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新しい遺跡の楽しみ方、アンコールマラソン10km

昨年12月のアンコールワットハーフの3kmに出場した時に、アンコールワット環濠を走るのは気持ちいいけど遺跡は見えないなぁと感じました。とはいえ5kmは3kmとほぼ同じコースですし、10kmはアンコールトムを往復するので遺跡鑑賞の点では魅力的ですが、体力を考えると10kmは無理だと思っていました。

ところが、12月にプノンペンから来たカンボジア人同僚のSさんとお茶飲みながら話したら、「私は10kmコースをシェムリアップ在住の従姉妹と歩くんですよ。おしゃべりしながらアンコールトムを歩いて、近況を伝えあう、毎年の恒例イベントなんです」と言うのです。
え?そんなのあり?なんか楽しそう!次回はそういう感じにしよう…と思ったのでした。

ファンラン好き+遺跡オタクには最高のアンコールマラソン

と言うわけで8月のアンコールエンパイアマラソンは思い切って10kmにエントリー。最初から走ることを考えず、アンコールトムを徒歩で堪能することを目的にしたのです。

過去に参加したファンランの記録です。

スタート時には真っ暗でした。10kmは5:40スタートです。
緑のコースを歩きました。
北大門近くの遺跡はたくさんある中で、このマップでは「クロル・ロメアス」とマニアックなチョイスです。(用途もわかっておらず、ただ楕円形の壁があるだけの遺跡)
スタート10秒前。カウントダウン始まります!

アンコールワットの日の出

10kmがスタートした頃はアンコールワットが朝焼けに映えて、とてもいい時間帯でした。

アンコールワット遺跡の投稿↓

最初の1kmくらいは人々が団子状で、歩く人と走る人が混じってカオスでした。

アンコールトムに向かって走ります。いや、歩いている人の方が多いです。ゼッケンをつけていれば公式Tシャツは着ても着なくてもよいみたいです。マラドーナのウェア、渋いなと思いました。

プノンバケン

アンコールトムに入る直前にいくつか遺跡があります。まずは小さい山のプノンバケン。

プノンバケンに寄り道しているランナーもいました

プノンバケン遺跡の投稿↓

バクセイチャムクロン

少し前まで修復して上まで登れなかったバクセイチャムクロン。修復終わったようです。

動きながら撮ったら、ちょっと写真がブレてしまいました。

バクセイチャムクロン遺跡の投稿↓ 
なぜかこのマイナー遺跡の記事が、「今日の注目記事」に選ばれ、アカウントの中で一番人気があります。力を入れて書いた記事は意外と読まれず、この記事のようなただの備忘録が注目される不思議…

正面に見えるのがバイヨンです。

バイヨン

バイヨンに歩いて近づくなんて新鮮です。バイクだとアンコールワットからバイヨンはすぐですが、歩くとかなり時間がかかります。

マラドーナも歩いてる

この辺りから、トップランナーとすれ違うようになってきました。こちら2.5km、トップランナー7.5kmあたりなので、3倍くらいの速さで走っています。1位の人とすれ違った時には、周りのみんなで拍手でした。こういう雰囲気、いいですね。

バイヨン遺跡の投稿↓ 

有名遺跡なので、いろいろな場所でランナーが記念写真を撮っています。
ファーストエイドも何箇所かありました。深刻そうな人は見かけませんでしたが、足が攣りそうなどでスプレーをかけている人は数人いました。
バイヨンを抜けたここで、折り返して戻ってくる息子とすれ違いました。

王宮前

この日はお天気が悪かったです。ずっと霧雨が降っていました。景色も視界もはっきり見えませんでした。しかし走るには絶好のコンディションで、暑くなく直射日光もなく、結果的には良かったです。

私が楽しみにしていた、旧王宮前です。この広い空間を自分の足で歩いていくのは一度やってみたかったことでした。

王宮向かいの北クリアン遺跡の投稿↓ 

テップ・プラナム前です。

北大門

5kmの折り返し地点が北大門を抜けたところでした。アンコールトムの5つの門では、私が2番目に好きな門です。
一番好きな門は「死者の門」ですが、舗装されておらず一番地味な門なので、そこがマラソンのコースになることは今後もないと思います。

苔に覆われて美しいです。

北大門を抜けてすぐの、トンレスゴート遺跡の投稿↓ 
この投稿を書いた時は、まだ死者の門に行っていなかったので、北大門が一番好きだと書いてあります。

セルフィー撮ってたら、撮りましょうか?と言われてランナー同士で撮り合いました笑

雰囲気ゆるいです。Uターン記念写真
北大門も写真撮影スポットになっていました。

ライ王のテラス

さて後半。走っていないというのにライ王のテラス(6km)あたりで足と腰が痛くなってきました。実は前日に、タイ国境のバンテアイチュマール遺跡に行き、一日歩き回った後でした。騙し騙し進みます。

右手にライ王のテラスがあります。露出が足りずに真っ黒になっちゃっています…

ライ王のテラス遺跡の投稿↓ 

「勝利の門」の左側から来る21kmランナーと合流します。10kmのダラダラ歩く集団と、21kmのトップランナーが合流するので、10kmウォーカーが警備の人によって端に寄せられていました笑
大集合

再びバイヨン

バイヨンの周りを全方向からじっくり見ることができて嬉しいです。やはり朝は太陽を背に西から見るのが一番美しい気がします。

バイヨン遺跡の投稿↓ 

前日にバイヨンと同時代のバンテアイチュマールを見に行き、トンレサップ湖の戦いのレリーフやデヴァターなどかなり共通点がありました。近々バイヨンもじっくり訪れたいと思います。

だいぶしんどくなってきました。腰が抜けそうなアラフィフ

お天気と気温は、ちょうど良かったです。

南大門

歩いて通るのは初めてでした。ゆっくりと自分の足で通ると、この門の壮大さを実感します。

南大門から歩いてプラサットチュルン遺跡に行った時の投稿↓ 

歩くと、バイクでは気が付かなかった発見があります。欄干に四面仏があるのを知りました。

数日前に南大門の近くの巨木が倒れたそうですが、その後危険そうな巨木を伐採したところ、根の下から巨大な頭の彫像(おそらくナーガの上の神の像?)が発見されたというニュースもありました。

皆さんのんびりと散歩
アンコールワットに戻ってきました。

ゴール

2時間20分でゴールしました。制限時間は2時間だったので、何ももらえませんでしたが、特に失格とかはなさそうです。

制限時間内だとメダルとクロマーもらえます

1時間以上前にゴールした息子は暇そうでした。
賞品のクロマー(カンボジアの万能布)はすでに汗だくのTシャツを包む洗濯物入れとなっていました…笑
フィニッシャーメダルいいですね。次回はこの二つ、私も欲しいです!

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