気持ちや考えを言葉にすること。 さらさらと流れ出して、軽やかに指が動くときがある。指がこんがらがって追いつかないほどの勢いのときだってある。一方で、止まった頭や休憩の心があって、良くも悪くも進まない待ちの指もある。 出せばいいってもんでもない。 我慢すればいいってもんでもない。

初めて小説まがいなものを書いている。 内省しながら、正直に紡いでいるつもりだけれど、書いては訂正しているうちに、ますます分からなくなって、これが誰かひとりにでも読んでもらえて、すこしは届くものなのか、まったく響かないものなのか、まったく分からない。 文章で表現するってむずかしい。

朝の寒空の下、大きな駅の一隅に座り、佇んでいるひとがいた。そばにはリュックがあって、ぱんぱんに膨らんでいた。焦点が合っていないような顔つきで本を眺めていた。一瞬、何を読んでいるのですかと聞こうと思ったけれど、あまりに汚れた身なり風貌に声だけが蒸発した。冷たい人間の仲間入りをした。

コーヒーが好きです。とくにフルーティがものが好みです。先日、この豆（写真）を買いました。少しだけクセのある香りだけど、なんかハマってしまいました。たくさんある種類から、運よく出会ったって感じです。お菓子なんかをつまみながら、ブラックで飲むと本当に美味しいです。おすすめします。

食料品の値上げが続いている。裏腹に食料品の大量破棄は休みなく繰り返される。一日に10tトラック1430台分の命が無情に棄てられる。いっそのこと、この重みで人間など圧死すればよいのではと半分まじめに気持ちは揺れる。一体、これらの命は何のために殺されたのかの分からなさが、くるしい。

動物園が好きではない。短命に終わるかもしれないけれど、自然のなかで、本能に身を任せて生きたほうが幸せに決まっている。人間だって同じだろう。無垢な動物たちの背中に透明の翼が生えて、思いのままに飛んで行くことができればよいのにと、至って真面目にそう思う。そこにとどまるものなどいない。