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FC2ブログ、小説家になろう、ハーメルン等で活動中の無名アマチュア作家。 創作大賞に応募、小説の有料販売のためにnoteに登録。 主に執筆した小説を淡々と投稿。 よければいいね、評価、コメントなどしていただけると大きな励みになります。 画像は画像生成AIアプリにて生成。

マガジン

  • ヴォートゥミラ大陸異聞録

    「異世界のジョン・ドウ 〜オールド・ハリー卿にかけて〜」の舞台であるヴォートゥミラ大陸の世界観を深掘りする、1話完結の短編ファンタジー小説集。

  • 短編恋愛小説集「嘘の告白」

    嘘の告白から始まる学園が舞台の短編恋愛小説集。 毎日1話投稿予定。 小説家になろう、カクヨムにて完結済みのため、続きの読みたい方は当該サイトにてご拝読ください。

  • 【無料】異世界のジョン·ドウ ~オールド・ハリー卿にかけて~

    マイナーな悪魔が多数登場する、異世界転移もののダークファンタジー。 主人公に都合のよいだけの世界ではないので、苦戦等が嫌な人はブラウザバック推奨。 執筆の気力がないので、不定期更新。

  • 【有料】異世界のジョン·ドウ ~オールド・ハリー卿にかけて~

    マイナーな悪魔が多数登場する、異世界転移もののダークファンタジー。 悪魔の支配するヴォートゥミラ大陸が舞台で、それに翻弄される人々の物語が繰り広げられます。 主人公に都合のよいだけの世界ではないので、苦戦等が嫌な人はブラウザバック推奨。 FC2ブログと各種小説投稿サイト等で無料公開された33話以降の話となります。 web小説媒体の性質上、返金は不可。 なので公開された小説を熟読した上で、金銭を払ってよいかのご判断を。 約1万5000文字を100円にて販売。 マガジン購入の方には、より安価で提供予定。 値段設定は記事や文字数の増加に伴い、都度変更しますのでご容赦を。 1話が完成次第noteに投稿し、約1万5000文字程度まで続きの話を随時更新します。 現在短編小説を鋭意執筆中、かつ遅筆で執筆意欲に乏しく不定期更新。

  • 【無料】終末世界の英雄譚

    黒の城が上空に現れ、終末世界が訪れたシュプリッター大陸が舞台のダークファンタジー。 直情的で特殊な出生の主人公が活躍する王道のファンタジーとして執筆できたら、と考えています。 作者に創作意欲がないので不定期更新。

最近の記事

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【有料】異世界のジョン・ドウ ~オールド・ハリー卿にかけて~ 第34話 イーサンとソフィの過去その2 第35話 イーサンとソフィの過去その3 第36話 悪魔マイナデス 第37話 殺戮の預言 第38話 嘲弄の弓矢 その他キャラクター説明など

第34話 イーサンとソフィの過去その2 数年前 魔毒竜殲滅戦にて 「ラッキーナンバーは18! イーサン、ソフィ、ちゃんと意識しておけよ〜。後で後悔しても遅いからな〜」 茶髪に碧眼の男性が忠告する。 白のローブには数字の形をした装飾品をじゃらじゃら括りつけられ、歩く度に金属音が鳴った。 彼の名はノア・コールマン。 イーサンの親友であり、長年の付き合いの冒険者。 占星術、タロットの知識と実践を冒険者の戦闘に流用した私たちとは、出逢ってすぐ意気投合した。 彼が扱うのは数秘術で

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    • ヴォートゥミラ大陸異聞録 蒐集家の冒険者 サイモン・ベネットの絆の物語

      「我ながら壮観であるな」 自室の押入れを開くと、そこはまさに異国そのものだった。 異世界の調度品や貴重な書物を眺め、我はしみじみと呟いた。 それと同時に今まで費やした総額を、頭の片隅に追いやる。 見た目こそ此方(こちら)の人間と相違ないものの、独自の言語を話す、ヴォートゥミラ大陸への来訪者。 そして来訪者と共に招かれた、奇妙奇天烈な品々の数々。 これら数の限られた貴重品を手に入れるには、金に糸目をつけては駄目だ。 名匠の芸術品のように、いつか値打ちがつくだろう。 散財を正当

