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わたしの学んだこと

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読んだ専門書や学んだ専門的なことをまとめておくところ
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#カウンセラー

【読書メモ】カウンセリングの理論(第1章序論から第3章ロジャーズ)


第1章 序論
第1節カウンセリングの定義

◆カウンセリングの実践家として自分なりのカウンセリングの定義を作らなければいけない。それには正誤はない。自分がクライエントに一貫した反応を示すためのもの。

私なりの定義は、「クライエントの人生を知ることであり、クライエントの理解者としてその自律をサポートするもの」だと思う(今現時点)

◆この本でのカウンセリングの定義は「言語的および非言語的コミュニ

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【論文まとめ】マズローの自己実現理論の全体像

【論文まとめ】マズローの自己実現理論の全体像

石田潤先生 マズローの自己実現理論の全体像をまとめます

欲求階層説とは

マズローによると人の欲求は5段階に分かれていると考えてる

生理的欲求・・・食べたい、飲みたい、眠りたいなど

安全の欲求・・・生命の危機から逃れたい

所属と愛の欲求・・・誰かに愛されたい、集団に所属したい

承認欲求・・・周りに認められたい

自己実現欲求・・・より理想的な人間になりたい

ポイント💡
基本的には、下

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【本紹介】ころんで学ぶ心理療法③

【本紹介】ころんで学ぶ心理療法③

面接に慣れたと思ったら

面接が生き詰まったと思ったら
「今この場で何が起こっているのだろう?今の状況はどうなっているのだろう?」自問自答して客観的に分析すること

慣れたころにやってきた落とし穴

事例
CL B(17)女子高校生
主訴:自分に自信がなく落ち込んでしまう。周りと比べて何事もできないのではないか、ダメな人間なのではないか。
来談経緯:学校の養護教諭からの紹介
内容:成績がよく性格の

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【本紹介】ころんで学ぶ心理療法:初心者のための逆転移入門①

【本紹介】ころんで学ぶ心理療法:初心者のための逆転移入門①

はじめにこの本は、心理療法家の初心者が失敗事例からどのように学び成長していくかを主に逆転移の切り口から綴ったものである。

出だしからころんだ、はじめての面接初めの試練

心理療法の一般的な報告事例には
「セラピストが共感的態度で傾聴することに治療的な意味がある」
「セラピストの仕事とは、クライエントが自分の本当の問題を洞察できるように援助することである」
などと書いてあるので、「熱心に耳を傾けれ

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【本紹介】アートとしてのカウンセリング入門④

【本紹介】アートとしてのカウンセリング入門④

クライエントの心理における不安の働きを理解する語られない不安

Clは自分の感じている不安に反射的・自動的・習慣的に気づかないようになっている
→カウンセラーは、Clが「自分は何に不安を感じ、何を恐れているのか」を正確かつ適切に述べることができるという前提にたつべきではない

テキスト分析に陥るな

Clの発言だけでなく、その姿勢や視線、ニュアンスなどを丁寧に読み取っていきながら、その背後に潜んで

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【本紹介】アートとしてのカウンセリング入門③

【本紹介】アートとしてのカウンセリング入門③

カウンセラーの声、呼吸、姿勢カウンセリングは身体的な技芸

カウンセリングはアタマばかりでするものではない
自動車の運転と同じ

カウンセリングの学習には生きた人間を相手にした体験が必要
生活の中での試行錯誤(生活の中での実習)をした人も上手くなる

→書物ばかり読んでいてカウンセリングがうまくない人は、運転の仕方について書物ばかり読んでいて運転をしない人と同じ

カウンセリングにおける知性は、無

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【本紹介】アートとしてのカウンセリング入門②

【本紹介】アートとしてのカウンセリング入門②

マインドフルネス

カウンセラーに特徴的な聴き方は、マインドフルネスな聴き方である。

マインドフルネスとは

・今この瞬間に、価値判断をすることなしに意図的に注意を向けること
・今すでにそうあるものをただありのままに感じる、努力を伴わない活動
・行為をするモードから、存在をするモードあるいは無為のモードへと移行すること
・次の瞬間に今と違う何かが起こってほしいという気持ちを放棄して、今ここに立ち

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【本紹介】アートとしてのカウンセリング入門①

【本紹介】アートとしてのカウンセリング入門①

カウンセリングとは何かカウンセリングとは何かという問い

一筋縄で答えられるものではないが、大まかに言えば
クライエントの心理的な福祉の向上を目指して行われる対話

極論、
クライエントがよりイキイキと豊かに生きられるように援助できるのなら、何をしたっていい!

クライエントの「体験を促進する」

カウンセリングは何を目指して行うか?

重要なのは、
「面接の今ここでクライエントの体験を促進する」

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