どいひー映画日記

趣味で映画の感想文を投稿しています。感想はほぼ甘口評価。普段は声優・ナレーターとしての…

どいひー映画日記

趣味で映画の感想文を投稿しています。感想はほぼ甘口評価。普段は声優・ナレーターとしてのお仕事をさせて頂いております。

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今まで投稿した映画感想文一覧(随時更新)

今までに投稿した映画感想文の一覧表(五十音順)をつくりました。 (今後も随時更新予定) アルファベットとか数字から始まるタイトルはどうしたもんかと思いましたが、とりあえずカタカナ読みで振り分けてあります。 ちなみに太字は、ここ一年くらいで劇場公開(リバイバル・復刻含む)された新作です。 各タイトルから直接、ページを開けますー。 ア行 ARGYLLE アーガイル RRR(アールアールアール) アイアンクロー 愛なのに Away(アウェイ) AWAKE(アウェイク) 青い

    • 映画『フェラーリ』感想

      予告編  ↓ PG-12指定 サイン  どこの劇場だったかな? 本作の予告ティザーを初めて見た時は興奮したのを覚えています。家に帰ってからYouTUBEでもう一度その映像を見直して、そしたらコメント欄にも 「『フォードvsフェラーリ』面白かったから、これも楽しみー」 「マイケル・マンが監督!『フォードvsフェラーリ』好きだったから絶対見に行く!」 等々……。 自分と同じ考えの方が多くいらっしゃいました笑。  数年前に日本でも公開された映画『フォードvsフェラーリ』

      • 映画『キングダム 大将軍の帰還』感想

        予告編  ↓ フィナーレ  原泰久氏による同名人気漫画を実写化した映画『キングダム』シリーズの第4作目……ってね、もはや説明不要の話題作。とりあえず先に述べておきますが、めちゃくちゃ面白かったです!  とはいえ、個人的には、一見さんに優しくないようにも見えてしまいました。本作は「また新たな物語が始動~」みたいな話ではなく、前作から引き続きのストーリーが描かれていきます。本編冒頭には、これまでのあらすじを紹介するシーンが組み込まれており、一年ぶりの続編にお客さんが置いてけ

        • 映画『化け猫あんずちゃん』感想

          予告編  ↓ 居心地  いましろたかし氏による同名漫画を原作に、日仏合同でアニメ映画化した本作。とにかくアニメーション映像が素晴らしく、観ているだけで楽しめます。  化け猫のあんずちゃん(森山未來)の存在もあるので、たしかにファンタジー要素は詰まっているのですが、基本的にはリアルな動きがたくさん。ちょっとした階段を「タタン」というリズムで下りる感じとか、特に理由もなく視線が動く感じとか、細かな部分にまでとても生っぽさがあります。  映画を観るまで知らなかったのですが、

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        今まで投稿した映画感想文一覧(随時更新)

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        • 映画感想文(2024年公開映画)
          27本
        • 映画感想文(2020年公開映画)
          67本
        • 映画感想文(2023年公開映画)
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        • 映画感想文(2018年以前)
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        • 映画感想文(2019年公開映画)
          53本
        • 映画感想文(2021年公開映画)
          64本

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          映画『ルックバック』感想

          予告編  ↓ 再び、ド肝を抜かれる  本作はODS作品(非映画作品)ということでして……。でも、この味わいはもう映画ですよ笑。なので、感想文は書きます。ODSが故に「割引が使えない~」だとか、なんやかんや、ほんの少しばかり話題にもなったそうですが、倍額払ってでも観たい、満足度の高い58分間でした。  『チェンソーマン』などでも知られる漫画家・藤本タツキ氏が『ジャンプ+』にて発表した同名読み切り漫画作品をアニメ化した本作。  ジャンプラ読者なら御承知の通り、原作の読み切

          映画『ルックバック』感想

          映画『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』感想

          予告編  ↓ 映画館だからこその芸術鑑賞  本作はドイツの芸術家、アンゼルム・キーファーを追ったドキュメンタリー映画。  3D上映ということだったのですが、近頃じゃ3D上映と言えばIMAX作品ばっかり観ていたものでして……。僕の手元にあったのはIMAXレーザー用の3Dメガネだけでした(どこにしまったかな? 捨てちゃったっけか?)。  そんなことはさて置き。アンゼルムさんのことは存じ上げず、もっと言えば芸術についての素養なんて少しも持ち合わせていない自分がわざわざ

          映画『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』感想

          映画『オールド・フォックス 11歳の選択』感想

          予告編  ↓ お人好しの選択  1989年の台北郊外を舞台に、慎ましい生活を送る父子の姿を描いた物語。バブル期を迎えていた台湾では当時、不動産の価格が2倍に膨れ上がるなどしていたそうな……。世の中が大きく揺れ動いていく日々の中、経済的な側面も然ることながら、本作では他にも様々な形で不平等や不公平が描かれていました。  身近なところでいえば、11歳の主人公・リャオジェ(バイ・ルンイン)を近所の子供たちがからかってくるシーン。多対一という構図や体格差など、明らかに強そうな側

          映画『オールド・フォックス 11歳の選択』感想

          映画『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』感想

          予告編  ↓ 信じること  冒頭、主人公ハロルド・フライ(ジム・ブロードベント)のもとに手紙が届きます。それは、かつて同僚だったクイーニー(リンダ・バセット)がホスピスに入院中で、死期が迫っているという報せ。  彼は返事の手紙をポストへ投函しに行こうとするのですが、急に考えが変わり、およそ800kmも離れたホスピスを目指し、手ぶらのまま歩き出し始める……。  ざっと調べてみましたが、東京からだと、だいたい本州最西端の下関市ぐらいまでの距離みたいです。作中でハロルドの正

