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四柱推命【星のしおり〜通変星・蔵干通変星〜】

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四柱推命において、主に性格・適職・才能を読み解く星たちを、通変星・蔵干通変星といいます。 その10個の星たちを、ご紹介したテキストです。
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四柱推命 星のしおり〜比肩・自分への絶対的な安堵感〜

四柱推命 星のしおり〜比肩・自分への絶対的な安堵感〜

命式の中の空間が意味しているもの。それは、本当の自分自身の存在だ。
まっさらな空間には、本当はそこにあるけど、見えていないだけ。そして、どんな人も、どんなときも、自分という存在は完璧なんだ。

四柱推命の命式の中には、一ヶ所だけ、空欄の部分がある。そこに入るのは、誰であろうと、比肩という星が当てはまる。
だから、あえて記入することなく、空欄になっている。

『比肩』とは、『自分自身』であるのだ。

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四柱推命 星のしおり〜劫財・冠を勝ち取るひと〜

四柱推命 星のしおり〜劫財・冠を勝ち取るひと〜

時に策士とも言われる劫財の星。それはなぜか。王になるには、トップになるには、策を練る、組織をまとめていく、そのセンスがなければ君臨できない。
そのためには、人よりも一歩先を読む力がなくてはならないから。

劫財の星を見ると、わたしが一番最初に頭に浮かぶのは、十二運星との組み合わせの一つである、劫財・帝王だ。
スケールが大きく、組織をまとめあげたり、確固とした自分の城を心の中に築き上げているようなタ

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四柱推命 星のしおり〜傷官・感受性の泉を持っているひと〜

四柱推命 星のしおり〜傷官・感受性の泉を持っているひと〜

あなたの心の中には、尽きることのない感受性の泉がある。そこから湧き出る感性を止めないで、表現し続けるんだ。そして、ときに傷つきやすいあなたは、その泉に身を沈め自分を癒してあげてほしい。

表現者は鈍感であってはならないと思う。自分の感覚・感情・感受性に対して敏感であり続けなければならないのだ。それが、創造の源泉だから。
わたしは、『〜であらねばならない』という表現や考え方が好みではないが、このこと

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四柱推命 星のしおり〜食神・自分を解放する表現者〜

自分を表現する上で大切なこと。それは、自分の感覚・感情に敏感であること。そして、それは、自分自身を解放すること。何が好きで、何が嫌いか。笑って、泣いて、怒って、喜んで。あなたは、人間の、『あるがままの美しさのエネルギー』を知っている表現者だ。

食神は、通称『5歳児の星』と言われている。その言われは、その言葉の通りで、5歳児のように、自分の感情・本能・感覚に正直だからだ。
その時の感覚で、我慢せず

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四柱推命 星のしおり〜正財・努力を形にできるひと〜

四柱推命 星のしおり〜正財・努力を形にできるひと〜

コツコツと小さな努力を積み重ね、最高の『本物』を作り上げることができる。
そして、自分にも人にも誠実に向き合う、その姿勢は、天から与えられた誇るべき才能なのだ。

現代社会のデフォルトは、物事の完成の早さや面白み、そして、少し先の未来を予測できる感度の良さ、みたいなものかもしれない。
早くて、便利で、新しいシステムは人々をワクワクさせる。

でも、そんなシステムの裏側には、先人達が積み上げてきた技

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四柱推命 星のしおり〜偏財・喜びを分かち合うひと〜

四柱推命 星のしおり〜偏財・喜びを分かち合うひと〜

わたし達は、一人では生きていけない。手を取り合って、支えたり、支えてもらって世界は創られていく。
あなたは、その尊さを誰よりも知っている。
そして、人が集まって創造するあたたかく美しい、万華鏡のような世界を楽しめるひとなのだ。

四柱推命の通変星には、5つのカテゴリーで10個の星が存在する。
知性の印星(印綬・偏印)、行動力の官星(正官・偏官)、人脈の財星(正財・偏財)、自立心の自立星(劫財・比肩

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四柱推命 星のしおり〜正官・自分の内の正義を貫くひと〜

四柱推命 星のしおり〜正官・自分の内の正義を貫くひと〜

あなたは、自分の中の小さな嘘を見逃さない。
まるで、心の深いところに、見えないセンサーがあるかのように、何が正しくて、何が正しくないのかを見極める力がある。自分の人生を、この世界を、正直に公平な目で見つめることのできるひと、正官。

正官は、四柱推命の通変星の相関図では、『我が身を剋する』星だ。
剋するとは、五行説では、相克ともいい、二つのものが対立して互いに争うことをいう。
それが、正官の場合は

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四柱推命 星のしおり〜偏官・自由を愛する戦車のような勇者〜

四柱推命 星のしおり〜偏官・自由を愛する戦車のような勇者〜

聡明でありながら、マグマのような情熱を秘め、誰にも負けない行動力と、強い信念を持つひと。
あなたは自由を愛し、自分もひとも縛ることなく、目的に向かってひたむきに挑戦し、戦い続ける勇者だ。

『虎穴に入らずんば虎児を得ず』
偏官の星を持つひとを一言で表すならば、この言葉だ。

少々のことでは動じない胆力を持ち合わせ、大きな成果を得るためには、ときに戦うことや身の危険を冒すこともいとわない。
楽な道を

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四柱推命 星のしおり〜印綬・あなたは、真実の探求者〜

四柱推命 星のしおり〜印綬・あなたは、真実の探求者〜

印綬の星の持ち主の、あなたは、真実の探求者。
周囲の声に惑わされずに、自分の本心を知り、学んできたこと、経験を元にこの世界の真理を追求していくひと。
そして、その真理を人々に、教え、広めるひと。

四柱推命では、印綬の星には、『自分自身を生む』という成り立ちがあるので、
『自分自身の母』ということで、無条件の愛や受容のエネルギーを秘めている。

歩き始めた我が子を、優しく見守る母のように、自分のこ

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四柱推命 星のしおり〜偏印・破壊と創造のひと〜

四柱推命 星のしおり〜偏印・破壊と創造のひと〜

本当の自分に必要のないもので積み上げたものは崩れ、後には本質のみが残る。
そして、それらを拾い集め、本当の自分の人生を創造していくひと、
それが偏印の星の持ち主だ。

なぜ、わたしがここで、偏印を、『破壊と創造の星』と表現するのか。
そこには二つの理由がある。

一つ目の理由は、偏印が『持って生まれた才能』を司る星だから。
そして、そこにはあくまでも、自分の中に隠された、潜んでいる才能なため、目に

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