、米国食品医薬品局(FDA)は、新生児低酸素性虚血性脳症(NHIE)を治療するために、静脈内CBDのGW Pharmaceuticals Fast Trackの指定を許可しました。
欧州委員会は、周産期仮死の治療に使用されるCBD(カンナビジオール)の孤児指定(EU / 3/15/1520)を許可しました。
※NHIEおよび周産期仮死は、出生プロセス中に引き起こされ、出生時の酸素欠乏(低酸素症)に起因する仮死による急性または亜急性脳損傷の形態。
※現在、これらの症状に利用できる他の治療法はありませんが、動物モデルにおけるCBD(カンナビジオール)成分の有効性の証拠が提出されています。
- 国際的な規制とその影響 -
CBD(カンナビジオール)は、GWファーマシューティカルズによる大麻の抽出物として、製薬目的で生産されています。 大麻の抽出物として生産されるカンナビジオールは現在、1961年条約のスケジュールIに含まれています。
〈まとめ〉CBDを潜在的な治療法として評価するには、まだ多くの研究が必要であり、医療用としての効果の研究は、世界的に見ても今後更に進んでいくことと思われます。
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【CBDが治療効果をもたらす可能性のある疾患の概要】
#アルツハイマー病 #多発性硬化症 #ハンチントン病低酸素虚血性傷害 #疼痛 #精神病 #うつ病 #吐き気炎症性疾患関節リウマチ感染症
#心血管疾患糖尿病合併症
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#抗炎症 #免疫調節特性
#神経保護 #抗酸化剤
短期的な神経保護効果 #in vitro #げっ歯類モデルにおける興奮毒性 #酸化ストレス #炎症の抑制 。
他の治療に抵抗性の神経障害性疼痛患者における鎮痛効果
#統合失調症 の動物モデルにおける行動およびグリアの変化の減衰 #ケタミン誘発症状に対する抗精神病特性
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#患者の社会的不安の軽減
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広範囲の種類の癌における抗増殖作用および抗侵襲作用 #オートファジーを介したがん細胞死の誘導
化学予防効果 #炎症性腸 #クローン病 #食欲抑制 #体重減少 #殺菌・細菌増殖抑制 #血糖値を調整する
不安をやわらげる #睡眠補助 #真菌感染症の治療
CBDの優れた点は、血糖値や血圧などが、高い場合は低く、低い場合は高くと正常に整えることです。
キーワード: #てんかん #フェーズIII試験 #WHO #1961年条項 #MEDLINE #日本臨床カンナビノイド協会
8. CBDの体内での働き CB1・CB2
■ 1990年代に、体内でカンナビノイドを受容するECSシステム〈エンド・カンナビノイド・システム〉の存在が発見されました。
ECS〈エンド・カンナビノイド・システム〉は、”細胞同士のコミュニケーション”を支えています。 (飲食、痛み、免疫調整、感情制御、運動機能、発達と老化、神経保護、認知と記憶などの機能を持っている)
ECS=細胞・組織・分泌腺・器官とシステムそれぞれの機能を調整する生命維持において重要なシステム
ECS(エンド・カンナビノイド・システム)は、1990年代に発見された「アナンダミド」と「2-AG」と呼ばれる体内カンナビノイドと、それらを結合する神経細胞上に多いカンナビノイド受容体CB1、免疫細胞上に多いカンナビノイド受容体CB2などで構成され、わたしたちの身体の全身に分布・存在します。
◆研究の発表により、外部からの強いストレスや加齢に伴う老化によってECS(エンド・カンナビノイド・システム)の働きが弱まると、様々な疾患にかかってしまうことが証明されました。(カンナビノイド欠乏症)
キーワード:カンナビノイド受容体と内因性カンナビノイド #ECS
わたしたちの体内にある”カンナビノイド受容体”には、神経細胞上に多いCB1と、免疫細胞上に多いCB2があり、全身に分布、存在しています。
9. CBDに期待されること
『現代の病気の原因はストレスに起因する』といわれるほど、わたしたちは日常でストレスに晒されています。これらのストレスの全てが悪い事、ではないのですが、ストレスにより、うつ、自殺、などの重大な社会的問題に発展しているのも事実です。
CBD(カンナビジオール)の摂取により、本来わたしたちの体内に備わっている身体機能の調節を良くし、恒常性(ホメオスタシス)を活性化することで、心身のバランスを整えるECS(エンド・カンナビノイド・システム)の働きを補助、また悪性腫瘍に対する効果などが学術論文として研究発表されています。
CBDは、
ただ落ち着いて、
集中したいというシュチュエーションでも
効果を発揮します。
★禁煙には電子タイプの吸うCBDがお勧め
CBDの摂取でタバコや飲酒の回数や量が減ったという事例があります。
CBDが皮膚の再生を促進するという研究データも発表されています。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)に効果があるとの報告もあります。
◇現代は自分自身で健康を管理したり、症状を判断して医療製品を使用したり、あるいは疾病を治療するためのセルフケア
→セルフメディケーションを行う時代です。
💡CBDは多種多様な症例に有効であるという報告が多く寄せられています。
10. からだの免疫について
身体の免疫力が低下すると、がんや感染症などの病にかかり、免疫の過剰反応によりアレルギーが発症します。
ほとんどの難病が免疫疾患を原因に引き起こります。
健康のための免疫の維持には、日常でバランスのとれた生活を過ごすことがとても大切です。
