淡想3【洋楽に急接近】 学校が片隅に追いやった古いピアノを彼が見付け、使用許可を取ったらしい。 先程の曲について私が問うと、「ビリー・ジョエルのマイ・ライフ」と答えた後、彼は再び鍵盤を叩き始めた。 弾む様に指が躍る印象的なイントロの旋律が、いつしか私の心を鷲掴みにして離さない。