感傷を排した音楽が〈自然〉──タルコフスキーのノスタルジアを鑑賞した。 静謐な空間で断片化された郷愁を拾い上げてゆく亡命を夢見る詩人の葛藤のようでもありブロツキーを彷彿させる。 また、どことなくデビッド・リンチとも少し通じる。 日本語字幕版の4Kが来年公開されるようだ🎬
「フェイブルマンズ」(2022)は、フィルムの魔力に取り憑かれた青年のモラトリアムを描く映画である。現代アメリカ映画を体現する巨匠の自伝的映画ということで描かれる「彼」の本音が「母親との関係」にある、文字通り赤裸々な告白を聞かされている感じで何となく心穏やかでいられないというか…