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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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2023年9月の記事一覧

「私らしくあろう。」(詩)

「私らしくあろう。」(詩)

ゆっくりと、

また歩き出す。

この先に何があろうとも。

私の人生は終わらない。

苦しい現実。

大きな絶望も。

小さな絶望も。

小さな幸福も。

身を震わすほどの幸せも。

何度も積み重ねて。

何度も転んで。

その度に、

もっと成長したいと思った。

この痛みを乗り越えられるように。

私らしく、振る舞えるように。

前を見据えて、微笑んだ。

立ち上がって、また。

ゆっくりと

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「R.」(詩)

「R.」(詩)

猫の泣く声、

半月が覗く。

夜空を見つめて、考える。

耳について離れない怒号。

何処かに消え去った正しさ。

後ろ向きな考え。

人の意見は思ったより偏る。

どこか一つが狂えば。

全体に暴走を招く。

世界は終わりに進んでく。

俯瞰しているように振る舞う。

そんな自分の思考もそうだ。

僕らは同じ尺度で生きている。

いつの日か

その選択をしたから。

私も、貴方も同罪だ。

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「こんばんは、未来。」(詩)

「こんばんは、未来。」(詩)

こんばんは、いつか見る未来。

昔の恋情はとうに消え去って。

今の恋情はどこにもない。

過去はより遠ざかり、

また私は、少し進む。

未熟さはまだこれからで。

少しずつ変えていく。

覗く三日月に

未来の幸せを願って。

数多の星が燃え尽きて散ってく、

銀河の中の。

水の惑星、大空の下。

静かに眠る一つの影。

「小さな死」には夢を。

赤い華が夜空に散る。

堕ちた死体には

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「めちゃくちゃ」(詩)

「めちゃくちゃ」(詩)

混ざり合えマドラー

相容れない水と油

不可視の悪意が深く刺さって

友人が傷つけられたなら

もう戻れなくなったなら

弔い合戦の開幕だ

生きてきた世界も

過去も

今も

未来も違えば

そもそも

他人ならば

考え方なんてわかんない

混沌とする世の中

非を認めた上で

納得はいかない

理性が尊重したがっても

心は許さず

心の中で

あるいは現実で

めちゃくちゃに殺しあって

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「焦がれた日々へ。」(詩)

「焦がれた日々へ。」(詩)

あの日、焦がれた日々。

夢に見た自分の姿。

今の自分と見比べては。

思い通りにいかないことも多くて。

自虐的になってしまって。

それでも。

夢で見たより、綺麗で。

夢で見たより、ボロボロで。

焦がれた、理想の姿。

いつか、自らの夢を叶えて。

いつか、誰かに抱き締めてもらって。

……いつか、素敵な死に方をする。

夕焼けに照らされた身体。

血のように、赤く染まれば。

進む姿

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夜桜に光る星。(詩)

夜桜に光る星。(詩)

目を瞑って、深呼吸。

布団の中で落ち着いて。

漠然と考える。

あの日の夜空を思い返す。

輝く星と光。

照らされて

淡く輝いた夜桜は。

夢の中。

夜の街に桜を散らせば。

目が覚めたなら。

あの春はまた、終わりを告げる。

遠く消えた筈の

春の恒星。

仄かな光は、僕を照らしたまま。

真っ白な世界に

感情を吐いた。

小さな世界を埋め尽くす文字。

嘘偽りない感情。

強さも

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「shiawase.」(詩)

「shiawase.」(詩)

いつも。

ぼんやりと考えている。

家族に囲まれて。

美味しい食事に囲まれ。

友人がいて、未来がある。

叶えたい夢のため、全力で。

自分を偽らないように、生きている。

鳥のさえずりを聞き。

夜風に吹かれ。

そして、気づけば静かに眠っている。

朝日が昇れば。

外に出て。

果てのない青空が広がっている。

あの空の先に、憧れながら日々を過ごす。

何不自由のない生活。

それでも

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