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環境整備の徹底⑥ 安全について
ここのところシリーズで書き続けてまいりました「環境整備」について、あともう少しお付き合いください。
「環境は心のあらわれ」と何度も申し上げてきましたが、この言葉をそのまま組織の状況に当てはめてみますと、営業所の環境というのは、そこの拠点長の心が反映されたものであり、会社の環境というのは、社長の心の在り方が反映されたものということが言えます。
ですから、「正しい行動をする」という環境整備の実践を誰よりもまず率先して行わないといけないのはリーダーなのですよね。
イエローハットの創業者であり、「日本を美しくする会」の創設者である鍵山秀三郎さんは言われています。
ひとつ拾えばひとつだけきれいになる
大切なのはゴミが落ちていることを知っているかどうかではなく、一番の解決策はそれを取り除く行動と実践。
知識を口にするだけでなく、リーダーに実際に行動が伴っているかどうかを部下たちはいつも冷静に見ています。
「公言する信念と行動の一致」があって、部下ははじめて上司を信じてくれます。
そして、皮肉なことに行動の伴わないリーダーに限って、標語をペタペタと壁に貼りたがります。
例えば、「挨拶は必ず大きな声でしましょう」なんていうよくありがちな標語。
部下が見るのは壁の標語ではなくて、リーダーの行動です。
実践していない部下がいたら、その人が挨拶を返してくるまでリーダーとして注意喚起しているかどうか。
日頃から自らが実践して習慣化させている行動であれば、壁の標語は要らないはずです。
実践していない人に限って、それを部下に強要しようと壁に標語を貼り付けますが、つまるところそれは「上司の怠慢」に他なりません。
そして、最後の項目となりますが、環境整備には「安全」「衛生」といった要素もあります。
サービスの提供も大事ですが、リーダーとして会社や拠点のスタッフが「安全に働ける環境」であるかどうかを最優先して判断する必要があります。
安全というのは、人間にとっての健康と同じようなもので、それが保障されていないと活動することさえままなりません。
自然災害やコロナ禍など不安定な環境においては、スタッフの安全を最優先させることで、結果的にお客様サービスにおいて最善の判断を下すことが可能となるのではないでしょうか。
そして、「衛生」についてですが、長くなってまいりましたので詳細はまた次回に。
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