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元ばかエロ真面目アカウント | 今はなんだかいろいろ落ち着いた女 | 歌うたってる | エッセイも書く | 大阪出身 九州在住 |

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    歩きながら書いたエッセイをまとめています。

記事一覧

あのとき自分にしてあげられなかったことを

みんなに聞いてほしいことがある。わたし、また無職になります! わたしの動向をなんとなく追いかけてくれている数少ない変態の方々は、わたしが去年約1年間、風を肩…

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1年前
16

東京に流れ着くことにした理由

わたしは今、東京で暮らしている。3月末に退職してから、まだ新しい仕事はしていない。けれど歌をうたって過ごしている。 31歳、彼氏ナシ、職ナシ。ついでに言うと貯金もギ…

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2年前
15

8年越しのプレゼント

実家に帰ったついでに、いらないものを捨てようと自室を整理していたら、引き出しからこんなものが出てきた。 ナンコレ???? いらっしゃい!!たこ焼きバスボールだよ…

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2年前
20

明石に置いてきたものを探しに行った話

「自分の生まれ育った場所って、今どうなってるんやろう。」 退職して自分の今までとこれからについて考える時間が増えて、ふとこんなことを思った。 わたしは大阪で育っ…

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3年前
10

好奇心が大暴走した話(幼少期編)

好奇心は時として、人を窮地に陥れる。 突拍子もない、大胆な行動をさせる力を持っているから。

198
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3年前
5

わたしが大砲台になった話

皆さんは、生まれてはじめてデートした日のことを覚えているだろうか? わたしは覚えている。甘酸っぱかったからではない、とてつもなく苦い思い出だからだ。 今日はわたし…

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3年前
9

昨日見た夢の話を聞いてくれ

「こいつ、もしかしてほんとにうんこ漏らしたんじゃね?」 前の記事を読んでくれている人がいるなら、そんな風に思ってここを覗きに来てくれたのかもしれない。すまんがそ…

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3年前
8

大好きな母のこと

わたしは、母が大好きだ。 一昨年、ひとり暮らしをはじめたタイミングで生まれてはじめて実家を出た。 今まで実家を出なかった理由は、特に出る理由がなかったから。 恥ず…

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3年前
18

確認を怠るなかりしか

勤務中もずっとそわそわしていた。 これが終わったら、夜行バスに乗って鎌倉に行くんだ。 わたしはその夜、親友とふたりで夜行バスに乗って鎌倉に行く予定をしていた。季…

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3年前
10

前に見た夢の話を聞いてくれ

人は毎晩、夢を見ていると言われている。 目を覚ますと忘れてしまうことも多いが、わたしは比較的覚えている方だ。 「人の夢の話ほど、どうでもいいと感じるものはない」 …

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3年前
16

サギと、角中と、それからわたし

「サギのモノマネとか、そういうのしたくない」 皆さんは、別れ話のときにこんな言葉を言われたことはあるだろうか。わたしはある。 4年くらい前。わたしは5つ下の男性と…

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3年前
13

ハプニング続き 最優秀助演女優賞 受賞

沖縄のじいちゃんが亡くなって3週間も経たないうちに、沖縄のばあちゃんも亡くなった。 じいちゃんといろいろあった母は、亡くなったと聞いたときもケロッとしていたけど…

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3年前
12

知って認めて、またはじめる。HSPの自分のこと。

「 優しすぎる  病気 」 たしか最初は、こんな検索ワードで調べたと思う。 退職直前、とても疲れていたのだけど、この疲れの原因が、ただ忙しすぎることだけではない…

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3年前
22

抱きたい感情の出どころ

「抱かれたい」と書かなかったのは、わたしの弱さでもある。 わたしはあんなアカウントを持ちながら、実はセックスが苦手だ。苦手なのだと思う。 セックスは剥き出しだ。 …

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3年前
12

エッセイを好きな理由

なぜエッセイが好きなのかというと、誰かの人生の擬似体験をしているような感覚になるからだ。 同じ世界を見つめることはできなくても、そのときの感情に思いを馳せ、その…

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3年前
7

3月の今日のはなし

早起きしてどこかに向かう朝は、こころがざわついて、胸がキュッと苦しくなる。別に誰のことも想ってないのに。 いつもは待たないと渡れない信号も、確認なんて不要なくら…

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3年前
7
あのとき自分にしてあげられなかったことを

あのとき自分にしてあげられなかったことを

みんなに聞いてほしいことがある。わたし、また無職になります!



