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元の状態に戻しておく

これはどこの業界でも起こりうると思うのですが、私たちのような在宅へ訪問するサービスにおいては、お客様からお叱りをいただくクレーム内容のひとつとして、お手洗いをお借りした時のものがあります。

これは人間の生理現象ですから、ケアや作業中に催してしまったり腹痛が生じてしまったりというのは、どれだけ気をつけていたとしても起こってしまう可能性があります。

そんな時には申し訳ありませんが、お家のトイレをお借りすることになります。

問題は、使用させていただくことそのものよりも、どのように使用させていただくのか、そして使用した後どのようにしておくか、ですよね。

私は、これは男性にあるあるだと思っているのですが、外出先では立って用を足すのに、自分の家ではわざわざ座って用を足すという人は結構な割合でいらっしゃるはずです。

かく言う私もそうですし、かつて尋ねてみたことがあるのですが私の父も同じでした。

やはり、自分の家は汚したくないのですよね。

今回はどうしてもトイレの話ですので汚い話が多くて申し訳ありませんが、男性が通常の便座に対して立って用を足した時に、どこまで飛沫が飛び散っているのかというのを検証している場面をテレビで観たことがあります。

少なくとも、壁の側面だと人が立っている頭の位置くらいまでは飛んでいるというのが実験結果でした。

また、これはかつて知り合いから聞いたネタ話ですが、男三兄弟の家族で、父親含めて男性四人が毎日何年も立って用を足し続けた結果、母親がトイレの掃除をしているとこれまでの積み重ねによって湿った床が抜け落ちた、なんてこともあったようです。

だいぶん話が逸れてしまいましたが、お客様のお宅のトイレをお借りした際にも、汚さない配慮が必要になりますので、ここはどんな場合でも座った方がいいと思っています。

また、大きい方の時は更に配慮が必要ですよね。

これまでもお叱りを受けたケースがあります。

レアケースだったのは、流し忘れですね。

スタッフが退出して、お家の人が用を足そうとして入ると、とんでもないものを見つけてしまったというケース。

また、どんなものを出してしまったのか分かりませんが、流れなくなるような状態にしてしまったなんて話もかつて聞いたことがあります。

しばらくは、その原因をつくった女性を見るたびにあらぬ想像をしてしまっていたのを覚えています。

話は変わりますが、イエローハットの創業者で日本を美しくする会の創設者である鍵山秀三郎さんが、中国での活動時に衝撃を受けられたという話があります。

中国の公衆便所をきれいにしていくという活動なわけですが、これも汚い話で申し訳ないですが、どの便器にも山のように便が盛り上がったままの状態になっていたとのことです。

訊いてみると、彼らの行動基準が、まず初めに用を足す人は「何でオレが次の人のためにいちいちトイレを流さなければならないんだ」と言って流さない。

次に使用する人は「何でオレが前のやつのものをわざわざ流さなければならないんだ」と言って、その上に用を足していく。

そんなこんなで、手で押し込んでも流れないような量が積み上がっていくという事態らしいです。

「自分さえ良ければいい」、そういう人たちが積み重ねていった行動の結果が環境に反映されるわけです。

私たちが使用させていただくトイレは他人様のお宅、ましてやお客様のお宅のものであるわけですから、例えサービスとは直接関係なくても使用した後は便座の裏の隅々まで確認をして、元ある状態、欲を言えば元ある状態よりもより良い状態にしてから退出するくらいの心構えがあって欲しいですよね。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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