dandan

シアターゴーアー。ユースチケットの話や、銃声が苦手な話とか、舞台にまつわるあれこれを綴…

dandan

シアターゴーアー。ユースチケットの話や、銃声が苦手な話とか、舞台にまつわるあれこれを綴ってみます。

マガジン

  • ユースチケットの記録

    学割やU25・U30などのチケットで観劇した記録。 座席位置やチケット価格の備忘録。(ちょっとした感想も)

  • こんな舞台を観てきた

    観てきた作品の感想とか

  • 劇中の大きな音にビビった記録

    銃声などの音にビビりながら観劇した記録

  • こんな映像を観てきた

    これまでに観てきた演劇関連の映像のまとめ

  • こんな本を読んできた

    これまでに読んだ演劇関連の本のまとめ

記事一覧

U29チケットの記録(東京芸術劇場)

東京芸術劇場の主催公演で、ユースチケットの対象年齢がU29まで引き上げられた。 これまではU25チケットだったが、東京芸術祭2024のプログラムではU29チケットの取り扱いが…

dandan
3日前
1

結局ベタなお笑いが一番面白い(2024年8月の観劇記録)

8月は4本の芝居を観た。 夏休み期間は、子どもが楽しめる作品が多く上演されているが、大人が観ても色々な発見があり興味深い。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ ふたり…

dandan
3週間前
8

ミュージカル『ウィキッド』のビクッとする瞬間について

私は劇中の突然の大きな音が苦手である。 銃声なんてもってのほか。 それでも舞台が好きで観続けている。 私を舞台の楽しさを教えてくれた作品が、ミュージカル「ウィキッ…

dandan
1か月前
3

劇場までの道のりが辛い季節です(2024年7月の観劇記録)

連日の猛暑(とゲリラ豪雨)にも負けず、3作を観劇。 オーランド これは何とも難解だった。 PARCO劇場×栗山演出ということで、2021年に観た「ザ・ドクター」のことを思い…

dandan
2か月前
8

U35チケットの記録(PARCO)

昨年2023年、パルコ・プロデュースは、ユースチケットの対象年齢をU25からU30へと引き上げた。 かと思えば、今年2024年にはさらに対象年齢を引き上げ、U35チケットを発売し…

dandan
2か月前
4

公共劇場で芝居を観る(2024年6月の観劇記録)

6月に観た3本の芝居は、全て公共劇場で上演されている作品だった。 しかも、いずれもチケット代が3,000円台で、昨今の相場からすると、かなりリーズナブルに良質なお芝居を…

dandan
3か月前
4

U29チケットの記録(チェルフィッチュ)

岡田 利規さんが主宰を務めるチェルフィッチュ。 昨今、ユースチケットの対象年齢を引き上げる制作会社が多い中、チェルフィッチュもU29チケットを発売。 ↑その他のユー…

dandan
3か月前
4

言葉、言葉、言葉(2024年5月の観劇記録)

タイトルはハムレットの有名なセリフから。 5月に観た3本の芝居は、いずれも言葉を大事にした作品だった。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ アラビアンナイト文学座の公…

dandan
4か月前
5

U30チケットの記録(文学座)

*2024/7/7 加筆・修正 ミュージカルを中心としたチケット代高騰が止まらない中、老舗劇団の文学座が、ユースチケットの対象年齢を25歳から30歳に引き上げるという英断を…

dandan
4か月前
4

戦争とハチミツ(2024年4月の観劇記録)

4月は、井上ひさし作品とオフ・ブロードウェイ初のディズニーミュージカルの2作品を観劇。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ 夢の泪「夢の裂け目」・「夢の泪」・「夢の痂…

dandan
5か月前
5

はじめて野外劇を観る (2024年3月の観劇記録)

3月は4本の芝居を観た。 なかでも、人生初めての野外劇は印象的だった。 どうしても観る作品の傾向が固定化されてしまうので、2-3ヶ月に1回くらいは全く知らない演劇を観よ…

dandan
6か月前
8

ギリシャと神奈川の狭間で(2024年2月の観劇記録)

2月は、ギリシア神話を基にした作品と、神奈川を舞台にした作品の2本を観劇。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ エウリディケ演出が白井晃さんなのに、世田谷パブリックシ…

dandan
7か月前
2

劇団四季尽くしの1月(2024年1月の観劇記録)

ここ数年は年1-2回のペースで劇団四季を観ていたが、1月はたまたま重なり、1ヶ月で3作品を観劇。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ ウィキッド 前回、劇団四季のウィキッ…

dandan
8か月前
4

こんな舞台を観てきた(2023年12月)

毎年12月は気になる舞台が多い気がする。 2023年も例に漏れず、気になる作品がたくさん上演されていて、その中から6作品を観劇。(うち一つはミュージカルコンサート) ↑…

dandan
9か月前
8

2023年観劇まとめ

2023年も残すところあとわずか。 今年の観劇まとめとして、印象的だった作品をピックアップしてみる。 ↑毎月の観劇記録はこちら↑ 個人的ベスト3特に印象的だった三作品…

dandan
9か月前
2

U30チケットの記録(PARCO)