      • ヴォートゥミラ大陸異聞録」 愛深き妖精戦士 ケイレヴ・ハワードの奇跡の物語

        空を飛び交う竜、庶民と王族の婚姻、異世界からきた異邦人。 大人になるにつれ、いつからか信じなくなっていた、巷にありふれた与太話。 けれど見たことがなければ、実在を疑うのが普通だ。 我々妖精の存在を確認したことがなければ、僕らの暮らす妖精王国ファトゥム・アグナも、ただの伝説だと一笑に付すだろう。 だがしかし僕はそんな夢物語に、再び手を伸ばそうとしていた。 手にしていた書物をパラパラとめくると、とある記述が目を惹く―――ハエモニィ。 葉に棘が生えた、黄金の花弁を咲かせる、伝承上の

        • ヴォートゥミラ大陸異聞録 聖なる信仰の導き手 アリアネル・コリンズの希望と絶望の物語

          「アリアネル樣、また〝奴〟を目撃したとの報告がありましたど……」 「捨て置きなさい。あの怪物は金銀財宝が絡まぬ限り、我々には無関心。下手に刺激しては、犠牲がでてしまいます」 教会に飛び込むように、恰幅のよい髭面の男性ファーマーが入るや否や、私に告げた。 不安を隠すように一文字に閉じた唇は、小刻みに震えせて。 続けて飛び込んできた冒険者の方々も、納得いかない様子で、私を見下ろす。 彼らの恐怖、怯え、痛いほど伝わる。 だからこそ、指導者の私がブレてはいけない。 私が感情的に振る

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        【有料】異世界のジョン・ドウ ~オールド・ハリー卿にか…

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        • ヴォートゥミラ大陸異聞録
          6本
        • 短編恋愛小説集「嘘の告白」
          22本
        • 【無料】異世界のジョン·ドウ ~オールド・ハリー卿にかけて~
          23本
        • 【有料】異世界のジョン·ドウ ~オールド・ハリー卿にかけて~
          2本
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        • 【無料】終末世界の英雄譚
          13本

        記事

          ヴォートゥミラ大陸異聞録 蝶舞蜂刺の体現者 コチョウ・スガルの求道の物語

          極めんとするは蝶舞蜂刺流(ちょうぶほうしりゅう)。 流れつくは異国の地、ヴォートゥミラ大陸。 俺の名は胡蝶蜾蠃(こちょう・すがる)。 蝶舞蜂刺流の求道者であり、戦の高揚に酔いしれる者。 拠点とするのは天使の羽根を崇拝する地、アウローラーラ。 今日も法衣を纏う司祭が訪れ、祈りを捧げる。 だが俺に言わせれば、己以外の何かを拠り所にしようなど、軟弱千万。 「スガル、君は底が知れないな。秘訣はあるのか?」 「押忍、近道などなく精進あるのみ」 称賛の数々を受け流しつつ、拳を握り締め

          ヴォートゥミラ大陸異聞録 蝶舞蜂刺の体現者 コチョウ・スガルの求道の物語

          ヴォートゥミラ大陸異聞録 夜蛭の信徒 ツクモ・ゴロウの世直しの物語

          やいやい、そこのお前さん。 俺っちが誰だか知りたいか。 右に苦しむ民あれば、富を牛耳る者から盗んで分け与え、左に泣く子あれば道化になり励ます。 夜中に稼いだ金は、朝になりゃすっからかんの一文無し。 そんな生粋の常世っ子! 俺っちは天下の義賊、夜蛭(やひる)の信徒、九十九五郎(ツクモ・ゴロウ)でございやす。 歌舞伎の見得を切るかのようなポーズを取る俺っちを 月明かりだけが眺めていた。 粋な俺っちの仕事の時間は、皆が寝静まった夜だ。 「夜蛭さま、泊めてもらえるといいですねぇ?」

