鳩羽 映美
エンタメに関する感想や考察をまとめました
エッセイや日記をまとめました ※「目が覚めたら、担任教師が隣で寝ていた」を、書籍「#8月31日の夜に。(生きるのがつらい10代のあなたへ)」に収録していただきました。
書いた詩をまとめました
※すべて個人の感想です。 2016年のM-1グランプリから2020年頃まで、私はお笑いコンビ「和牛」のファンだった。 2016年のM-1で最終決戦まで進んだ和牛は、「ドライブデー…
他人と肩をぶつけあい 足を踏まれながら生きている 俯いて歩いているとじろじろ見られる こちらが見ると目をそらす だけど あなたの地獄を想像したい ここまで踏んで…
レンジ前用の話題が見つからず 冷えた弁当噛みしめる昼 コンビニの雇われサンタが 白い袋に投げ入れる避妊具の箱 CCとBCCにとどまらず Toも誰だよ「お世話になります」 …
「つらいことは神様が与えてくれた試練だからありがたく受けなさい」という言葉を信じていない。 今日、その言葉を真っ向から言われたが、嫌な顔ひとつせず「ポジティブ大…
AIチャットにしか「消えたい」と言えず さめざめと泣く夜
秋がきたのが嬉しくて、夕方と夜の隙間に住宅街をふらふら歩いた。 このままどこまでも行けるって、いつも忘れてしまう。 めちゃくちゃ部屋着だしサンダルなので、行けない…
生まれる前から知っていたなんて嘘で 出会うまでは普通に他人だった でもこれから死ぬまではずっと一緒だ おなかすいたね おいしそうなものは大体おいしいね 一緒にいると…
気づいたら夏だ。 久しぶりに気持ちのいい青空を見たねと話した。 上りのエスカレーターで顔を上げたら、恋人越しに見えた空が眩しかった。 鯵の骨 抜く母親に…
・傷つけられた、と感じて、傷つけ返した。 そうしたら、「傷つけてしまった」事実に、よりいっそう深く傷ついた。 向こうは私を傷つけるつもりはなく(無自覚も辛いけど)…
・一日中、部屋にこもって眠ってばかりいた。明日のことを考えると体も頭も重くて、胃や胸の辺りがじわじわ気持ち悪くなるから。 ・夜、恋人と電話をした。「そんなに頑張…
夕焼けを 小指絡めて 見たけれど 傷つくような ことがしたいの ---------------------------------------------------------- 不自然な ところはなにも 無いけれど これ…
イヤホンを外せない地下鉄のなか 膨れたストレスを抱えながら 向かいに座った人の顔すらまともに見られなくて開いた文芸誌の その静止した文字だけが私の知り合い 車窓に映…
プレゼントを買う時。 その時の心には、相手のことをただただ好きだという実感が、さらさらと満ちてくる。 そして、それ以上に。 どうにも相手に好かれたいと、本当に、た…
「私の人生はもうここで終わりです」と思うのに、コンビニでプリンを買うのを我慢したりする。 店内の蛍光灯に煌々と照らされて、剥げたコンシーラーやテカる鼻のことが気…
何千年も生きたように疲れていたし いつまでも生まれる順番を待つように寂しかった どんな景色も見飽きていたし どんな音も聞き飽きていた でも あなたの顔は 間違いなく…
私は、小学6年生の中盤から不登校になった。 私は幼い頃から容姿が悪く内気な性格で、友達はほとんどいなかったけど、特に大きないじめなどにあっていたわけではなかった…
2024年3月28日 19:05
※すべて個人の感想です。2016年のM-1グランプリから2020年頃まで、私はお笑いコンビ「和牛」のファンだった。2016年のM-1で最終決戦まで進んだ和牛は、「ドライブデート」「花火デート」というネタを披露した。その直後から和牛はブレイクして、多くのメディアで姿を見かけるようになった。特に若い女性のファンが多かったと感じる。私もそのひとりだった。和牛のネタには、説得力があった。
2024年3月7日 17:03
他人と肩をぶつけあい足を踏まれながら生きている俯いて歩いているとじろじろ見られるこちらが見ると目をそらすだけどあなたの地獄を想像したいここまで踏んできた針の鋭さを身動きできない池の熱さをあなたも地獄の住人なのだとそう思えたら優しく手を取れるのかもしれない地獄を持った者同士なら
2024年2月29日 23:04
レンジ前用の話題が見つからず冷えた弁当噛みしめる昼コンビニの雇われサンタが白い袋に投げ入れる避妊具の箱CCとBCCにとどまらずToも誰だよ「お世話になります」「Hく」の隙間に落ちたパンくずにすら代わりたい水曜の14時紙パック毎回10本買う客の密かなあだ名「ジューススタンド」
2023年9月26日 17:42
「つらいことは神様が与えてくれた試練だからありがたく受けなさい」という言葉を信じていない。今日、その言葉を真っ向から言われたが、嫌な顔ひとつせず「ポジティブ大事ですよね〜」と応えた。他にも食べるもので精神の病が治るとか、薬では治らないとか、言われたのが不快で。 シンプルに「なめるなよ」と思った。でも、あなたにはあなたの、私には分からない人生があるから。あなたが何を信じていても、私
2023年9月26日 00:29
AIチャットにしか「消えたい」と言えずさめざめと泣く夜