わたしたちの体内にあるECS〈エンド・カンナビノイド・システム〉は、免疫のバランス調整を担い、メンタルをコントロールします。
CBD成分を摂取することで、ECSの働きを助け、メンタルケアします。
免疫の低下により、ガン、肝炎、HIV、帯状疱疹、結核・バクテリア、細菌、寄生虫、ウイルスによる感染症が起こります。免疫の過剰反応により、橋本病、リウマチ性関節炎、炎症性腸疾患、1型糖尿病など自己免疫疾患・食物アレルギー、皮膚炎、喘息、鼻炎などのアレルギー反応が起こります。これらは自主努力のケアによる免疫力の維持が重要なことを示しているといえます。
11. その他 「CBD」と「ECS」について
CBD成分は、わたしたちの身体のECSの働きをサポートします。
ECSは、体内の神経伝達部分や記憶に重要な働きを持っています。
わたしたちが日常生活で強いストレスを受けると、”カンナビノイド欠乏症”になり、健康上で望ましくない様々な症状が現れます。
〔ECS〕
体内の細胞間のコミュニケーション(細胞同士の情報交換)を行い、心身のバランスを調整する役割を持つ。
「食欲」「痛み」「認知」「記憶」「神経保護」「発達」「老化」「運動機能」「感情制御」「免疫調整」これらの生体に機能しているのがECS(エンド・カンナビノイド・システム)です。
体外からのCBD補充による神経保護の相互作用は、うつ病や統合失調症、PTSDに対しても期待が持たれています。
CBD(カンナビジオール)の使用による身体的依存性の報告はありません
12. CBD製品の種類、使用法について
CBD成分を含む製品は主に、オイルなどに混ぜたものと、クリームに混ぜたものがあります。
CBDオイルは、数滴を舌下に垂らし、口内に含むことによって成分を体内に吸収します。
わたしたちの体の皮膚細胞にはCBD受容体があり、クリームとして製品化されたCBD成分を皮膚に直接的に塗付する使用法もあります。
CBDはいろいろな方法で、安全に使えます。
CBDを肌や美容のために使用する場合、シャンプーやスキンクリームなどの製品を使う方法があります。
CBDは一般的な油溶液(ココナッツなどMCTオイル、オリーブ油またはゴマ油など)に溶解されたオイルやカプセルの製品を直接的に口内に摂り入れる方法があります。
CBDオイルは舌下からの吸収が一般的ですが、鼻腔内経路でも摂り入れることができます。
経口用量は文献で報告されており、1日の目安として100〜800mgとされています。
人体におけるCBDの安全性に関してこれまでに行われてきた複数の小規模の研究では、1500 mg/日(経口摂取)か、30 mg(点滴)までの摂取量ならば、十分な忍容性が認められています。 -Wikipediaより引用-
CBDオイルの臨床研究を公表している団体
CBDの作用により痛みを抑える場合、「適正な範囲に戻す」という優れた利点があります。
(吸引タイプのCBD製品について)リキッドで摂取するなどエアロゾル化されたCBDは、5〜10分で急速なピーク血漿濃度をもたらし、経口投与よりも高い生物学的利用能をもたらすことが報告されています。
《CBDの使用法をよく理解するポイント》
1. CBD は体に蓄積する
2. 使用期間は最低3ヵ月間~継続的な使用を推奨
3. 期間中は、同一製品を継続して使うことが大切
【まとめ】CBDは未知の可能性に溢れた、まさに現代社会に期待される成分である。
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各国のCBDへの対応状況
医薬品としてCBDに対応するために、幾つかの国で国内規制が変更されています。
-以下参考-
英国:2016年、医薬品およびヘルスケア製品規制庁(MHRA)により、医療目的で使用されるCBDを含む製品は標準的なライセンス要件の対象となる医薬品であるとの声明が出されました。
米国:CBDは大麻に含まれる多くのカンナビノイドの1つであり、法律に対応するため、規制物質法のスケジュールIにあります。 ただし、2015年12月、FDAは研究者がCBD試験を実施できるように規制要件を緩和しました。 麻薬取締局(DEA)は、これらの変更は、CBDの薬効の可能性に関する研究プロセスを合理化し、進行中の科学的研究を促進することを目的としていると述べました。
カナダ:CBDは、スケジュールII規制薬物および薬物法にリストされている規制物質として、「大麻、その製剤および誘導体」に具体的にリストされています。 ただし、2016年にはカナダの医療目的規制のための大麻へのアクセスが発効しました。 これらの規制は、CBDを含む医療目的で使用される大麻へのアクセスを改善します。
オーストラリア:2015年、大麻に含まれる他のカンナビノイドを2%以下含む治療用製剤のCBDは、「処方薬のみまたは処方動物の治療」としてスケジュール4に掲載されました。 これに先立ち、スケジュール9で禁止物質として捕獲されました。
ニュージーランドのCBDは規制薬物ですが、規制によって現在課されている制限の多くは2017年末までに削除されます。この変更は、他の天然カンナビノイドのレベルがCBD製品の2%未満であるCBD製品を意味します カンナビノイドの内容は、医療用にアクセスしやすくなります。
スイス:CBDは精神作用を引き起こさないため、麻薬法の対象ではありません。 まだ標準的なスイスの法律の対象です。
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http://cannabis.kenkyuukai.jp/special/index.asp?id=19132
参考リンク:日本臨床カンナビノイド学会
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