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気になったのに調べていないこと

以前のコラム「気になったことを放置しない」の中で、気になる事象の例として下記の5項目を挙げさせていただきました。

・ 夕方の決まった時刻になったらビルの上にカラスが沢山集まるのはなぜ。
・ なぜ銀行だけトップのことを「頭取」と呼ぶのか。
・ 老眼鏡とハズキルーペって何が違うの。
・ 「おにぎり」と「おむすび」の違いは何。
・ 「戦ぐ」「希う」「論う」これって何て読むの。

読まれているわけですから、それこそご自身でお調べになればいいのに、「あれは実際どうなのか」といくつかお問い合わせをいただいております。

気になったことを放置しっぱなしの方のために、今回は答え合わせをしていきたいと思います(笑)

1. 夕方の決まった時刻になったらビルの上にカラスが沢山集まるのはなぜ。

ウチの事務所の近くにもとんでもない数のカラスが夕方に集まるのですが、「就塒前しゅうじぜん集合」もしくは「帰塒前きじぜん集合」と呼ばれる行動です。

塒とは「ねぐら」のことで、カラスは集団ねぐらを形成する習性があります。
群れる目的は、天敵対応、エサ場の情報共有、つがいの形成のためと言われています。

このねぐらに夕方戻る際に事前に安全確認を行うため、その確認の最中に付近で待機をしているのがビルの上などに大量にカラスの群れが大挙する理由です。

2. なぜ銀行だけトップのことを「頭取」と呼ぶのか。

頭取の語源は雅楽にあり、主に管楽器の首席演奏者のことを「音頭取り」と言っていたことから、集団を取り仕切ったりまとめたりする人のことを「頭取」と呼ぶようになったようです。

銀行のトップのことをこの名で呼ぶのは法律の名残。1872年(明治5年)に国立銀行条例が制定され、その中で代表者の呼び名を「頭取」とすると定められ、その風習が現在に至るまで生きているようですね。

3. 老眼鏡とハズキルーペって何が違うの。

以前、自分用の老眼鏡をつくった際に書いたコラムでも紹介しました。

老眼鏡はピント合わせのため。
ルーペは虫眼鏡、つまり拡大鏡です。

ピントが合わなくなってしまった人が虫眼鏡を使っても、ボヤけた映像が拡大されるだけなのです。

4. 「おにぎり」と「おむすび」の違いは何。

こちらも以前、「似ているけれど、違う意味」というコラムで紹介をさせていただきました。

おむすびは三角形のもの限定とのこと。なので、おむすびはおにぎりに含まれます。

おむすびは神様に由来があるようです。「古事記」に登場する農業の神様である「高御産巣日神たかみむすびのかみ」を起源としており、その神様が宿っていると考えられていた「米を結ぶ」ことで霊力を取込むという意味を持たせることから「おむすび」となったとされています。

また、古くから山を神様に見立てる風習があったため、山と同じような三角形の握り飯を「おむすび」と呼んでいた説もあるようですね。

5. 「戦ぐ」「希う」「論う」これって何て読むの。

それぞれ簡単な感じであっても、ひらがな一文字足されただけで途端に読みづらくなりますよね。

戦ぐ - まったくイメージが湧きませんが「そよぐ」と読みます。使用している漢字と違って爽やかなのが不思議です。

希う - この言葉は生まれてから一度も使ったことがありませんが「こいねがう」と読みます。文章の中でしか使用する機会がなさそうです。

論う - 「あげつらう」と読みます。議論や討論などに含まれる漢字ですが、ここでは相手に対して言い立てたり、とやかく言ったりというマイナスイメージのある言葉になりますね。

さて、果たして何問正解だったでしょうか。
以上、答え合わせでした。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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