          ヴォートゥミラ大陸異聞録 夜蛭の信徒 ツクモ・ゴロウの世直しの物語

          ヴォートゥミラ大陸異聞録 あらすじ 敬虔なる修道女 エミリー・クルスの友愛の物語

          ―――ヴォートゥミラ大陸には数々の逸話が残され、それらは時として話題の種になり、人々を愉しませている。 霊に救われたと語る修道女。 島国の常世から来訪した、夜盗の守り神を信奉する奇妙な盗賊。 同じく常世の異邦人で武を極めんとする、武闘家の武勇伝。 どれもこれも信じがたい物語ばかりだが、この際真偽など、どうでもいいだろう。 ―――我は異世界にて囁かれた、無名の冒険者や村人の記録を紡ぐのみ。 真実は書き記した奇譚に触れた、君たちが見つけだしてくれたまえ。 皆様、初めまして。 私

          ヴォートゥミラ大陸異聞録 あらすじ 敬虔なる修道女 エミリー・クルスの友愛の物語

          短編恋愛小説集「嘘の告白」 鹿山知恵編 エピローグ

          「なんか悪いな」 「怪我は早めに直さないとダメよ。それにアンタ、誰かついてないと寄り道しそうだからね」 「おう、俺より俺に詳しいな」 部活の練習中に捻挫をした俺は、帰りのバスの中で揺られていた。 地獄に仏でもいうのか、部活の顧問は理解があって、理由さえ言えば休ませてくれる。 帰り道が一緒でも、わざわざ鹿山がついてくる必要はない。 だが、怪我をした時に限って訳もなく感傷的になるものだ。 なので、彼女の好意は有難かった。 「結構甲斐甲斐しいのな。鹿山と結婚できるやつは幸せだ」

          短編恋愛小説集「嘘の告白」 鹿山知恵編 エピローグ

          異世界のジョン·ドウ ~オールド・ハリー卿にかけて~ 第22話 悪魔たちの狂宴、悪意の嘲笑

          地獄の都にある外壁は金で彩られ、内部にはルビーやサファイアなど、高価な宝石が至る場所に埋めこまれた城。 強欲を司る悪魔マモンと建築家ムルキベルにより建造された、地上のどの城よりも豪華絢爛な万魔殿。 上位の悪魔が棲む、ギリシャ語で〝デーモンのすべて〟を意味する城に、地獄の三支配者と邪霊六座が一堂に会し、今後の方針について話し合う最中であった。 「ええい、フルーレティはまた欠席か! 奴を処分すべきでは?!」 「まぁまぁ、いいじゃないの。中将殿も疲れたのさ。しばらくは休暇というこ

          異世界のジョン·ドウ ~オールド・ハリー卿にかけて~ 第22話 悪魔たちの狂宴、悪意の嘲笑

          短編恋愛小説集「嘘の告白」 宮本早紀編 エピローグ

          早紀ちゃんと恋人になった後日の昼休みにて 鹿山は相も変わらず、仲間同士で群れあっている。 早紀ちゃんが抜けた女子グループの面々は、いつになくブスッとしていた これから次なる標的を探すのだろうか。 軽蔑を込めた眼差しを向けると、鹿山は負けじと睨み返してきた。 私たちのすることに、一切口を出すな。 そう言い返すかのように。 「どうしたの?」 「何でもないよ」 「綾乃ちゃん、冨山さんと四人でご飯食べよ」 「男も一人いるけどね」 あいつらに構っている暇はない。 というのも、二人

          短編恋愛小説集「嘘の告白」 宮本早紀編 エピローグ

          異世界のジョン·ドウ ~オールド・ハリー卿にかけて~ 第21話  迷い人の救い

          僕と機くんは肩を抱き、支え合いながら、覚束ない足取りで英子さんの元に向かう。 傷口が閉じていないせいか時折振り返ると、歩んだ足跡の如く血の跡が残されていた。 道中インセクトゥミレスの力が、切れたのだろう。 いつの間に僕も機くんも元の姿に戻っている。 何としても朝を迎えるまでには、彼をモルマスから脱出させたい。 到着するとなりふり構っていられず、英子さんの部屋の扉を叩く。 「急に扉が叩かれたから、吃驚しましたよ……その方は? お二人とも傷だらけですけど」 出てきた彼女は純白