          映画『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』感想

          映画『ドライブアウェイ・ドールズ』感想

          予告編  ↓ PG-12指定 肯定  たまに忘れてしまうのです。映画へのリスペクトは大切ですが、故に陥りがちな思考。 「これはどういう意味のシーンなんだろう?」 「この映画のテーマ、メッセージは一体?」 「この画角には、間には、調光には、もしかしたら意味があるんじゃないか」 ……etc.  映画に込められた意味を探し、映画鑑賞に意義を求め、むしろ、よくわからない時こそ考え込んでしまう。そして、そんな時間すらも愛おしく感じているのは紛れもない本音。 ですが、ついつい

          映画『ドライブアウェイ・ドールズ』感想

          映画『関心領域』感想

          予告編  ↓ 最近サボってたけど久しぶりにまとめて映画感想文投稿しようかと⑨ 素敵なイラストがあったので、サムネで拝借しました。 見えない部分  タイトルにもなっている「関心領域」とは、第二次世界大戦中、ナチス側がアウシュビッツ強制収容所群を取り囲む地域を指していた言葉。本作で描かれているのは、当時の所長とその家族が暮らす様子。収容所内の様子は一切映されることはありません。  オスカーにもノミネートされていた話題作ということもあり、ほとんどのお客さんは、以上のことを認

          映画『関心領域』感想

          映画『アイアンクロー』感想

          予告編  ↓ 最近サボってたけど久しぶりにまとめて映画感想文投稿しようかと⑧ 呪い  本作の冒頭、主人公ケビン(ザック・エフロン)の幼少期——彼の父であり伝説的プロレスラー、フリッツ・フォン・エリック(ホルト・マッキャラニー)の現役時代——のシーンがモノクロで描かれています。  そしてその少し後には、モノクロからカラーのシーンへと移行するのに合わせて本編——ケビンの現役時代——に切り替わる。冒頭のフリッツの試合と、その後に描かれるケビンの試合描写が、とても対照的に見え

          映画『アイアンクロー』感想

          映画『コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話』感想

          予告編  ↓ PG-12指定 最近サボってたけど久しぶりにまとめて映画感想文投稿しようかと⑦ 葛藤  1960年代後半~70’年代初頭にかけて一万人以上の人工妊娠中絶を手助けしていたとされる団体「ジェーン」の実話を基にした本作。  当時はまだ人工妊娠中絶が違法とされていたアメリカを舞台に、「女性の権利」「女性が持つ選択肢の一つ」としての人工妊娠中絶を題材に描かれていきます。その当時から既に半世紀も経過しているものの、未だにアメリカの一部の州などではこの権利が認められ

          映画『コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話』感想

          映画『オッペンハイマー』感想

          予告編  ↓ R-15+指定 最近サボってたけど久しぶりにまとめて映画感想文投稿しようかと⑥  素敵なイラストがあったのでサムネで拝借しました。 音響の負荷  原子爆弾の開発を成功させたアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマー(以下:オッピー)を題材に描いた歴史映画。  クリストファー・ノーランの最新作ということで。あくまで個人的にですが、「IMAXで観ない」という選択肢は無かった本作。結果、IMAXで観て良かったです。「どうせ、とんでもない音響なんでしょ?」

          映画『オッペンハイマー』感想

          映画『ARGYLLE アーガイル』感想

          予告編  ↓ 最近サボってたけど久しぶりにまとめて映画感想文投稿しようかと⑤ とんでもスパイ映画  ペニーワイズ? ヴォルデモート? かわいいモンじゃないですか。  ジョーカー? サノス? むしろカッコイイですとも。  とまぁ、挙げ出したら切りが無いほど、これまでに多くの悪役キャラクターが世に生み出されてきましたが、ここまで嫌悪感を抱いた悪党を目にしたことがあったでしょうか。いやマジで、ほんと、猫に酷いことするような奴は地獄に落ちてしまえばいい。  ……すみません

          映画『ARGYLLE アーガイル』感想

          映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』感想

          予告編  ↓ 最近サボってたけど久しぶりにまとめて映画感想文投稿しようかと④ タイカ・ワイティティを楽しむ笑  サッカーの代表戦史上最悪の「0-31」という記録的大敗を喫した米領サモア代表チームの実話を基にした本作。  僕自身はサッカーについてあまり詳しくないのですが、本作の主人公・トーマス(マイケル・ファスベンダー)は、きっと多分、とても有能で、そしてその能力に負けず劣らずプロ意識も高くて厳しい鬼コーチということなのでしょう。  そんな彼が、米領サモアの代表チーム監督

          映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』感想

          映画『落下の解剖学』感想

          予告編  ↓ 最近サボってたけど久しぶりにまとめて映画感想文投稿しようかと③ 「どうでもいい」  殺人の容疑を掛けられた主人公・ザンドラ(サンドラ・ヒュラー/……演者の名前と役名が似通っているというだけで、何故かリアリティが増したように感じてしまうのは僕だけでしょうか?)が、自身の弁護人であるヴィンセント(スワン・アルロー)に無実を主張するシーン。予告編でも描かれていたシーンですが、「私は殺していない」という彼女のセリフに対しヴィンセントが返す「そこは重要じゃない」……

          映画『落下の解剖学』感想