どいひー映画日記

趣味で映画の感想文を投稿しています。感想はほぼ甘口評価。普段は声優・ナレーターとしての…

どいひー映画日記

趣味で映画の感想文を投稿しています。感想はほぼ甘口評価。普段は声優・ナレーターとしてのお仕事をさせて頂いております。

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今まで投稿した映画感想文一覧(随時更新)

今までに投稿した映画感想文の一覧表(五十音順)をつくりました。 (今後も随時更新予定) アルファベットとか数字から始まるタイトルはどうしたもんかと思いましたが、とりあえずカタカナ読みで振り分けてあります。 ちなみに太字は、ここ一年くらいで劇場公開(リバイバル・復刻含む)された新作です。 各タイトルから直接、ページを開けますー。 ア行 ARGYLLE アーガイル RRR(アールアールアール) アイアンクロー 愛なのに Away(アウェイ) AWAKE(アウェイク) 青い

    • 映画『ボストン1947』感想

      予告編  ↓ 自由  本作は実話を基にした映画。1936年のベルリンオリンピック、マラソン競技において金・銅メダルを獲得したソン・ギジョンとナム・スンニョン。しかし、植民地時代にあったため、日本名、及び日本の国際記録として残ることに……。物語の舞台は、それからおよそ10年後、終戦とともに解放され独立した朝鮮(韓国)。才能あふれる若きランナーらとチームを組み、今度こそ祖国としての記録を残すためボストンマラソンに挑む……。  日本では本国での公開より少し遅れて、2024年の

      • 映画『時々、私は考える』感想

        予告編  ↓ 見れば見るほど好きになる  人それぞれ、好きな予告編映像ってあると思うんです。「うわっ!これ面白そう!」というよりは「あ……これ多分、なんか好きなやつかも」みたいなやつ。それで言うと、本作の予告編はとても僕好みのものでした。たまたま流れてきたその映像を目にし、鑑賞することを即決。決定打というか、なにか劇的な瞬間があったわけじゃないんですが、物語のスケール感だったり、作品の雰囲気だったり、あとは会話の距離感とか映像の色味・調光とか。  ……うーん、「こういうタ

        • 映画『ある一生』感想

          予告編  ↓ 積み重ね  オーストリアの作家、ローベルト・ゼーターラー氏による世界的ベストセラーを実写化した本作。タイトル通り、ある男の、ある一生についての映画。アルプスの美しい情景と共に描かれる一人の男の人生を眺めていく、寓話のような物語。まずは〈幼少期〉から始まり、次に〈青年期~壮年期〉、そして最後に〈老年期〉と、大まかに三ブロックに分けて章立てられており、それぞれで、主人公アンドレアス・エッガーを演じる俳優も異なっています。  そんな本作は、「哲学的~」だなんて言

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        今まで投稿した映画感想文一覧(随時更新)

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        • 映画感想文(2024年公開映画)
          32本
        • 映画感想文(2020年公開映画)
          67本
        • 映画感想文(2023年公開映画)
          51本
        • 映画感想文(2018年以前)
          75本
        • 映画感想文(2019年公開映画)
          53本
        • 映画感想文(2021年公開映画)
          64本

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          映画『デッドプール&ウルヴァリン』感想

          予告編  ↓ R-15+指定 レガシー  待ってました! 遂に来た! フォックスがディズニーに買収されて…… とまぁ、詳細についてはネット等で調べて頂いた方が手っ取り早いかと存じます。『デッドプール』シリーズの第三弾である本作は、フォックス版から引き続きライアン・レイノルズが主人公・デッドプールことウェイド・ウィルソンを演じ、おまけに同じくフォックス版にてウルヴァリンことローガンを演じていたヒュー・ジャックマンが同役として出演。もぉ、鑑賞前から既に “最高” の気配し

          映画『デッドプール&ウルヴァリン』感想

          映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』感想

          予告編  ↓ リアルか フェイクか  誰もが一度は聞いたことがあるんじゃなかろうか。人類初の月面着陸という偉業を成し遂げたアポロ11号についての “ある噂”、もはや都市伝説——月面に降り立ったあの瞬間の映像が、実はフェイクだった?!——  ……まぁ、その真偽の程は定かではありませんし、この場では述べません。本作は、そんなまことしやかに噂され続けた都市伝説をヒントに制作された映画。  ソ連との宇宙開発競争が激化していた1969年。宇宙開発においてソ連から遅れをとっていた

          映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』感想

          映画『フェラーリ』感想

          予告編  ↓ PG-12指定 サイン  どこの劇場だったかな? 本作の予告ティザーを初めて見た時は興奮したのを覚えています。家に帰ってからYouTUBEでもう一度その映像を見直して、そしたらコメント欄にも 「『フォードvsフェラーリ』面白かったから、これも楽しみー」 「マイケル・マンが監督!『フォードvsフェラーリ』好きだったから絶対見に行く!」 等々……。 自分と同じ考えの方が多くいらっしゃいました笑。  数年前に日本でも公開された映画『フォードvsフェラーリ』

          映画『フェラーリ』感想

          映画『キングダム 大将軍の帰還』感想

          予告編  ↓ フィナーレ  原泰久氏による同名人気漫画を実写化した映画『キングダム』シリーズの第4作目……ってね、もはや説明不要の話題作。とりあえず先に述べておきますが、めちゃくちゃ面白かったです!  とはいえ、個人的には、一見さんに優しくないようにも見えてしまいました。本作は「また新たな物語が始動~」みたいな話ではなく、前作から引き続きのストーリーが描かれていきます。本編冒頭には、これまでのあらすじを紹介するシーンが組み込まれており、一年ぶりの続編にお客さんが置いてけ