          異世界のジョン·ドウ ~オールド・ハリー卿にかけて~ 第21話  迷い人の救い

          短編恋愛小説「嘘の告白」 中野未来編 エピローグ

          休み時間にて 部活に男友達との交流、それに加えて未来との遊び。 忙しい日々を送っていると、徐々にではあるものの、忌まわしい過去は色褪せていった。 宮本さんと関わることが俺の中での優先順位では、低くなっていったのだ。 未来からすれば、ただ俺と話したいだけかもしれないが、こまめに通話をくれたのが何よりの薬だった。 余計なことを考えずに済んだからだ。 とはいえ、全くあの日の出来事を思い返さないわけではない。 「うわのそらだけど、調子悪かったりする?」 自分で自分の表情というの

          短編恋愛小説「嘘の告白」 中野未来編 エピローグ

          異世界のジョン·ドウ ~オールド・ハリー卿にかけて~ 第20話  〝普通の人間〟と僕、錆鉄の騎士、悪魔との友情

          「思いの他、手こずったッス。でも、ここからが本番ッスよ!」 機少年はまた糸を再度取り出した。 しかも今度は3、4本同時に。 数が多い分、さっきとは異なる攻撃でこちらを翻弄してきそうだ。 「まだあの糸を隠し持っていやがったのか。しつけェな」 「目の色が違う。簡単に逃してはくれなさそうだぞ。簡単に捕まるなよ」 「……忠告は受け取っておくぜ。オメーも気をつけろ」 「油断はしないッス。あの人の指示通り、確実に始末するッスよ」 無闇に飛べば空中からハリーに迎撃されるのは、織り込み

          異世界のジョン·ドウ ~オールド・ハリー卿にかけて~ 第20話  〝普通の人間〟と僕、錆鉄の騎士、悪魔との友情

          短編恋愛小説集「嘘の告白」  最終話 人の心  鹿山知恵編その5

          あれから数日後。 俺はその間、鹿山にも宮本さんとも、話すことはなかった。 後は彼女たちが解決する問題だ。 当事者ではない無関係な俺が、安易に首を突っ込んでいい問題ではない。 逸る気持ちを抑え自制しながら、俺は悶々とした日々を過ごしていた。 授業が終わった後の、10分の休み時間。 用を足して便所から出ると、待ち構えるかのように鹿山が立っていた。 何事かと視線を向けると、すぐさま視線を下に落とす。 恨み言の一つでも漏らすかと身構えたが、そうではないようだ。 すれ違ったのは、単なる

          短編恋愛小説集「嘘の告白」  最終話 人の心  鹿山知恵編その5

          異世界のジョン·ドウ ~オールド・ハリー卿にかけて~ 第19話  激闘の中に紡がれる絆

          「立ちやがれ、クソッタレ。野垂れ死ぬならテメーだけでくたばれや」 「……う、うぅ」 傷だらけの悪魔は、苛立ちを青年にぶつける。 叱咤された石動は奥歯を噛み締め、ハリーからの暴言に心の中で反抗していた。 具合が悪い時に怒鳴られても、苛立ちが募るだけ。 (うるさいな、わかってるんだよ。できたらやってるよ!) 眉間に青筋を浮かべつつ、青年は何とか踏ん張った。 陸に打ち上げられた魚のように体を動かすも、最悪の状況は打破できそうもない。 「ち、仕方ねェか。召喚だ! 来な、レッサ

          異世界のジョン·ドウ ~オールド・ハリー卿にかけて~ 第19話  激闘の中に紡がれる絆

          短編恋愛小説「嘘の告白」 第8話 決心 鹿山知恵編 その4

          数日後 鹿山はクラスで一人、浮いていた。 けれど恩を仇で返す人間に、いつまでも親切にするお人好しなど、そうはいない。 ただ一人の味方であった宮本さんも、いつからか話しかけなくなっていった。 だがしかし敢えて一人を望むかの如く、あいつは振舞っている。 誰も信じず、誰の力も借りようとしない一匹狼のように。 別にそのような生き様に、後ろ指を指すつもりはない。 心ない暴言や偏見、悪意に晒されて、自分だけで生きる決意をした人間は少なくないだろう。 だが鹿山は、まだ16歳だ。 そんな少

          短編恋愛小説「嘘の告白」 第8話 決心 鹿山知恵編 その4