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SAT法を学ぶ 〜宗像恒次から教わった「愛」の話〜

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2019年4月の記事一覧

第五話:自分の中のとっておききょうだい

第五話:自分の中のとっておききょうだい

今回は「第四話:自分の中に潜むきょうだいの愛」の続きのお話をする。
第四話では、自分の中に自分とは異なるDNAを持った細胞があることをお話しした。人は神の領域を侵してしまうのか、なんて議論はとうの昔。いまでは再生医療の研究が進み、世界の至る所で「キメラ」が造られている。

京都大学iPS細胞研究所のページには、このような記述がある。

動物とヒトの細胞が混ざった動物、いわゆるキメラ動物を使った

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第四話:自分の中に潜むきょうだいの愛

第四話:自分の中に潜むきょうだいの愛

私がヘルスカウンセリングを学び始めてしばらくすると「キメラ理論」が登場する。当時はSKP(Spiritual Key Parson)といい、人の顔イメージを使って癒しを得るテクニック。最初にそれを聞いた時、私の心がどうにも抵抗を示すものだから、その時点以上の上級資格者になることを止めてしまったのだが、体験してみると確かに癒される。しかし、仏像の顔なんかも使うから、どうにも宗教のように見えてしまう。

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第三話:親の愛

第三話:親の愛

「愛着障害」というものがある。母親をはじめとする養育者との愛着が、何らかの理由で形成されず、情緒や対人面に問題が起こる状態。

以下に、ボウルビィの愛着理論と、竹内の行動遺伝学に関する記述を引用する。

母親は子供の安全基地ジョン・ボウルビィ(John Bowlby)の提唱した「愛着理論」

愛着理論では、幼児の愛着行動は、ストレスのある状況で対象への親密さを求めるために行っていると考えられている

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第二話:魔法の愛の言葉

第二話:魔法の愛の言葉

私がヘルスカウンセリングを学び始めた頃は、カウンセラー、グループカウンセラー、コーチと3つも養成コースがあったため、毎月のように市川に出向いていた。2009年2月から学びをスタートした私は、4月に、母親の子宮をイメージし、自分が産まれ出るまでの光景を良くすることで、その後生じる問題を解決する自分になるセラピーを練習し合った(SOM研修)。

4月は、めずらしく大阪で研修を受けたが、時間が足りなくて

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第一話:「あるがままの自分」を生きる

第一話:「あるがままの自分」を生きる

私の所属するヘルスカウンセリング学会では、カウンセラーやセラピストの養成と資格の公認を行なっている。私はその公認資格をいくつも持つ有資格者だが、入門者が一番最初に受ける傾聴スキルを身につけるセミナーで「いままでよくがんばったね、あなたのままでいいんだよ」と宗像から言われ、涙したのをいまでも覚えている。50歳にもなる大の大人が、大勢の受講者の前で涙した。それまで、企業戦士としての役割を生き、パワハラ

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イントロダクション

イントロダクション

宗像恒次は筑波大学の名誉教授。私が彼に初めて会ったのは2008年10月4日、あれから10年余の歳月が流れた。
当時の私は、健康創造企業のR&D部門の中間管理職。医師との仕事に終止符を打ち、1998年から健康ビジネスを手がけたが、世の中の動きが遅く2005年から同部署を創り、横地式健康づくりの方法論の構築と、そのエビデンス取得に全国いくつかの研究機関と共同研究を行なっていた。その一旦を載せたページが

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