戦乱の鋒 −その9−朱い髪の少女

竜の仔の物語 −第四章|三節|−戦乱の鋒
−その9−朱い髪の少女

 闇の軍勢との戦いも迫り、皆との話し合いの末、オトネは自由都市タミナへと避難することになる。

 「じゃあ、行ってくるな。」馬上のアルベルドの後ろでは、オトネが不安げにラウを見つめている。

 「フラバンジから戻ってきたみたいに、ラウがぱぁっと飛んでけばいいんじゃないのか?」ルグの意見をルーアンが否定する。「いや、その力は、なるべ

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めちゃくちゃうれしいぞ
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裁きの女神 1作目 ネフィアルの微笑 【第7話】

マガジンで販売しています。

詳細と各話リストはこちらを。

https://note.com/aiaiai777/m/m26d9c14f1e1a

 ルドールの街に一行を乗せた馬車がたどり着いた。まだ早朝である。陽は登ったばかりだ。
 固まって街を守る外壁から門の中に入れるのを待つ。外壁は高く、大人の身の丈の三倍ほどはあり、白っぽい灰色の石材で造られている。門は巨大な鉄製だ。その門が今開いた。

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戦乱の鋒 −その8−緑のドラゴン

竜の仔の物語 −第四章|三節|−戦乱の鋒
−その8−緑のドラゴン

 レザッドの追跡は、ソレルほどの実力を持ってしてでも困難である。尤も、野でストライダを追跡するということ自体がほとんど無謀ともいえ、それは同類の者にも当て嵌められる。

 「じゃあ、どうやって探すのですか?」ミルマが単純な疑問を投げかけ、師にぎろりと睨まれる。もう一人前なのだから自分で考えるんだ。そんな目つきに彼女は背筋を冷やす。

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ふぉっふぉっふぉっ、感謝いたすぞ
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裁きの女神 1作目 ネフィアルの微笑 【第6話】

マガジンにてまとめて3000円(返金可)https://note.com/aiaiai777/m/m26d9c14f1e1a

「ルーガルに何か特別な用事でもあるのか?」
 アルトゥールの問いかけに、まだ返答はない。
 北の地の戦士は、傭兵たちのほっとしたような、同時に敬意のこもった自らへのまなざしを受け止めつつ、鷹揚(おうよう)に頷く。

「乗せてもらうぞ。ルーガルの街まで」
 乗り合い馬車の御

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裁きの女神 1作目 ネフィアルの微笑 【第5話】

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 傭兵たち二人は最初はためらっている。石を投げるようになっていくまでに間があった。
 魅了の技を掛けていた〈闇の魔〉も倒れる。正気になった傭兵は剣を振り上げ、〈闇の魔〉を切り捨てていく。
 すべての敵を倒した。彼らは喜びの声を上げた。

「勝ったと思

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戦乱の鋒 −その7−妖精の国

竜の仔の物語 −第四章|三節|−戦乱の鋒
−その7−妖精の国

 ラウとルグは藪の中に入っていく。肩まである野草を分け入ると、ルーアンにしゃがむよう指示される。言われたように膝を突くと、藪の中に横穴が見える。一見、兎の通り道のようでもあるが、繊細に草を編み込んだ小さな隧道は、その具合からも誰かしらの手が加えられていることは明らかだ。

 「狭いな、入れるかな。」ラウが穴に顔を入れる。ぎゅうぎゅうで

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ああ、この恩、忘れまじ
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夢、幻想、現実の境がない、子供目線のダークで奇妙なリアル「Alice」

こんにちは。

今回は、東欧キャラクターデザインが不気味で可愛い 大好きなダークファンタジー ヤンシュヴァンク・マイエル「Alice」について。

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チェコアニメの伝統を無視し続ける異端児 ヤンシュヴァンク・マイエルとは

人であろうと物であろうと、私にとっては、
劇中に登場するオブジェに過ぎない。
ただ、人だとギャラが発生するから
厄介だけどね

という彼は、人生で最も劇的な、生と死

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スキ嬉しい!またみてね|ω・`*)♡
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裁きの女神 【1作目】ネフィアルの微笑 第4話

マガジンにて販売しています。

詳細と各話のリストはこちらを。

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 やがて、〈闇の魔〉は近くまでやって来た。

――今は、傭兵たちのことは信頼するしかない。戦いの途中で逃げ出したり寝返ったりしないと。評判が落ちて、自分たちの損になる。逃げ出しても仕方がないと、誰もが認めるような状況になれば違うだろうが。

 そ

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【小説更新通知】

明日は更新に出れるか判らないので、本日『孤独の吸血姫~第一幕~鮮血の魔城 Chapter.3』更新とさせて頂きます。
m(_ _)m
また、明日は他投稿サイトにて第二作目『雷命の造娘~第三幕~ありがとう Chapter.8』の転載更新となります。
興味があればヨロシク御願いします。

ともあれ〈note〉読者様は『孤独』を御楽しみ下さい。
本作の結果如何で、次作以降の『長篇転載』をするか否かを判断

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スキをして頂き有難うございます。 創作モチベーションが上がりました。