Leica M11 & COSINA Voigtlander NOKTON Vintage Line 75mm F1.5 Aspherical Review in Cambodia
Leica M11 と NOKTON 75mm F1.5
Leica M11 & COSINA Voigtlander NOKTON Vintage Line 75mm F1.5 Asphericalというセットをメインとしてカンボジアへ行ってきた。行ってきたと言っても基本的には他の用事の隙間での撮影なので、今回の作例も宿泊先のホテルと移動中に休憩した湖でのものだ。
75mm という価値の再定義
M型 Leica はついに M11で撮像素子が6000万画素となり、Apo-Summicron-M 35mm F2.0 という究極のレンズが存在する今、クロップで 75mm まで引っ張ることが可能だ。そこで、海外のスナップに50mm を持って行かないという思い切った軽量化をしてみた。50mmは、つい拘りの大口径を持って行きたくなるから重くなる犯人だ。勿論 35mm f2.0や 75mm f1.5 がそれに代わるとは言わないけれど、ものは試しである。
ちなみに今回の出張では Leica Super-Elmar f3.8/18mm ASPH., Leica Apo-Summicron-M f2.0/35mm ASPH., NOKTON f1.5/75mm Asphelical の3本で挑んだ。この3本は合わせた重量が 990g (310g, 320g, 350g) と1Kg を切っている。Leica Noctilux-M f1.25/75mm ASPH. なら 1055g であるから、如何に NOKTON 75mm が軽量かという話である。
結論として、M11とこの3本のセットは大正解で、気になるNOKTON 75mmの画質も個人的には Leica Noctilux-M f1.25/75mm ASPH. と比較して個性は違うものの何ら問題を感じなかった。圧倒的な軽さとルックスの良さも付記しておきたい。
ポートレートの作例。夜の薄暗い店内だったが明るく軽いレンズとM11のフォーカスアシストでこの距離で最短だったが、使えるレベルでピントを持ってくるのにさほど苦労しなかった。
この作例も最短で開放。前ボケも結構使える。
75mm だとおとなしい動物だと丁度良い距離かもしれない。本作は開放では無く少し絞って、中央部重点測光から -2/3段。
これも同じ牛。放牧された農耕用の牛は乾期で後退した湖の水辺に生えた水草を求め、湿地まで移動して草を食していた。
フードはつけっぱなし。それほど派手なゴーストやフレアには見舞われなかった。それでも2度ほど「流石に個性として使うにもキツいな」という時はあったが、東南アジアの直射日光下でのことなのでまったく気にしないで良いと思われる。
このカットは適正露出から撮影時に -2/3 して、周辺減光はLightRoom で付加した。アンダー目でコントラスト低めに表現すると好みの感じのレンズ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?