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【日本にとって、中国の越境ECによる北米空輸便は対岸の火事ではない!】週刊小売業界ニュース|2024/5/27週
2024年5月25日~5月31日の日本からの最新ニュースから、
最近の小売り業界について紐解いていきましょう。
今週のおさらいに、ぜひどうぞ!
航空物流業界が悲鳴、「中国系EC」SHEINとTemuの異様な出荷量 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
<記事の要約>
中国の大手Eコマースサイト2社は、貨物専用大型機ボーイング777型フレイターを使い、88機分の荷物を連日世界中に発送しています。この膨大な輸送量により、航空貨物運賃が高騰しているにもかかわらず、両社は成長のためのコストを惜しみません。物流分析会社Xenetaのニール・ファン・デ・ワウは、急成長するティームーとシーインが、中国からの航空輸送の価格を急上昇させたと指摘しています。この影響で、空輸の価格は前例のないレベルに達しています。
現在では日本でも使えるTemuですが、
日本に上陸したのは2023年のことで、
一番最初にサービスをローンチしたのは
アメリカ(2022年9月)です。
中国企業が運営するECサービスなのに、
なぜアメリカでビジネスを開始したの?
と思われる方も多いかもしれません。
またTemuに限らず、SHEINやT-mallなど、
中国ECの越境がここ数年加速しています。
中国発の越境ECが増えている理由として
よく指摘されているのは次の2点です。
(中国)国内の消費者の買い控え傾向
アメリカや日本では少額貨物の輸入が免税
1点目の、中国市場が冷え込んでいるというのは、
数年前から日本でも繰り返し報道されていますね。
失業率が高止まりし、不動産市場も底冷え…
国の拡大とともに売上規模を拡大できる時代は終わり、
外にチャンスを掴めないかと血眼で探しています。
そしてSHEIN・Temuを筆頭とした越境ECの後押しで、
航空貨物市場がここ1~2年活況です。
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2024年頭の航空貨物の需要と供給ですが、
前年比で需要・供給ともに+15%と、
市場全体が拡大している様子が見られます。
米Atlas Airは、中国のYunExpressと提携し、
2機目の航空貨物機の運航を開始すると発表しました。
ただし需要曲線の上昇速度が供給のそれより早く、
空きが少なくなっており運賃が高騰しています。
実際、中国→アメリカのスポットレートは1kgあたり$4.75で、
これは2019年同月比の約2倍強にも達している計算です。
そして空輸逼迫は、日本発着の航空貨物も例外ではありません。
実は北米向けの輸出には日本経由便も多く利用されており、
日本発北米行きの空輸運賃も押し上げられています。
加えて昨年から続く円安傾向がこれに拍車をかけ、
日本国内の企業が貨物キャパを買い負けしている状況があります。
<担当者からの一言>
SheinやTemuは「デミニミス」ルールを利用し、800ドル以下の個人宛小包は関税の対象外という抜け道を活用、他の国に倉庫も持たないため他国に一切利益を渡さないため低価格を実現するビジネスモデル。 現在の原油価格市場を動かしてるのは自動車や運輸ではなくなり、SheinやTemuの製品に使われる化学工業じゃないかとも言われている。とはいえ、増便するほど空輸が活況になっているとは驚きました。
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