          映画『キングダム 大将軍の帰還』感想

          映画『化け猫あんずちゃん』感想

          予告編  ↓ 居心地  いましろたかし氏による同名漫画を原作に、日仏合同でアニメ映画化した本作。とにかくアニメーション映像が素晴らしく、観ているだけで楽しめます。  化け猫のあんずちゃん(森山未來)の存在もあるので、たしかにファンタジー要素は詰まっているのですが、基本的にはリアルな動きがたくさん。ちょっとした階段を「タタン」というリズムで下りる感じとか、特に理由もなく視線が動く感じとか、細かな部分にまでとても生っぽさがあります。  映画を観るまで知らなかったのですが、

          映画『化け猫あんずちゃん』感想

          映画『ルックバック』感想

          予告編  ↓ 再び、ド肝を抜かれる  本作はODS作品(非映画作品)ということでして……。でも、この味わいはもう映画ですよ笑。なので、感想文は書きます。ODSが故に「割引が使えない~」だとか、なんやかんや、ほんの少しばかり話題にもなったそうですが、倍額払ってでも観たい、満足度の高い58分間でした。  『チェンソーマン』などでも知られる漫画家・藤本タツキ氏が『ジャンプ+』にて発表した同名読み切り漫画作品をアニメ化した本作。  ジャンプラ読者なら御承知の通り、原作の読み切

          映画『ルックバック』感想

          映画『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』感想

          予告編  ↓ 映画館だからこその芸術鑑賞  本作はドイツの芸術家、アンゼルム・キーファーを追ったドキュメンタリー映画。  3D上映ということだったのですが、近頃じゃ3D上映と言えばIMAX作品ばっかり観ていたものでして……。僕の手元にあったのはIMAXレーザー用の3Dメガネだけでした(どこにしまったかな? 捨てちゃったっけか?)。  そんなことはさて置き。アンゼルムさんのことは存じ上げず、もっと言えば芸術についての素養なんて少しも持ち合わせていない自分がわざわざ

          映画『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』感想

          映画『オールド・フォックス 11歳の選択』感想

          予告編  ↓ お人好しの選択  1989年の台北郊外を舞台に、慎ましい生活を送る父子の姿を描いた物語。バブル期を迎えていた台湾では当時、不動産の価格が2倍に膨れ上がるなどしていたそうな……。世の中が大きく揺れ動いていく日々の中、経済的な側面も然ることながら、本作では他にも様々な形で不平等や不公平が描かれていました。  身近なところでいえば、11歳の主人公・リャオジェ(バイ・ルンイン)を近所の子供たちがからかってくるシーン。多対一という構図や体格差など、明らかに強そうな側

          映画『オールド・フォックス 11歳の選択』感想

          映画『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』感想

          予告編  ↓ 信じること  冒頭、主人公ハロルド・フライ(ジム・ブロードベント)のもとに手紙が届きます。それは、かつて同僚だったクイーニー(リンダ・バセット)がホスピスに入院中で、死期が迫っているという報せ。  彼は返事の手紙をポストへ投函しに行こうとするのですが、急に考えが変わり、およそ800kmも離れたホスピスを目指し、手ぶらのまま歩き出し始める……。  ざっと調べてみましたが、東京からだと、だいたい本州最西端の下関市ぐらいまでの距離みたいです。作中でハロルドの正

          映画『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』感想

          映画『ドライブアウェイ・ドールズ』感想

          予告編  ↓ PG-12指定 肯定  たまに忘れてしまうのです。映画へのリスペクトは大切ですが、故に陥りがちな思考。 「これはどういう意味のシーンなんだろう?」 「この映画のテーマ、メッセージは一体?」 「この画角には、間には、調光には、もしかしたら意味があるんじゃないか」 ……etc.  映画に込められた意味を探し、映画鑑賞に意義を求め、むしろ、よくわからない時こそ考え込んでしまう。そして、そんな時間すらも愛おしく感じているのは紛れもない本音。 ですが、ついつい

          映画『ドライブアウェイ・ドールズ』感想

          映画『関心領域』感想

          予告編  ↓ 最近サボってたけど久しぶりにまとめて映画感想文投稿しようかと⑨ 素敵なイラストがあったので、サムネで拝借しました。 見えない部分  タイトルにもなっている「関心領域」とは、第二次世界大戦中、ナチス側がアウシュビッツ強制収容所群を取り囲む地域を指していた言葉。本作で描かれているのは、当時の所長とその家族が暮らす様子。収容所内の様子は一切映されることはありません。  オスカーにもノミネートされていた話題作ということもあり、ほとんどのお客さんは、以上のことを認

          映画『関心領域』感想

          映画『アイアンクロー』感想

          予告編  ↓ 最近サボってたけど久しぶりにまとめて映画感想文投稿しようかと⑧ 呪い  本作の冒頭、主人公ケビン(ザック・エフロン)の幼少期——彼の父であり伝説的プロレスラー、フリッツ・フォン・エリック(ホルト・マッキャラニー)の現役時代——のシーンがモノクロで描かれています。  そしてその少し後には、モノクロからカラーのシーンへと移行するのに合わせて本編——ケビンの現役時代——に切り替わる。冒頭のフリッツの試合と、その後に描かれるケビンの試合描写が、とても対照的に見え

          映画『アイアンクロー』感想