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シアターゴーアー。ユースチケットの話や、銃声が苦手な話とか、舞台にまつわるあれこれを綴…

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シアターゴーアー。ユースチケットの話や、銃声が苦手な話とか、舞台にまつわるあれこれを綴ってみます。

マガジン

  • ユースチケットの記録

    学割やU25・U30などのチケットで観劇した記録。 座席位置やチケット価格の備忘録。(ちょっとした感想も)

  • こんな舞台を観てきた

    観てきた作品の感想とか

  • こんな映像を観てきた

    これまでに観てきた演劇関連の映像のまとめ

  • 劇中の大きな音にビビった記録

    銃声などの音にビビりながら観劇した記録

  • こんな本を読んできた

    これまでに読んだ演劇関連の本のまとめ

最近の記事

U35チケットの記録(PARCO)

昨年2023年、パルコ・プロデュースは、ユースチケットの対象年齢をU25からU30へと引き上げた。 かと思えば、今年2024年にはさらに対象年齢を引き上げ、U35チケットを発売し始めた。 観客としては、ユースチケットがより長く使えるので、嬉しいニュースである。 その一方で、パルコ側には、若年層の顧客を引き込ていない現状があるのだろうか、なんて邪推をしている。 価格帯基本的には、定価の半額に設定されている。 例えば、「オーランド」の場合、定価が11,000円なので、U35チ

    • 公共劇場で芝居を観る(2024年6月の観劇記録)

      6月に観た3本の芝居は、全て公共劇場で上演されている作品だった。 しかも、いずれもチケット代が3,000円台で、昨今の相場からすると、かなりリーズナブルに良質なお芝居を観ることができた。 (※うち1作はU29チケットの価格)  ↑これまでの観劇記録はこちら↑ デンギョー! 小松台東という劇団の舞台を初観劇。 「デンギョー」は何度も繰り返し上演されている作品で、今回が再々演らしい。 物語の舞台は、宮崎のとある電気工事店の詰所。 私は、電気工事の業界のことや職人のことは知ら

      • U29チケットの記録(チェルフィッチュ)

        岡田 利規さんが主宰を務めるチェルフィッチュ。 昨今、ユースチケットの対象年齢を引き上げる制作会社が多い中、チェルフィッチュもU29チケットを発売。 ↑その他のユースチケットの記録はこちら↑ 座席位置「消しゴム山」に関しては、世田谷パブリックシアターのWEBサイトで購入した際に座席選択ができた。 記録①:消しゴム山会場:世田谷パブリックシアター 日時:2024年6月9日(日)13:00 U29 ¥3,500(A席) 座席:1階F列20番台 この公演では、U29チケット

        • 言葉、言葉、言葉(2024年5月の観劇記録)

          タイトルはハムレットの有名なセリフから。 5月に観た3本の芝居は、いずれも言葉を大事にした作品だった。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ アラビアンナイト文学座の公演を観るのは、2022年の「欲望という名の電車」に続き2度目。 ↑「欲望という名の電車」の感想はこちら↑ 文学座アトリエについて 今回の観劇の動機の一つとして、「文学座アトリエで舞台を観てみたい」という思いがあった。 キャパ200くらいの濃密な空間だけど、隣の座席との距離が近過ぎることもなく、いい劇場だなと

        U35チケットの記録(PARCO)

        マガジン

        • ユースチケットの記録
          25本
        • こんな舞台を観てきた
          20本
        • こんな映像を観てきた
          4本
        • 劇中の大きな音にビビった記録
          6本
        • こんな本を読んできた
          4本

        記事

          U30チケットの記録(文学座)

          *2024/7/7 加筆・修正 ミュージカルを中心としたチケット代高騰が止まらない中、老舗劇団の文学座が、ユースチケットの対象年齢を25歳から30歳に引き上げるという英断を下された…! ユースチケットの対象年齢の引き上げに関しては、2023年秋ごろからパルコ・プロデュースも同様に実施している。 若年層の新規顧客開拓が主な目的だと思うけれど、普段から観劇をする身からしても、チケット代は毎月のそれなりの出費なので、とてもありがたい。 (他の興行会社もぜひこの流れに乗ってほし

