ジャパンブランドは健在だが、戻って来た観光客に期待はできず|週刊小売業界ニュース|2024/6/3週
2024年6月3日~6月9日の韓国の最新ニュースから、
最近の小売り業界について紐解いていきましょう。
今週のおさらいに、ぜひどうぞ!
韓国│釜山市特別司法警察、海外医薬品違法販売など18カ所を摘発
日本製の日用品や医薬部外品は品質が良いとする
ジャパンブランドはまだまだ通用するようです。
ジャパンブランドと言えば、
コロナ禍前は中国人観光客を中心に、
マスクや理美容品、漢方薬などを
爆買いする光景が見られました。
中国政府は昨年23年より団体旅行を解禁しており、
東京都内などで団体客の姿を久しぶりに見たという
方もいらっしゃるのではないでしょうか。
第一生命経済研究所の熊野氏によれば、
訪日中国人観光客718万人×28.1万円で
年間2兆円程度のマクロ消費支出が期待でき、
そのうち大半は小売消費が占めると分析しています。
しかし都内を歩く団体観光客のうち
以前のように爆買いをする光景は少なくなりました。
その背景として、次の3つがあると考えられます。
若年層の消費マインドの冷え込み
越境ECサイトの急速な拡大
円安で日本に行きやすい時代に
<若年層の消費マインドの冷え込み>
中国の若年層の失業率が過去最高を記録しています。
16歳から24歳までの失業率は14.9%と
推計されており(2023年12月時点)、
日本の8.2%(出所:厚生労働省『若年層雇用対策』)
に比べてかなり高いことがわかります。
費用対効果を意味する「性価比」や、
ブランド品と同等の性能を持つ非ブランド品を選ぶ
という意味の「平替」が若者の間で定着しています。
また旅行においては「特殊兵式旅行」
というスタイルが現在流行しており、
時間や費用を極力抑えて多くの観光スポットを巡る、
節約志向の旅行スタイルが取り入れられています。
<越境ECサイトの急速な拡大>
AlibabaグループのT-mallなど、
中国発の越境ECがここ数年で急拡大しており、
中国に居ながらにして合法的に日本製品を
購入することが容易になりました。
越境ECが現在ほど当たり前でなかったコロナ禍前は、
訪日観光客や日本在住の業者が日本製品を購入して
中国のSNS等で転売する「代講」という手法があり、
爆買いを底支えしていました。
(その後、代講は中国政府が取り締まりが強化しています)
<円安で日本に行きやすい時代に>
コロナ禍前の2019年前後では1元約15円ですが、
現在は円安により1元約22円となっており、
これまで以上に日本で消費しやすい為替環境です。
コロナ禍前は誰でも日本旅行に行けるわけではなく、
訪日する知り合いに「あれもこれも買ってきて」と
お願いする必要があったため爆買いにつながっていました。
★今週の韓国の注目記事★
▼▼▼その他の記事も是非!▼▼▼
▼関連のある記事▼
▼前週の韓国の特集記事▼
▼私たちの価値観について▼
#SHEIN #Temu #越境EC #ECサイト #EC #中国EC #中国 #Alibaba #Pingduoduo #コマース #ライブコマース #SNS #広告 #マーケティング #SNSマーケティング #デジタルマーケティング #Webマーケティング #ブランディング #円安 #爆買い #医薬品 #医薬部外品 #美容 #美容品 #理美容 #輸入 #輸出 #免税 #小売 #小売り #小売業 #円安 #特殊兵式旅行 #インバウンド #観光客 #リテール #グロースエンジン
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?