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仲間が増え続けていくのはなぜ

生産労働人口の減少に伴って、国の制度で報酬が定まっている私のいる介護業界においては、ますます採用が厳しい状況になってきています。

そして、こういうことを書くのは憚れるのですが、採用難を尻目に人材紹介会社はますます繁盛しているような気がしています。

紹介会社を活用して入社してくるスタッフさん自体に罪はありませんが、果たして何人の方が、自分が採用されるに際して高額な費用が動いていることを認識されているのでしょうか。

もし、その認識がもっと広まってくれれば、第三者機関に消えていくお金を支払うよりも、これから入社される方ご自身の将来のためにそのお金を還元した方が同じ金額ならよっぽど有意義なものになるのに、などと考えてしまいがちです。

とはいえ、結局紹介会社に頼ってしまっている現状においては、勝手な愚痴はこれくらいに押さえておかないと今後に支障が出かねませんので止めておきます。

こういう状況下においても、紹介会社に頼らずにどんどこ仲間を増やしている拠点もありますので、今回はそこでの取り組みについて触れていきたいと思います。

取り組みの特徴をひと言で表しますと、「想いの共有化」でしょうか。

取引先に対しては、ご依頼をいただいたお客様をどのようにしていきたいか、どのようにケアをしていくか、その想いの延長線上のケア内容を明確に提示していきます。

また、ケアへの想いと共に、社として用意している研修も対外的にもオープンにしていきます。

リモート環境がないようであれば、当社の事務所にお越しいただいて一緒に受講する。

地域全体のケアの質が向上すれば、それはその地域のお客様のためにもなります。

こうしたオープンな姿勢というのは、他者に実際の門扉を開くことで、お互いの距離感はますます縮まっていくことでしょう。

また、会う人会う人に、「いつか一緒に働きましょう!!」と声をかけ続けます。

人間の第一印象は出会った瞬間に決まります。

「いいな」と思った相手に対しては、その瞬間に心の底からの想いをもって、口癖かのように反射的習慣的に声をかけてしまうと言います。

その場での引き抜きではありませんし、「いつかあなたと一緒に働いてみたい」という声かけをされて嫌に思う人というのはあまりいないのではないでしょうか。

そして、これを本気で、顔を合わせる度に伝え続ける。

義理人情や浪花節ではありませんが、つまるところ人間の心理というのはこういう働きかけに多少なりとも影響は受けるのではないでしょうか。

自身が所属している組織について疑問に思い始めたり、「次にどこで働こうか」とちょっと転職を考え始めたりした際に、具体的な転職先として脳裏をよぎるのは、おそらくはこれまでずっと誘い続けてくれた人物のいるところとなるはずです。

ともあれ、そんな人間の心理などを深く考えてではなく、とにかく良いと思った人がいたら一緒に働きたいし、ついつい声をかけてしまうというその行動力が結果的に仲間を呼び寄せるきっかけとなっています。

「そういうこともあるよね」とこの記事を読んでただ思う人は多いでしょうけれども、「そうか、自分にはそうした想いや行動が足りなかったな」と本気で模倣してみる人は少数派だと思います。

ただ、こうしたアナログ的な言動が、確実に人の気持ちを鷲掴みにして、結果的に費用のかからない採用への繋がる一番の近道なのだと思っています。

入社してこられる方の約8割は地域の同業他社からの転職組です。他業種や他のエリアから新たに転入してこられる方はほんの一部です。

地域において、日頃からお付き合いのある方々こそが潜在的な将来の仲間でもあるのです。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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