          U30チケットの記録(文学座)

          戦争とハチミツ(2024年4月の観劇記録)

          4月は、井上ひさし作品とオフ・ブロードウェイ初のディズニーミュージカルの2作品を観劇。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ 夢の泪「夢の裂け目」・「夢の泪」・「夢の痂」からなる「東京裁判三部作」の二作目。 新国立劇場のために書き下ろされた作品なので、こまつ座での上演は今回が初めてだったらしい。 夢の裂け目と比較して 2018年に「東京裁判三部作」の一作目である「夢の裂け目」を観劇したことがある。 約6年前のことなので、記憶がおぼろげなところもあるが、何となく今回の「夢の泪

          戦争とハチミツ(2024年4月の観劇記録)

          はじめて野外劇を観る (2024年3月の観劇記録)

          3月は4本の芝居を観た。 なかでも、人生初めての野外劇は印象的だった。 どうしても観る作品の傾向が固定化されてしまうので、2-3ヶ月に1回くらいは全く知らない演劇を観ようと思った。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ 骨と軽蔑ケラさんの新作がシアタークリエで上演。 その情報だけで面白そうだと思い、迷わず観劇。 物語は、内戦が起きているとある国で、戦争の兵器や武器を製造して生計を立てている一家の話。 浮世離れした一家の姿が、何だかチェーホフの「桜の園」と少し重なった。 (特に

          はじめて野外劇を観る (2024年3月の観劇記録)

          ギリシャと神奈川の狭間で(2024年2月の観劇記録)

          2月は、ギリシア神話を基にした作品と、神奈川を舞台にした作品の2本を観劇。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ エウリディケ演出が白井晃さんなのに、世田谷パブリックシアター主催ではない不思議な公演。 ベースになっているギリシャ神話は何となく知っていたので、時代設定を現代に置き換えたという点に興味を惹かれて観劇。 しかし、抽象的なセットも相まって、あまり現代に置き換えた意図は汲み取れず、個人的には消化不良な公演だった。 観客は正直で、客席の埋まり具合とカーテンコールの反応が

          ギリシャと神奈川の狭間で(2024年2月の観劇記録)

          劇団四季尽くしの1月(2024年1月の観劇記録)

          ここ数年は年1-2回のペースで劇団四季を観ていたが、1月はたまたま重なり、1ヶ月で3作品を観劇。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ ウィキッド 前回、劇団四季のウィキッドを観たのは2014年4月なので、約10年ぶり…! (2017年にはBWでも観劇した) 私の観劇は、USJのウィケッド(ミュージカル Wickedを約30分に短縮したショー)から始まった、といっても過言でもないので、思い入れはかなり強い。 ↑作品との出会いはこちら↑ 作品について 久しぶりに観劇して、

          劇団四季尽くしの1月(2024年1月の観劇記録)

          こんな舞台を観てきた(2023年12月)

          毎年12月は気になる舞台が多い気がする。 2023年も例に漏れず、気になる作品がたくさん上演されていて、その中から6作品を観劇。(うち一つはミュージカルコンサート) ↑これまでの観劇記録はこちら↑ 海をゆく者とてもいいお芝居だった…! 2009年が日本初演で、今回が再々演。 私は今回が初鑑賞。 物語について アイルランドの劇作家、コナー・マクファーソンさんの作品。 簡単に言うと、5人のおじさんが、お酒を飲んだり、ポーカーをしたりしている物語なのだけれど、そこから色々

          こんな舞台を観てきた(2023年12月)

