Nancy|Siem Reap សៀមរាប

ベトナム + カンボジア 在住12年目|美大建築→教育系→IT系 |東南アジア育ち中学…

Nancy|Siem Reap សៀមរាប

ベトナム + カンボジア 在住12年目|美大建築→教育系→IT系 |東南アジア育ち中学生の母|語学学校でカンボジア人と中国人に混じってIELTSコース受講中 |年パスでアンコールワット → 遺跡アカウントhttps://note.com/nancy_angkor/

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炎の影絵、スバエクトム(貧困の国がアートの国になった瞬間)

ベトナムに住んでいた2015年、連休に特に目的もなく、近い外国ということで初めてカンボジアに来ました。そこでロンリープラネット(ガイドブック)にmust seeと書かれていた影絵スバエクトムを観に行ったのが事の始まりです。 日本でのイメージから、影絵は子供向けかなと思って、何の期待もなく気軽にシアターを訪れました。 中心部から離れた場所にある、正直シアターとも言えないテントのような仮設舞台で行われたものは、神がかったような伝統音楽の生演奏と、魂のこもった影絵(とダンスの融

    • コスパ最強、カンボジア英語学校(インタラクティブ授業と、間違えても何ともないカンボジア人)

      プノンペン時代からずっと気になっていた、オーストラリア系の英語学校ACE(Australian Center for Education) のオープンキャンパスがあったので訪れてみました。 思ったよりもカンボジア人の親子ばかりで、大人の参加者は20代までのようでした。それもそのはず、カンボジアは平均年齢が非常に若いのと、「自分たちは教育を受けられなかったから次の世代に期待する」という考えが大きいのだと思います。 一般英語コースの体験レッスンを受けてみました。一般英語コース

      • 【無ければ作る海外生活】 「みりん」を仕込んだ

        米麹の作り方が分かった後、自作の麹で塩麹、醤油麹、味噌を仕込み、その後「みりん」に挑戦しました。これは自分ではできなかったので友人のzoomワークショップに参加させていただきました。(味噌編も近々書こうと思います!) 【1月の仕込】 気温 25°C 😀カンボジアで最高の季節は、12月と1月です。 特にシェムリアップはプノンペンより北部にあり、内陸に位置するからか、最低気温がプノンペンよりも低く、20度を切ることも結構あります。日中も30度を超えず、楽園のような短い秋を楽しめ

        • 【ベトナム南北統一49年】近藤紘一さんとサイゴン陥落

          4月30日はベトナムでは「南部解放記念日(南北統一記念日)」で祝日でした。 今から49年前の1975年4月30日にベトナム戦争が終結しました。当時の北ベトナム(ハノイ)の戦車が南ベトナム(サイゴン、後にホーチミン市)の大統領官邸に突入し、南ベトナムの政権が終了しました。共産主義のハノイ側がベトナム全土の政権を握ることになったのです。 サイゴンから来た妻と娘日本からホーチミンに引っ越すことが決まった11年前に、当時の上司から頂いた本が「サイゴンから来た妻と娘」でした。 著者の

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        マガジン

        • シェムリアップ生活記
          40本
        • 英語を学んだり、教えたり
          12本
        • サイゴン生活(ホーチミン)回想録
          8本
        • 英語で独学プログラミング
          29本
        • 旧仏領インドシナの建築
          6本
        • ベトナム語を維持する
          9本

        記事

          【アラフィフ英語×IT 28ヶ月目】 ノーコードWebflow/英語圏高校生のCS・ICT

          IT企業退職しました2022年から勤務していたIT企業を退職しました。生活の変化で個人的な理由でしたが、フルリモート、チームが全員外国人という環境でかなり鍛えられたと思います。働き始めて1年くらい経ってから、自分の職種は「ブリッジSE」なのだとお客さんとの会話の中で知りました。 社内のポジションは違う名前であり、自分の業務は翻訳が主でたまにエンジニアの通訳(というにはおこがましいレベル…)しかしまさかこれがSEとは思っていなかったので驚きました。 東南アジアのIT企業は

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          【最近読んだ建築本】50・60年代カンボジアのフレンチモダン建築 New Khmer Architecture

          新クメール建築 プノンペンを初めて訪れた時に強いインパクトがあったのは、ガイドブックにあるような王宮や虐殺博物館ではなく、まさかここで出会うとは思わなかったフレンチモダン建築でした。 ベトナムにもフレンチモダン建築はありましたが、既に取り壊されているものが多かったです。プノンペンはフレンチモダン建築の宝庫でした。 建築学科の学生時代に教科書で学び、図書館の資料集で素敵だなあと眺めていたフレンチモダン建築が、普通に(というか、どちらかというと雑に扱われて)トゥクトゥクから見

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          クメール正月とハリラヤ祭が重なった2024年

          4月13日(夜10時)カンボジアでは今年の神様が地上に降りてきて、新年を迎えました。 ムスリムの同僚ところで、4月に入った頃には、会社のSlackのHRグループでは、4月10日から3日間ハリラヤ祭で休むというメッセージが3人からありました。 カンボジア人スタッフはだいたい40人くらいいるので、単純計算で1割弱がハリラヤ祭を祝うイスラム教のチャム人なのでしょう。 4月13日から16日はクメール正月で公式に国の休日なので、チャム人の方はハリラヤ祭とクメール正月を繋げて今回は長

          クメール正月とハリラヤ祭が重なった2024年

          米軍基地の街で育った私と英語

          30年ぶりに地元の米軍基地を訪れたカンボジアがクメール正月の間、日本に一時帰国をしていました。 日本に戻る直前に、ベトナム時代の友人と久々にやり取りして近況を報告していたところ、何と同じ日程で神奈川県の私の地元に来るというのです。 彼女は関西出身だし、私の地元は住宅街で観光で来るような場所ではないし、どうして?と思って理由を聞くと、彼女の友人が私の地元にある米軍基地で働いていて、友人に久々に会うのと同時にエスコートしてもらって基地を訪れるとのことでした。 エスコートしても