わたしの動向をなんとなく追いかけてくれている数少ない変態の方々は、わたしが去年約1年間、風を肩で切りながら全力で無職をしていたことをご存じだろうが、またそんな日々が始まる。大好きでとても楽しく働かせてもらっていたお店が閉店することになったからだ。悲しい。職場って普通になくなるんや。ほんとにそう思った。

そしてそれと同じ時期、わ

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東京に流れ着くことにした理由

東京に流れ着くことにした理由

わたしは今、東京で暮らしている。3月末に退職してから、まだ新しい仕事はしていない。けれど歌をうたって過ごしている。
31歳、彼氏ナシ、職ナシ。ついでに言うと貯金もギュインギュイン減ってきている。
そんなわたしが、東京での暮らしを決めたことや、歌をうたうことになったきっかけ、8か月以上も無職を貫いてきたこれまでについて、気が進むところまで書いてみようと思う。

文章を書くことからずいぶん遠ざかってい

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8年越しのプレゼント

8年越しのプレゼント

実家に帰ったついでに、いらないものを捨てようと自室を整理していたら、引き出しからこんなものが出てきた。

ナンコレ????

いらっしゃい!!たこ焼きバスボールだよ~!!

よかった~!すぐに教えてくれたおかげで何かわかってよかった~~!!!
同時に「〇〇だよ~!!」って口調で商品の方から伝えてくることあるんだなって思った。

さて、これが何かわかったのはいいけど、問題はなぜこれが引き出しの中に眠

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明石に置いてきたものを探しに行った話

明石に置いてきたものを探しに行った話

「自分の生まれ育った場所って、今どうなってるんやろう。」

退職して自分の今までとこれからについて考える時間が増えて、ふとこんなことを思った。
わたしは大阪で育ったが、生まれは兵庫県の明石である。
そこで暮らしていたのは3歳くらいまでだったと思うが、何故かその頃の記憶が色濃く残っていた。家の近くを通るラーメン屋のチャルメラの音が怖くて、母お手製のキティちゃんのパジャマを着せてもらいながら咽び泣いて

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好奇心が大暴走した話(幼少期編)

好奇心が大暴走した話(幼少期編)

好奇心は時として、人を窮地に陥れる。
突拍子もない、大胆な行動をさせる力を持っているから。

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わたしが大砲台になった話

わたしが大砲台になった話

皆さんは、生まれてはじめてデートした日のことを覚えているだろうか?
わたしは覚えている。甘酸っぱかったからではない、とてつもなく苦い思い出だからだ。
今日はわたしの、嬉し恥ずかし初デイトの話を皆さんに聞いてほしい。

わたしがはじめてデートをしたのは、大学1年生の初夏だった。
それまで、勉強と部活と学級委員長しかしてきていない学生人生だった。この言葉を使うことは少し憚られるが、わたしは俗にいう陰キ

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昨日見た夢の話を聞いてくれ

昨日見た夢の話を聞いてくれ

「こいつ、もしかしてほんとにうんこ漏らしたんじゃね?」
前の記事を読んでくれている人がいるなら、そんな風に思ってここを覗きに来てくれたのかもしれない。すまんがその好奇心は捨ててくれ。というかそんなことをわざわざ確認しに来るな。賢いわたしは、今日も元気にうんこをしているけれど、それはトイレでしているよ。
今回は、シンプルにわたしが見た夢の話を聞いてほしい。夢って、なんであんなにうまくいかないことばっ

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大好きな母のこと

大好きな母のこと

わたしは、母が大好きだ。
一昨年、ひとり暮らしをはじめたタイミングで生まれてはじめて実家を出た。
今まで実家を出なかった理由は、特に出る理由がなかったから。
恥ずかしながら実家を出るという発想すら、当時のわたしにはなかった。

けれど、28歳の冬。「このままではあかん。あかん気がする」と思い立ち、転職のタイミングで実家を出ることにした。

転職してから、それはそれは爆裂に忙しかったが、それでも、会

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確認を怠るなかりしか

確認を怠るなかりしか

勤務中もずっとそわそわしていた。
これが終わったら、夜行バスに乗って鎌倉に行くんだ。

わたしはその夜、親友とふたりで夜行バスに乗って鎌倉に行く予定をしていた。季節は夏。暑さにはめっぽう弱かったが、めったにもらえない連休。
社会人になると、友人と休日を合わせて旅行に行くというのもなかなか難しかったし、なにより海の近くに旅行に行くことに心を躍らせていた。

