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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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#変わる

[詩]「梔子」

[詩]「梔子」

旅の開幕

白い花が揺れて

白色の箱が走る

降り立った先

街を歩けば

見えてくる

紅の門を潜ると

景色が移り変わる

未知への緊張は

解かれていく

穏やかな晴れ模様

苦難も

地獄も

乗り越えたなら

そこは天国

たとえば

それが思い違いでも

空蝉のように

果てたなら

白い花が咲く

初々しく

白桃が香る

春が来る

眼前を過ぎる

街路樹のように

口々に

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「Eccentric.」(詩)

「Eccentric.」(詩)

「さぁ、どうだい?」

初めの台詞はそれで決めていた。

言いたいことは既に心の中。

 

しかしてネタが浮かばないのか?

そればっか考えてんのか?

詩という形にしていくたびに

自分が証明されていく。

書いてると自分に自身が持てる幸せ。

夢世界を巡るような。

好きなゲームの新作を夢にみてるみたいにさ。

現実はやっぱ思い通りになんないけど。

ひたすら言葉を重ねても。

君の求めてい

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「恋する夢に。」(詩)

眠るような甘い心地で。

優しく撫でるような声がする。

夢の中のファムファタール。

恋に恋した、いつかの記憶。

本当は色々怖いから。

ちやほやされたり、愛されたいとか。

思ってても、素直になれないから。

いつか、そんな日が

くればいいなって思ってて。

ふと、街中のカップルに憧れる。

その人の前では、

もっと自分は。

自分らしく、いれるのだろうか。

そんな人がいるなら。

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「Start!」

「Start!」

ひとつの物語が終わったのなら。

また、新たな物語が始まる合図。

状況は急転する。

極点に辿り着いたなら、

僕らはまた生まれ変われるはずだ。

人は絶えず変わる生き物で。

きっと、

そうじゃなきゃ生きていけれないんだ。

終幕を閉じたら、また。

一度眠ったなら、また。

朝日が僕らを照らすだろう。

間違いや罪も全部抱えて。

傷も、想い出も忘れられないような。

ボロボロの自分でも。

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「Reincarnation」(詩)

「Reincarnation」(詩)

命は生まれ変わる。

覚悟、転生、自分を変えて。

認めたとしても

認めなかったとしても

惨め、無知、無力を知って。

僕は変わる。

足掻く果てに、

成長を。

好き、嫌い、希望を知って。

組み上がって

また、自分が生まれ落ちる。

あれはダメ、これはダメ

臨機応変な対応を学ぶ。

衝動を飼い慣らせば、

子供から大人へ。

無垢な空っぽから

真っ黒な水で満たされる。

だから、こ

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「焦土の意思。」(詩)

「焦土の意思。」(詩)

明るい部屋。

暗い部屋。

スイッチ一つで切り替わって。

きっかけ一つで暴かれて。

空間、存在、座標、位置……

今、ここに自分がいること。

思考は遥か彼方。

心の中。

自滅専用破壊兵器は

安らかに朽ち果てていく。

衝動はいずれは

鳴りを潜めて。

心も穏やかになって。

鮮やかに微笑んだ。

やがて、

喪失は「生きる糧」になる。

何処かで聞いた言葉を懐かしむ。

一見した更

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「青春。」(詩)

「青春。」(詩)

きっかけは些細なことで。

誰かに背中を押されて。

僕は天国へも地獄へもいける。

手探り寄せた唯一が、

誰かに誉められた時。

頑張ったことを、

誰かに認めて貰えた時。

誰かが、

自分を必要だと言ってくれた時。

僕はそれに打ち込んだ。

マフラーから吹き荒れる風。

ちぎれたメモを拾う。

(……そこに、何が書いてある?)

きっかけは

ほんの些細なことで。

何かが背中を押したか

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「いつか、変わる日まで。」(詩)

「いつか、変わる日まで。」(詩)

夕焼けの下、辿り着いた頂上にて。

街を見つめた僕は、

一体何を見ていたのだろう。

空の先?景色?

時が過ぎて、感覚も景色も移り変わる。

工事中

封鎖された道。

空き地

今は家が建ってる。

移り変わらない景色なんてない。

変わらない人なんていない。

いつかの気持ちと行動の過去と

いつかは終わることだけが確かだ。

心を落ち着けて

確かに息を吸って。

傷や苦しみを乗り越えた

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