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夜桜に光る星。(詩)

目を瞑って、深呼吸。


布団の中で落ち着いて。


漠然と考える。


あの日の夜空を思い返す。


輝く星と光。


照らされて

淡く輝いた夜桜は。


夢の中。


夜の街に桜を散らせば。


目が覚めたなら。


あの春はまた、終わりを告げる。


遠く消えた筈の

春の恒星。


仄かな光は、僕を照らしたまま。


真っ白な世界に

感情を吐いた。


小さな世界を埋め尽くす文字。


嘘偽りない感情。


強さも、弱さも。


かつて忘れていた本当も全て。


吐き出して。


進み続ける時の中。


重ねていく年月。


痛みを忘れながら

生きていく僕は。


苦しみながら。


いずれは、辛い記憶だって。


きっと、素敵に思い返す。


引き摺った感情も、殺している。


あの日に。


失ったものを

全て取り戻して。


日々、胸に込み上げた素直な気持ちを。


自分の気持ちを、

大切にしながら。


今も、自分を探している。


人生を懸けて。


ゆっくり紐解けば。


きっと、その時までに見えてくる。


未来のことは分からないけど。


ただ、今は。


日を浴びて。


風に吹かれて。


雨空の香りを感じながら。


日常に思いを馳せて

生きていこう。


思い残すことのないように。


大切なことを、忘れないように。


もう一度。


目を瞑って、深呼吸。


布団の中で落ち着いて。


漠然と頭の中を巡る。


あの日の夜空を思い返せば。


輝く星のような光と。


照らされて淡く輝いた夜桜。


あの夜の街に、消えた幻想。


そんな景色に

心焦がれて。


真っ暗な夜の、照らされた部屋の中。


一つの淡い願いと。


一つの夢を追って。


今日も私は、詩を詠う。

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