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ウイルス禍から救われるべき「弱者」を知る 青木雄二『ナニワ金融道』
新型コロナウイルスの感染拡大は、世界保健機関(WHO)がパンデミックを宣言する事態に発展した。
本コラムでは前回(3月3日)、細菌やウイルスに関する基礎テキストとして『もやしもん』(講談社)をご紹介した。
この中で私は、新型ウイルスについてこんな見解を示した。
・すでに完全な「封じ込め」は難しい
・医療リソースの枯渇を回避し、治療法とワクチンの開発の時間稼ぎをするべきだ
・難しいのは感染抑制
「おうちにいよう」は「マンガを読もう」だ! 今こそ読みたい傑作20選
本稿は新潮社のニュースサイト「Foresight」に掲載されたコラムを再構成したものです。編集部のご厚意で転載しています。
新型コロナウイルスの影響で、学校は長期休校、大人も在宅勤務と、誰もが自宅で過ごす時間が激増しています。生活のリズムが狂い、日々のニュースを見れば気持ちも沈む。
「コロナ疲れ」は深刻です。
でも、今、我々にとって「おうちにいよう」は、文字通り、日本と世界を救うための使命です
「見えないウイルス」の世界を覗き見る 『もやしもん』
新型コロナウイルスの猛威が世界を覆っている。原子力発電所事故以降の放射能に対する過剰反応が示すように、人間は「目に見えない脅威」に弱い。日本政府の対応や情報開示が後手に回っているのもあり、不安が高まるのも無理はない気もする。
では、もし病原体が「目で見える」としたら、どうだろう?
そんな思考実験と、菌やウイルスに関する知識を仕入れる教材として、今回は石川雅之の『もやしもん』(講談社)を取りあげ
「部活マンガの完成形」が問う進歩と停滞 『帯をギュッとね!』
いよいよオリンピックイヤー、2020年だ。
本コラムでも『SLAM DANK』(井上雄彦、集英社)以来、1年ぶりにスポーツマンガを取り上げたい。
(こちらマンガコラム最大のヒット。未読でしたら)
柔道漫画の黄金期 『帯をギュッとね!』(小学館、以下『帯ギュ』)は河合克敏の連載デビュー作にして代表作だ。
『週刊少年サンデー』上の連載期間は1989年新年号から1995年まで。完結から20年