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最近思ったこと、考えたこと

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ブログサイトで書いてきたジャーナルを、2020年6月からnoteで発表することにしました。テーマはその時々関心をもったこと、もう何年も続けています。葉っぱの坑夫の出版活動と直接的… もっと読む
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#出版

ニペルナーティ出版後日談(お孫さんは人違い? 著者の生家、海外アマゾンの販売)

ニペルナーティ出版後日談(お孫さんは人違い? 著者の生家、海外アマゾンの販売)

4月は二つの出版物があり、それぞれ無事発売。今は5月末にnote上でスタート予定の、アフリカの新世代作家の小説集の準備をしています。その話は次回にまわすとして、この間に『トーマス・ニペルナーティ 7つの旅』のことでいろいろ面白いことが起きたので、それについて書きます。
*タイトル写真:ニーペルナーティの著者アウグス・ガイリ(1891〜1960)

著者の孫娘との出会い

ニペルナーティの作者のアウ

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4月の出版物:その2『作曲する女たち』 (日英のタイトルをめぐってドタバタ)

4月の出版物:その2『作曲する女たち』 (日英のタイトルをめぐってドタバタ)

葉っぱの坑夫が4月に出版するもう一つの本を紹介します。これも前回紹介した『トーマス・ニペルナーティ 7つの旅』と同じように、noteサイトで連載していた作品です。連載時は「作曲する女たち」でしたが、パッケージ化するにあたって、『20世紀を駆け抜けた・作曲する女たち』とすることに。

内容としては19世紀生まれの作曲家5人の小評伝、20世紀生まれの作曲家5人のインタビューです。前者はマデリーン・ゴス

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WordやPagesで出版用の本が作れるのか、やってみた 【1】

WordやPagesで出版用の本が作れるのか、やってみた 【1】

これはDTPの最終形?

本をつくって出版する、という行為がここ数年の間にすっかり個人の手に届くようになってきました。ネットの印刷業者に頼むにしろ、アマゾンのKDPのようなシステムを使うにしろ、それぞれの経験や能力に応じて、気軽に安価で本づくりの方法を選べるようになったのは確かだと思います。

ひと昔前までは、本というのは商業出版社がつくるものでした。ほぼ唯一の道といいますか。そして印刷から製本、

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KDPで本をつくってみた。グーテンベルク以来の出版革命かも?

KDPで本をつくってみた。グーテンベルク以来の出版革命かも?

↑ タイトル画像(校正を取ったら「再販禁止」の文字を乗せた帯がドン!)
う〜ん、何故? これについては後で書きます。

まずはKDPとは何か

今回は、KDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)について、なるべく良い点をあげて紹介したいと思います。欠点はあるけれど、仕組みとしては素晴らしく、多くの人がこれを使って本を出したらいいな、と思うので。

まずKDPとは何かですが、ペーパーバック(ソフ

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本は流動体?:<コンテンツ>が「本」になるとき

本は流動体?:<コンテンツ>が「本」になるとき

本ってなんだっけ?

本というと、形としてどんなものを思い浮かべます? 
やっぱり紙を綴じてパッケージ化した「書籍」のことをまず考えるでしょうか。書籍というと、固い表紙のついた、ある程度厚みのある本が想定されます。それが本の原型と思われています(特に日本では)。

葉っぱの坑夫がスタートしたばかりの2000年ごろ、最初に作った本は100ページに満たない、薄くて小さな本でした。しかも表紙もモノクロ。

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葉っぱの坑夫の本のつくり方

葉っぱの坑夫の本のつくり方

やっと、『オオカミの生き方』が発売になりました! ペーパーバック版につづいて、年明けにはKindle版も発売開始。野生に生き、森や荒野をかけめぐるオオカミとは、いったいどんな生きものなのか、著者のウィリアム・ロングが長年にわたり追ったドキュメントです。(まえがき:大竹英洋)
以下は、前回「新刊 & 12月の半額セール案内」のつづきです。

それから10年くらいたって、アメリカのアマゾンがKindl

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新刊 & 12月の半額セール案内

新刊 & 12月の半額セール案内

今回は二つのお知らせ『オオカミの生き方』の出版と、年末年始のアマゾンKindleの半額セールについて、それに加えて葉っぱの坑夫のここまでの出版の仕方(方法論)について書いてみようと思います。

まず新刊についてですが、アメリカの作家、ウィリアム・ロングの作品をオンデマンド・ブック(POD)とKindle(& Kobo)で出版します。これは"Mother Nature: A Study of Ani

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