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「何のためのテスト?――評価で変わる学校と学び」訳者あとがき(読書会記録)

 社会構成主義第一人者ガーゲンの「何のためのテスト?――評価で変わる学校と学び」のオンライン読書会、3月から読み始め、ついに「訳者あとがき」まで読み終わりました!
 今回はこれまでを振り返りつつ、各自が思い浮かんだことを話したりな回でした。

改めて…評価は文化や文脈によって変わる

 訳者あとがきの中にも特徴的なエピソードが出ているのですが、改めて、評価ってその時々の置かれた環境で180度変わっちゃうよねという話からスタート。
 評価の基準に子どもを無理に合わせるのではなく、今持っている子どもの力を大事に伸ばしてくれる環境が選べるといいねという話が出ていました。

 これは、最近上の子の習い事の先生がすごく「評価」してくださる方で、この先生の顔が思い浮かびました。
 うちの子が「悔しい!」と泣いていたり、積極的に発言したりするのを、どれもすごく前向きに捉えてくださっていて、この環境なら伸び伸びとできていいなあ〜と思っています。

読書会でガーゲンを読むことの意味

 訳者のお2人と一緒に読み進めてきたこの読書会。前作「関係からはじまる」の時にも繰り返しおっしゃられていましたが、「こうすればいいよ!」と”正しい”解決策を示すわけじゃないのがガーゲンの本。
 問題提起と、新たな解決のアイデアをたくさん出してくれて、あとはそれぞれやってみようというスタイルなので、読書会を通していろんな見方の人からいろんな意見が出ることでより深まるなあと思いました。

 ついに読み終わった!と思ったら、今度は秋に新作が出るそうです🙌
 「関係の世界へ」と、また気になるタイトル。次回も読書会で読み進めていくのが楽しみです。

 「何のためのテスト?」の読書会を通じて私なりの視点でまとめているnoteはこちらをご覧ください↓

📖読書会記録
序章 ガーゲンの新作「何のためのテスト?」
第1章 テストで正確な「評価」はできない?
第2章 先生・生徒の新たな関係パターンとは?
第3章 「価値」を先生と子どもが共同探求で決めていく
第4章 小学校で「関係」に基づく評価を行うヒント
第5章 中学・高校で「関係」に基づく評価を行うヒント
第6章 教師1人が学びの責任を持たない、包括的なアプローチとは
第7章 学校自体も、多軸で評価をしていく
第8章 変化のスピードが早い今、知識習得より、楽しく学び続けられる力が大事
第9章 「生成的な協調」の対話を増やすためのスキル

📖ガーゲンの前作「関係からはじまる」読書会まとめはこちら

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