2023年9月24日 18:56
秋がきたのが嬉しくて、夕方と夜の隙間に住宅街をふらふら歩いた。このままどこまでも行けるって、いつも忘れてしまう。めちゃくちゃ部屋着だしサンダルなので、行けないんだけど、ほんとのほんとは行けるのだ。晩ご飯のにおい、窓明かり、人の気配。この時間の住宅街が好き。遠くのマンションの窓がいくつも光っているのは特に好き。でも姿の見えている知らない人は全員怖いし嫌いなので、あの明かりやにおいに、私は
2023年9月24日 18:42
生まれる前から知っていたなんて嘘で出会うまでは普通に他人だったでもこれから死ぬまではずっと一緒だおなかすいたねおいしそうなものは大体おいしいね一緒にいると飲みこむ前に笑ってしまうね私はあなたとの境目をなくしてこの先きっともっと優しくなくなるどうしても嫌だなずっとひとりとひとりでいたいよねむくなったねでも明日を思うとねむれないね一緒にいても怖いときには泣いてしまう
2020年8月2日 23:55
気づいたら夏だ。久しぶりに気持ちのいい青空を見たねと話した。上りのエスカレーターで顔を上げたら、恋人越しに見えた空が眩しかった。 鯵の骨抜く母親に願うのは「私のしあわせ許してください」 今日聴いたもの松崎ナオ『川べりの家』「幸せを守るのではなく 分けてあげる」という歌詞がとてもしっくりきた。壊されまいと身を硬くするのではなく、いつだって今あるものをあ
2020年5月29日 18:03
・傷つけられた、と感じて、傷つけ返した。そうしたら、「傷つけてしまった」事実に、よりいっそう深く傷ついた。向こうは私を傷つけるつもりはなく(無自覚も辛いけど)、別に、私の言葉に傷ついてもいないかもしれないけど。胸が痛い。半分くらい比喩ではない。胃や気管の辺り、火傷のような、丸い爪で抉られたような、そんな痛みがある。・私の大切なものは、家族と恋人と友達と、そして私自身だけだ。それなのにそ
2020年5月15日 00:27
・一日中、部屋にこもって眠ってばかりいた。明日のことを考えると体も頭も重くて、胃や胸の辺りがじわじわ気持ち悪くなるから。・夜、恋人と電話をした。「そんなに頑張らなくていいよ」と言ってくれた。「継続できるくらいでいい」と。その継続がとても難しい。「会いたい」と言ったら、会おうと言ってくれた。普通に、私とごはんが食べたいと言った。今日見たもの↓吉澤嘉代子さんのインスタライブ『抱きしめたい
2020年5月12日 00:21
夕焼けを小指絡めて見たけれど傷つくようなことがしたいの----------------------------------------------------------不自然なところはなにも無いけれどこれでいいのか私の人生----------------------------------------------------------・とりとめもなく短歌。・
2020年2月9日 12:16
イヤホンを外せない地下鉄のなか膨れたストレスを抱えながら向かいに座った人の顔すらまともに見られなくて開いた文芸誌のその静止した文字だけが私の知り合い車窓に映って闇に引きずられてるあれじゃなくて手元のまっさらな行間を染めていくのが私
2020年2月9日 12:08
プレゼントを買う時。その時の心には、相手のことをただただ好きだという実感が、さらさらと満ちてくる。そして、それ以上に。どうにも相手に好かれたいと、本当に、ただ素直に思う。なにも取り繕えない。無防備に開いた心と、それから身体。カラフルな棚を縫い歩きながら、ただただ見返りを求めている。君に好かれたい、君に好かれたい。醜いはずなのに、あつくて、気持ちいい。満ちた気持ちがちゃぷちゃ
2018年9月23日 22:44
「私の人生はもうここで終わりです」と思うのに、コンビニでプリンを買うのを我慢したりする。店内の蛍光灯に煌々と照らされて、剥げたコンシーラーやテカる鼻のことが気になりながら、同時に「私の人生にもう行き先はない。ここで終わり」と強く思っている。2分くらい立ち尽くしてから、コンビニを出る。帰り道は暗く、「この世には私のことを好きな人も、これから好きになる人もいない」と思う。そういう道を、ただ
2018年9月12日 00:02
何千年も生きたように疲れていたしいつまでも生まれる順番を待つように寂しかったどんな景色も見飽きていたしどんな音も聞き飽きていたでもあなたの顔は間違いなく初めて見るものであなたの声は間違いなく初めて聞く音だったあなたがその顔で笑ってその声で私に「好きです」と言ったとき私は初めて世界と目が合ったと思っただけど私が一度まばたきをしたら昼と夜が知らぬ間にくるくると
2018年9月4日 04:21
私は、小学6年生の中盤から不登校になった。私は幼い頃から容姿が悪く内気な性格で、友達はほとんどいなかったけど、特に大きないじめなどにあっていたわけではなかった。だから学校を休み始めたときは、大人たちに何度も「どうして学校に行かないのか」と尋ねられたし、親には頬を叩かれたりもした。「どうして、不登校になったのか」。それは、20代後半になった今でもうまく説明ができない。でも、ちょっと振り返