これまでパルコ・プロデュースの多くの公演では、U25チケットの取り扱いがあり、私も非常にお世話になっていた。 このユースチケット制度が最近変化し、U30チケットとU18…

dandan
9か月前
6
U29チケットの記録(東京芸術劇場)

U29チケットの記録(東京芸術劇場)

東京芸術劇場の主催公演で、ユースチケットの対象年齢がU29まで引き上げられた。
これまではU25チケットだったが、東京芸術祭2024のプログラムではU29チケットの取り扱いがスタートした。
PARCOなど民間の製作会社ではこのような流れが進んでいるが、都内近郊の公共劇場では今回の東京芸術劇場が初めての例だと思う。

↑そのほかのユースチケットを使って観劇した記録はこちら↑

記録1:三人吉三廓初買

もっとみる
結局ベタなお笑いが一番面白い(2024年8月の観劇記録)

結局ベタなお笑いが一番面白い(2024年8月の観劇記録)

8月は4本の芝居を観た。
夏休み期間は、子どもが楽しめる作品が多く上演されているが、大人が観ても色々な発見があり興味深い。

↑これまでの観劇記録はこちら↑

ふたりのロッテ何気なくチケットを取った劇団四季のファミリーミュージカル。

可愛らしい世界観の作品かと思いきや、結構ドロドロした話だった笑
夏休みということもあり、劇場には多くの子どもたちが観にきていたが、どういう感想を抱いたか、非常に気に

もっとみる
ミュージカル『ウィキッド』のビクッとする瞬間について

ミュージカル『ウィキッド』のビクッとする瞬間について

私は劇中の突然の大きな音が苦手である。
銃声なんてもってのほか。
それでも舞台が好きで観続けている。
私を舞台の楽しさを教えてくれた作品が、ミュージカル「ウィキッド」。
初めて「ウィキッド」を観たのは小学生のとき。ところどころ怖くて、ビビりながら観たのを覚えている。
私のような興味はあるけれど少し不安がある方に、この記事が届けばいいなと願っている。

↑他の作品の大きな音に関する記事はこちら↑

もっとみる
劇場までの道のりが辛い季節です(2024年7月の観劇記録)

劇場までの道のりが辛い季節です(2024年7月の観劇記録)

連日の猛暑(とゲリラ豪雨)にも負けず、3作を観劇。

オーランド
これは何とも難解だった。
PARCO劇場×栗山演出ということで、2021年に観た「ザ・ドクター」のことを思い出した。(あれも難しかった)
劇中に宮沢りえさんの録音した音声を流すシーンが何回かあったのだが、「ザ・ドクター」でも大竹しのぶさんの録音した音声を流していた気がする。

一幕は、短いエピソードがいくつも羅列され、一つのストーリ

もっとみる
U35チケットの記録(PARCO)

U35チケットの記録(PARCO)

昨年2023年、パルコ・プロデュースは、ユースチケットの対象年齢をU25からU30へと引き上げた。
かと思えば、今年2024年にはさらに対象年齢を引き上げ、U35チケットを発売し始めた。

観客としては、ユースチケットがより長く使えるので、嬉しいニュースである。
その一方で、パルコ側には、若年層の顧客を引き込ていない現状があるのだろうか、なんて邪推をしている。

価格帯基本的には、定価の半額に設定

もっとみる
公共劇場で芝居を観る(2024年6月の観劇記録)

公共劇場で芝居を観る(2024年6月の観劇記録)

6月に観た3本の芝居は、全て公共劇場で上演されている作品だった。
しかも、いずれもチケット代が3,000円台で、昨今の相場からすると、かなりリーズナブルに良質なお芝居を観ることができた。
(※うち1作はU29チケットの価格) 

↑これまでの観劇記録はこちら↑

デンギョー!
小松台東という劇団の舞台を初観劇。
「デンギョー」は何度も繰り返し上演されている作品で、今回が再々演らしい。

物語の舞台

もっとみる
U29チケットの記録(チェルフィッチュ)

U29チケットの記録(チェルフィッチュ)

岡田 利規さんが主宰を務めるチェルフィッチュ。
昨今、ユースチケットの対象年齢を引き上げる制作会社が多い中、チェルフィッチュもU29チケットを発売。

↑その他のユースチケットの記録はこちら↑

座席位置「消しゴム山」に関しては、世田谷パブリックシアターのWEBサイトで購入した際に座席選択ができた。

記録①:消しゴム山会場:世田谷パブリックシアター
日時:2024年6月9日(日)13:00
U2

もっとみる
言葉、言葉、言葉(2024年5月の観劇記録)

言葉、言葉、言葉(2024年5月の観劇記録)

タイトルはハムレットの有名なセリフから。
5月に観た3本の芝居は、いずれも言葉を大事にした作品だった。

↑これまでの観劇記録はこちら↑

アラビアンナイト文学座の公演を観るのは、2022年の「欲望という名の電車」に続き2度目。

↑「欲望という名の電車」の感想はこちら↑

文学座アトリエについて

今回の観劇の動機の一つとして、「文学座アトリエで舞台を観てみたい」という思いがあった。
キャパ20

もっとみる
U30チケットの記録(文学座)

U30チケットの記録(文学座)

*2024/7/7 加筆・修正

ミュージカルを中心としたチケット代高騰が止まらない中、老舗劇団の文学座が、ユースチケットの対象年齢を25歳から30歳に引き上げるという英断を下された…!