          2023年観劇まとめ

          2023年も残すところあとわずか。 今年の観劇まとめとして、印象的だった作品をピックアップしてみる。 ↑毎月の観劇記録はこちら↑ 個人的ベスト3特に印象的だった三作品は以下の通り(*観劇順) 桜姫東文章 (木下歌舞伎) まず何より、チェルフィッチュの岡田利規さんの演出に衝撃を受けた。 観劇歴は無駄に長くなってきたけれど、岡田さんの作品を観たことがなかったので、これまでの固定概念が完璧に覆される思いだった。 加えて、現代の倫理観ではアウトな戯曲に対して、現代の眼差しと

          2023年観劇まとめ

          U30チケットの記録(PARCO)

          これまでパルコ・プロデュースの多くの公演では、U25チケットの取り扱いがあり、私も非常にお世話になっていた。 このユースチケット制度が最近変化し、U30チケットとU18チケットの二本柱となった。 パルコがマーケット調査などを実施し、このように制度変更をしたのだと思うが、ユースチケットを使える期間が伸びて、私も率直に嬉しい。 これまでは「U25チケットの記録」として、座席位置等をまとめていたが、U30チケットで観劇したデータが蓄積されてきたので、新たにまとめてみる。 ↑U

          U30チケットの記録(PARCO)

          こんな舞台を観てきた(2023年11月)

          11月はお芝居3本とコンサート1本を鑑賞。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ 尺には尺を「シェイクスピア ダークコメディ交互上演」と題して、「尺には尺を」と「終わりよければすべてよし」の二作品が同時期に上演される今回の試み。 できれば二作品とも観劇した方がいいんだろうなと思いつつも、今回は「尺には尺を」のみを観劇。 「尺には尺を」を前回観たのは、2016年の彩の国シェイクスピア・シリーズでの上演。 今回のプロダクションを観ながら、「あれが蜷川さんの遺作だったな」とか、「あ

          こんな舞台を観てきた(2023年11月)

          こんな舞台を観てきた(2023年10月)

          観たい舞台はたくさんありつつも、なかなか時間が取れず、割と早い段階からチケットを購入していた2作品のみを観劇。 簡単な感想ではありますが、備忘録を兼ねて残しておきます。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ 浅草キッド北野武(ビートたけし)さんの自伝を舞台化した作品。 「音楽劇」と題している通り、舞台上にはバンドが常駐していて、上演時間の大半は演奏されていた。 物語は比較的シンプルながらも、休憩込みで3時間15分と長めの公演時間だったので、もう少し絞って3時間くらいに収めて

          こんな舞台を観てきた(2023年10月)

          こんな舞台を観てきた(2023年9月)

          9月はミュージカル3作品を観劇。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ スクールオブロックブロードウェイミュージカルの日本初演。 この作品は、2017年にブロードウェイで観劇したことがあったので、日本版がどんな感じになるのか、ずっと楽しみだった。 (本来は2020年に日本初演の予定だったけれど、コロナの影響で全公演が中止となった) レプリカ版ではなく、日本のオリジナル演出(翻訳・演出は鴻上尚史さん)だったけれど、基本的にはオリジナル演出を踏襲していたと思う。 私が観劇した回は

          こんな舞台を観てきた(2023年9月)

          こんな映像を観てきた(ナショナル・シアター・ライブ 2023年7-9月)

          現在上映中の「ベスト・オブ・エネミーズ」も気になるけれど、観に行くタイミングがなさそうなので、二作品の感想を一旦アップしてみる。 ↑ 上半期の記録はこちら オセロー何となくあらすじは知っていたけれど、ちゃんと観るのは今回が初めて。 シンプルな物語ゆえに、悲劇性が際立っているという印象だった。 今回のプロダクションでは、特定の時代を連想されないようなセット・衣装になっており、これが物語の普遍性を伝えることに一役買っていたと思う。 照明のスイッチングで、登場人物の独白がよ

          こんな映像を観てきた(ナショナル・シアター・ライブ 2023年7-9月)