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スタッフが定着しないのは、上長にその気がないから
このコラムではもう何度も触れている事柄になります。
環境は心のあらわれ。
その人の考え方が、その人のとる行動となり、その行動の積み重ねが周囲の環境に反映されます。
今回はこの法則を、スタッフの定着しない拠点運営にあてはめて考えてみたいと思います。
新規開設時から数年間、オープニングスタッフにはとっくのとうに全員に去られてしまい、新たに加わった仲間にもどんどん辞められて、蓋を開いてみたらこれまで辞めたスタッフの数を合わせるともうあと8店舗くらいは拠点が開設できていたのではないか、なんていうとんでもない実態の事業所があったりします。
そういった拠点のリーダーは、人が去っていくたびに反省はします。
反省のポーズをとります、という言い方の方が正しいのかもしれませんね。
私の向き合い方が悪かった。
これからはスタッフにもっと寄り添いたい。
私自身が変わらないといけないと思っています。
ただ、こういう上長の特徴として、こういう殊勝なセリフを誰に向かって言っているかというと上司や対外的なところにだけ良い顔をしていきます。
外面が良いというか、まさにその通りで、同じ内容の反省や謝罪をスタッフに向けて発したり、自分自身に向き合ったりということはその後の言動からは見て取れません。
繰り返しますが、「環境は心のあらわれ」なのです。
環境は、本人が本当に信じている状況どおりになっていきます。
それでは、その上長は何を望んでいるのか、何を信じているのか。
極端な表現かもしれませんが簡潔に言ってしまえば、「自分以外のスタッフは不要だ」もしくは「自分以外のスタッフは無能だ」という思考の持ち主なのだと思います。
口では「部下たちと良い営業所にしたい」と言っていても、実際には「こんなやつら使えない」とか「いらない」と思っていたら、本当に誰もいなくなるのです。
これも、このコラムで繰り返し述べてきたことですが、対人関係とは合わせ鏡のようなものです。
相手をどう思ったかというのは、そのまま相手から自分に跳ね返ってくる思考や行動でもあります。
部下を大切にしてくれない上長を、部下が大切にする必要はありません。
部下の良さがわからない上司のために、部下が変わる必要はありません。
部下に悪意を持って接してくる上司に、部下が誠意を持って接する必要はありません。
部下に敬意を払わない上司に、部下が敬意を払う必要はありません。
外面的にどんなに美辞麗句を述べていたとしても、その拠点長が望んでいた部下との関係性というのは前述したようなものであり、その結果として部下たちが去っていったのであれば、結局はそのような状況になることを願っていたし信じていたということです。
ですから、いつまでも人が定着しない鍋の底に穴のあいたような拠点を運営している拠点長については、「今度こそちゃんとします」というその人の言葉を信じて任せるのではなく、やはり行動と結果をもって正しい判断をしていかないと負のスパイラルが止まることはありません。
行動の変化が伴った時に、はじめて環境は変化します。
拠点における行動を変えるには、リーダーが内面から本気で変わろうという意志をもって「これまでの自分が信じていることを変える」か、配置換えをして他の人に任せるしか方法はありません。
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