東京新聞の書評、俳優座の機関誌、秋にでる万太郎の単行本と校正刷りが重なって、苦手な作業にあっぷあっぷしている。まあ、それはそれで、秋口の仕事としては、楽しい、嬉しい。明日は、懸案のアーサー・ミラーの原稿に手を付けるつもりです。
昨日は『アメリカの時計』、今日は『橋からの眺め』。アーサー・ミラーの劇作を、集中的に読んでいる。よくミラーに対して「骨太」との評言があるけれども、実に繊細で、再解釈を許す戯曲だと思う。
伊藤英明がエディをつとめる『橋からの眺め』を観た。アーサー・ミラーの代表作であり、もはや古典となった作品を、新たな視点で見直す意欲にあふれた舞台になった。時代考証にこだわるのではない。この戯曲がさししめす核心に、ひたすら向かっていく。真実を見詰めようとしている。必見の舞台。