夜行バスに乗っている時間はけっこう長いから

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前に見た夢の話を聞いてくれ

前に見た夢の話を聞いてくれ

人は毎晩、夢を見ていると言われている。
目を覚ますと忘れてしまうことも多いが、わたしは比較的覚えている方だ。

「人の夢の話ほど、どうでもいいと感じるものはない」
わかる。そう言いたい気持ちもわかる。これまで、友人たちのそういった何のとりとめもない話に、どう反応すればよいのかわからず枕を濡らした夜もあったと思う。でも、どうしても話をさせてほしい。読んでくれている皆さんの枕は、濡らさせやしないから。

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サギと、角中と、それからわたし

サギと、角中と、それからわたし

「サギのモノマネとか、そういうのしたくない」
皆さんは、別れ話のときにこんな言葉を言われたことはあるだろうか。わたしはある。

4年くらい前。わたしは5つ下の男性と交際していた。当時彼は21歳。「男性」という表現をするのが憚られるくらい若かった。

彼とは婚活パーティーで知り合った。婚活パーティーに行ったことのない人もいるだろうから説明すると、仕切りのある机に1人ずつ座って開始時間までにプロフィー

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ハプニング続き 最優秀助演女優賞 受賞

ハプニング続き 最優秀助演女優賞 受賞

沖縄のじいちゃんが亡くなって3週間も経たないうちに、沖縄のばあちゃんも亡くなった。

じいちゃんといろいろあった母は、亡くなったと聞いたときもケロッとしていたけど、ばあちゃんのときは子供のようにわんわん泣いたらしい。父から聞いた。目の当たりにしていなくても、親がつらそうなのは、わたしもつらい。胸がギュッと締めつけられる。

さて、お葬式。こちらは大阪。この状況にこのご時世。どこへ行くにも配慮が付き

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知って認めて、またはじめる。HSPの自分のこと。

知って認めて、またはじめる。HSPの自分のこと。

「 優しすぎる  病気 」

たしか最初は、こんな検索ワードで調べたと思う。

退職直前、とても疲れていたのだけど、この疲れの原因が、ただ忙しすぎることだけではないように思えた。向いている、向いていないとかそんなわかりやすいもので、分けられる気もしなかった。

このころ、たしか1月後半か2月ごろ、わたしは、人と関わりあうことがもしかしたらそんなに好きじゃないのかもしれないと思うようになっていた。

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抱きたい感情の出どころ

抱きたい感情の出どころ

「抱かれたい」と書かなかったのは、わたしの弱さでもある。
わたしはあんなアカウントを持ちながら、実はセックスが苦手だ。苦手なのだと思う。

セックスは剥き出しだ。
すべて、何もかもをとっぱらって、それこそ最後の最後まで脱いで、重なって繋がるのだから。
そうならないと見せないところが、あまりにも多い。多すぎる。

そう思うと、こんなに恥ずかしいことはない。
こんなにその人らしさが出ることって他になか

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エッセイを好きな理由

エッセイを好きな理由

なぜエッセイが好きなのかというと、誰かの人生の擬似体験をしているような感覚になるからだ。

同じ世界を見つめることはできなくても、そのときの感情に思いを馳せ、その状況にどんなふうに立ち向かったのかを知ることができる。

そのときのその人の気付きや、その経験から出る言葉に、わたしの現在や過去までも、押し進めてもらえるときがある。

また、エッセイは丁寧な自分語りだと、どこかで読んだ。

書き手になっ

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3月の今日のはなし

早起きしてどこかに向かう朝は、こころがざわついて、胸がキュッと苦しくなる。別に誰のことも想ってないのに。

いつもは待たないと渡れない信号も、確認なんて不要なくらい簡単に渡れるし、人を縫わなきゃ通れない道も、好きなように歩ける。
それでも端っこを歩くけど。

朝8時に予約した整体に向かいながら、静かな街の様々に、五感が揺さぶられる。

車がまだ多くない空気は、暖かいのに澄んでいて、遠くにある花の匂

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