          米軍基地の街で育った私と英語

          ここ最近読んだカンボジア美術・建築の本

          東南アジアの美術 フィリップ・ローソンこの本を読むのは二回目です。寝る前に少しずつ読んでいます。この本は日本に住んでいた時から長らく家にあったものの、ベトナム旅行前後にちょっと読んだくらいで、通して読んだのはシェムリアップに来てからでした。登場する地名や用語がかなり見慣れないものなので、とっつきにくかったのです。 遺跡が身近にある今、アンコール美術の章はどこを読んでも頷けます。ガイドブックにはない遺跡をいくつか知ったのも、この本でした。また多くの人がアンコール美術の最高傑

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          カンボジア初の現代的な博物館にて、同僚からクメールルージュの話を聞いた

          国立博物館でアンコール時代の彫像を堪能した後に、カンボジア人同僚2人と待ち合わせしてSosoro Museum(貨幣経済博物館)に行き、博物館をハシゴしました。国立博物館編はこちらです。 このSosoroミュージアムは訪れるのは2回目で、ピッタリ2年前の2022年4月に来ています。「貨幣経済博物館」という名前からはあまりその面白さが伝わらないのですが、実際行ってみるとその設立の経緯も展示方法も興味深く、今はプノンペンに住んでいるみなさんにお勧めしています。 7世紀の金貨が

          カンボジア初の現代的な博物館にて、同僚からクメールルージュの話を聞いた

          オススメ英語学習| CNA(シンガポール)ニュースを見る

          学生の頃から、NHKのBSで毎朝放映されていた「おはよう世界のトップニュース」が好きでした。この枠は、世界の色々な国のニュースをオリジナルと日本語の二カ国語で放映していたものです。番組名を変えて、今も放送していると思います。 私はニュースを知りたいというよりも、冬なのに半袖のアナウンサーや、アオザイを着ているVTVのアナウンサーなどに異国情緒を感じ、行ったことある国や行ってみたい国の雰囲気を味わっていました。 この頃から20年以上、NHKを見る感覚でシンガポールのCNAを

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          ホーチミン「戦争博物館」、プノンペン「虐殺博物館」に子供を連れて行くか

          こんにちは。かなり重たい内容ですが、子育て中のベトナム・カンボジア在住者は一度は悩んだことのあるトピックだと思います。 結論から言うと、我が家は ⚫︎ホーチミン「戦争証跡博物館」 → 連れて行った(小4) ⚫︎プノンペン 「トゥールスレン博物館」(S21, 虐殺博物館)→ 連れて行っていない この違いを最近考えていました。 西洋人は連れて行く、アジア人は躊躇するプノンペンの虐殺博物館は、西洋人家庭だと小学生も家族で訪れています。大泣きしている子、うずくまっている子、戻し

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          【アラフィフ英語×IT 27ヶ月目】 初心者とCS専攻を繋ぐ、IGCSEテキストを読む

          基本情報技術者、応用情報技術者の勉強をしていたところ、これは英語からの直訳だな、と思う内容・記述が多いことに気づきました。 そうであるなら、資格を取る取らないに拘らずに、翻訳でなく一次情報を取るつもりで英語で学んだ方が(最初は大変だけど)結果的にはコンピュータサイエンスを理解するのに近道なのではないかと考えました。 というわけで、方向性を考えていたので久々の投稿です。 IT (Computer Science)アメリカ中学生のコンピューターサイエンス参考書 こちらは一度

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          飲み物を何でもゼリーにする(ミロ、牛乳、タイティー、絞ったスイカ)

          この前、家族で「フルーチェ」の話をしていました。外国育ちの息子はフルーチェを知らなかったようです。 夫は「フルーチェ無いよね、シェムリアップには。なんかああいう、簡単なのに手作り感あるデザートいいよね…」と言っていました。 Jell-Oと板ゼラチン次の日スーパーに行った時に、なんとなーく粉の棚をみると、あったのはJell-Oという原色のゼリーができるゼリーの素でした。 確かベトナムで一度作り、色はともかく、味もかき氷シロップみたいな感じで、一度食べたらもういいかな…と思

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          シェムリアップの図書館(と、プノンペンの日本語図書館)

          こんにちは。バンコクの古本屋の投稿でも少し触れたのですが、残念ながらシェムリアップには現在、国際書店がありません。IBC(International Book Center)はかろうじてありますが、クメール語の本と文房具がメインです。 シェムリアップの図書館(ワットダムナック内)以前オールドマーケット近くにあった洋書専門店Monument Booksは2020年にシェムリアップから撤退してしまい、とうとう気軽に行ける本屋さんはゼロになってしまいました。 ところが、絶対無い

          シェムリアップの図書館(と、プノンペンの日本語図書館)

          バンコクのアラブ人街

          カンボジアにはムスリムが多く、ルーツはベトナム中部のチャム族(1800年代に国がなくなり、カンボジアへ移動)です。対して、タイのムスリムは国境を接しているマレーシアのマレー系が多いのではないかと思っています。 さて、その二つのルーツのムスリムとも違いそうな、バンコクのアラブ人街に行ってきました。 サターニー トーパイ、ナーナー(次はナナ駅です)アラブ人街の最寄駅はナナ、BTSのスクンビット線で中心部のサイアムと日本人の多いプロンポンの間にあります。 BTSの車内放送が、

          バンコクのアラブ人街