あぜ道の話
コラムも100回以上書いていると、いい加減ネタ切れというか同じような内容の繰り返しになってきてしまいます。
以前、ひとりで仕事や案件を丸抱えしてしまって、部下の共感を得られずに孤立してしまうリーダーの傾向と対策について触れましたが、今回は先人の教えをなぞっていきたいと思います。
10年以上前に私が社長になったばかりの頃に、ひとり飛び回っては空回りをしていて、そんな時に合宿所の大浴場での私の行為を上司に見咎められて、「今のお前にぴったりの言葉だ」と渡されたのが松下幸之助さんと部下とのエピソードです。
見咎められた行為というのは、思い出すのも恥ずかしいのですが、大浴場の真ん中に大きな浴槽があり、そこに上司が入っておりました。私はというと体を洗っており、洗体後に浴槽の対岸側にあるサウナに入りたかったものですから、ショートカットをして上司の入っている湯船にザブザブと波を起こしながら入って、浴槽の中を突っ切って渡り歩いていったのでした。
「合理的なのは分かるけど、せっかちにもほどがある」と苦笑されながら湯舟の中の上司に注意されたのを覚えています。
そして後日渡されたコピーが次のようなものになります。
おそらくは、私が湯舟の中をザブザブと突っ切る姿が泥田の中を歩む姿と重なって、その姿勢がそのまま仕事にも反映されていたのを感じ取られて、わざわざ渡してくださったコピーでした。今はそのありがたみを当時よりも強く感じています。
今でも時折読み返していますし、自分のことは棚に上げつつも、少しずつ伝える側に回っていきたいと思っています。
今日も読んでくださって、ありがとうございます。
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