ユースチケットの対象年齢の引き上げに関しては、2023年秋ごろからパルコ・プロデュースも同様に実施している。

若年層の新規顧客開拓が主な目的だと思うけれど、普段から観劇をする身からしても、チケット代は毎月のそ

もっとみる
戦争とハチミツ(2024年4月の観劇記録)

戦争とハチミツ(2024年4月の観劇記録)

4月は、井上ひさし作品とオフ・ブロードウェイ初のディズニーミュージカルの2作品を観劇。

↑これまでの観劇記録はこちら↑

夢の泪「夢の裂け目」・「夢の泪」・「夢の痂」からなる「東京裁判三部作」の二作目。
新国立劇場のために書き下ろされた作品なので、こまつ座での上演は今回が初めてだったらしい。

夢の裂け目と比較して

2018年に「東京裁判三部作」の一作目である「夢の裂け目」を観劇したことがある

もっとみる
はじめて野外劇を観る (2024年3月の観劇記録)

はじめて野外劇を観る (2024年3月の観劇記録)

3月は4本の芝居を観た。
なかでも、人生初めての野外劇は印象的だった。
どうしても観る作品の傾向が固定化されてしまうので、2-3ヶ月に1回くらいは全く知らない演劇を観ようと思った。

↑これまでの観劇記録はこちら↑

骨と軽蔑ケラさんの新作がシアタークリエで上演。
その情報だけで面白そうだと思い、迷わず観劇。

物語は、内戦が起きているとある国で、戦争の兵器や武器を製造して生計を立てている一家の話

もっとみる
ギリシャと神奈川の狭間で(2024年2月の観劇記録)

ギリシャと神奈川の狭間で(2024年2月の観劇記録)

2月は、ギリシア神話を基にした作品と、神奈川を舞台にした作品の2本を観劇。

↑これまでの観劇記録はこちら↑

エウリディケ演出が白井晃さんなのに、世田谷パブリックシアター主催ではない不思議な公演。

ベースになっているギリシャ神話は何となく知っていたので、時代設定を現代に置き換えたという点に興味を惹かれて観劇。
しかし、抽象的なセットも相まって、あまり現代に置き換えた意図は汲み取れず、個人的には

もっとみる
劇団四季尽くしの1月(2024年1月の観劇記録)

劇団四季尽くしの1月(2024年1月の観劇記録)

ここ数年は年1-2回のペースで劇団四季を観ていたが、1月はたまたま重なり、1ヶ月で3作品を観劇。

↑これまでの観劇記録はこちら↑

ウィキッド
前回、劇団四季のウィキッドを観たのは2014年4月なので、約10年ぶり…!
(2017年にはBWでも観劇した)

私の観劇は、USJのウィケッド(ミュージカル Wickedを約30分に短縮したショー)から始まった、といっても過言でもないので、思い入れはか

もっとみる
こんな舞台を観てきた(2023年12月)

こんな舞台を観てきた(2023年12月)

毎年12月は気になる舞台が多い気がする。
2023年も例に漏れず、気になる作品がたくさん上演されていて、その中から6作品を観劇。(うち一つはミュージカルコンサート)

↑これまでの観劇記録はこちら↑

海をゆく者とてもいいお芝居だった…!

2009年が日本初演で、今回が再々演。
私は今回が初鑑賞。

物語について

アイルランドの劇作家、コナー・マクファーソンさんの作品。
簡単に言うと、5人のお

もっとみる
2023年観劇まとめ

2023年観劇まとめ

2023年も残すところあとわずか。
今年の観劇まとめとして、印象的だった作品をピックアップしてみる。

↑毎月の観劇記録はこちら↑

個人的ベスト3特に印象的だった三作品は以下の通り(*観劇順)

桜姫東文章 (木下歌舞伎)

まず何より、チェルフィッチュの岡田利規さんの演出に衝撃を受けた。
観劇歴は無駄に長くなってきたけれど、岡田さんの作品を観たことがなかったので、これまでの固定概念が完璧に覆さ

もっとみる
U30チケットの記録(PARCO)

U30チケットの記録(PARCO)

これまでパルコ・プロデュースの多くの公演では、U25チケットの取り扱いがあり、私も非常にお世話になっていた。

このユースチケット制度が最近変化し、U30チケットとU18チケットの二本柱となった。
パルコがマーケット調査などを実施し、このように制度変更をしたのだと思うが、ユースチケットを使える期間が伸びて、私も率直に嬉しい。

これまでは「U25チケットの記録」として、座席位置等をまとめていたが、

もっとみる