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詩104 ミラーマン🚹

一生分 
イライラし 怒り 暴れたから

もう 一生 怒らない。


憧れた状態を手に入れたが、

人は鏡

割れてしまった鏡は もう元には戻らない。


一生分の 笑いと涙なら

まだ少しなら 在庫が残っている。


腹がよじれる程 笑うことは 無くなってしまったが

大量消費を防ぐため

愛想笑いを 小出しにしよう。


枯れたと思っていた涙だったが

本番に備えて

嘘泣きで 切り抜けよう。


割れた鏡を 拾い集め

なんとか形を取り戻し


ひび割れた 残された感情だけで

僕はまた、 月曜日を迎えるのだ。


偽物の 夜明けがくるのだ。







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