ホテルやレストランでで働いたり、おもてなしするスキルを習得するのが観光学科の学びじゃない。 むしろ「私たちはこんなふうに生きています」ということを目の前の誰かに丁寧に伝えて、お互いの驚きから、生きること、暮らすことを学ぶ。 それが、観光を通じた学びの真髄だと思う。
私が不在のときにチェックインしたお客様から 「門から入った瞬間に、あ、ここは安心できる、と思ったんです。」 と言われた喜びよ。 旅はゆたかなものだけど、知らずに力が入ったり、刺激の消化に時間が必要だったりする。 せめてここでは息を長ーく、深く。 ふっとゆるんでもらえたら。
「こんなにスタッフさんが楽しそうに働いてるところって、そんなにないですよね」 これも、うれしいねぇ。 スタッフひとりひとりの魂が輝くと、その場はひかりで満たされる。 袖すり合うも旅の味わい。 うちのチームのそれぞれのあふれる個性が、誰かのカンボジアの旅を彩るといいな。