環境整備の徹底④ 整理と整頓
「環境整備」の考え方について連投して投稿しておりますが、もう少しお付き合いください。
前回までは、
その人の考え方が行動に反映し、その行動の積み重ねが環境に反映するということ
正しいイメージ(理想の姿)を持っておくことで、今の状態が良いか悪いか気づくことができる(環境についても、自分の在り方についても)
とにかく正しい行動をとらないと、正しい結果(環境)は得られない
という話をしてまいりました。
そして、環境整備とは実践ですから、こうやって読んだり話を聞いたりするよりはとにかく行動してみること。
なので、会社の方針書には考え方の項目の後に、「環境整備の基本」として具体的な正しい行動内容が記してあります。
内容的には難しいものではなく、元気な挨拶をしましょうというような誰もが知っているものが多いですが、肝心なのは「知っているかどうか」ではなくて「やっているかどうか」、行動が伴っているかどうかなのです。
そして、各拠点においても実践の一環として毎朝仕事始めに皆で環境整備の時間を設けています。
また、コロナ禍になる前までは毎月集合型の環境整備実践研修も実施していました。選出した拠点に全拠点長が集合して、その営業所の環境を皆で一気に改善していきます。
ここで実施するのは、整理整頓と物を磨くことです。
まず整理とは、「要らないものを捨て去る」こと。
そして、会社においての「要らないもの」とは一年間使用していないもの。
これを実施してこなかった拠点において全員で取り組むと、営業所の前にゴミが山積みになって、近隣の方からは「お引越しですか」なんて訊かれることになります。
次に整頓とは「残った要るものの置き場所を定めること」。
整頓ができないという人は、そもそも整理と整頓をごちゃ混ぜに考えてしまっているんですよね。
要るものと要らないものが混在している状態で整頓できるわけがないんです。
要るものが定まれば、これはここ、あれはあそこと定位置を決めて、今後必ず指定の場所に納めるように徹底します。
事務所であれば、背の高い書庫や棚などは、心理的な圧となりますから、席と席の間などには極力置かないようにします。
物理的な壁というのは、行き着くところ心理的な壁ともなり、部門間の関係性に影響を及ぼします。
キャビネットなんかも、同じ区画の壁に沿って背の高い物順から並べていくと見た目もスッキリしますよね。
もちろんキャビネットの中も、要らないものは徹底して捨てることです。
「キャビネットが足りないので買いたいのですが」なんて訊いてくるところは、まず整理をさせてみるといいです。
終わった後には、「キャビネットひとつ余りました」なんて報告がくることはよくありましたから。
あらためてスペースが生み出されることで、不足がちだった置き場所が確保できますので、普段から机の上に置きっぱなしになっていたようなものは全て棚に納めることが可能となります。
以前も話しましたけれども、家の洋服箪笥の中もそうですよね。定期的に整理をしておかないと不要な洋服でいっぱいになりますし、「痩せたらまた着れそう」なんて一年以上も着ていない服なんかは、痩せた頃にはとっくに流行遅れになっていてもう一生着ることはないはずです。
そして、次の行動・実践としては「ものを磨くこと」です。
長くなりましたので、これはまた次回ですかね。
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