【ワクチン・処方薬のこと】医療系人材派遣会社で医薬品の開発について知る【5社目後編】
どうも、しんのすけです。読んで頂きありがとうございます。ゆっくりしていって下さい。
前回に引き続き、医薬品に関わるお仕事について書きたいと思います。
とはいえ、仕事は基本的にはPCでWebアプリケーションに各所から収集する副作用の情報をペコペコ入力するだけの簡単なお仕事なので、この仕事の本質的なことを今回は書きたいと思います。
なお、先にお伝えしますと、この会社は1年程度で退職し、ここより少し大きい同じ業界業種の企業に転職しております。最後に軽く触れますが転職と6社目に関することは次回書きたいと思います。
私の実務はファーマコヴィジランス(PV,ファーマコとか言う以下、PV)という職種でございます。前回の記事にも書きましたが、医薬品や医療機器の安全性に関わるお仕事です。
私たちCROのPVはメーカーの安全性・信頼性部門から医薬品に関する業務の受託をします。必要であれば、副作用を厚労省に報告する義務があるメーカーのお手伝いをするといったところです。
では、この仕事マイナーで地味な仕事のミッションは何か、私の一個人の意見ですがお伝えします。
薬を必要としている患者さんに機会を損なうことなく手元に届けられること
でございます。医薬品の安定供給の側面で、品質保証の部門にも係ることではございますが、品証系の部署と密接に関わるPV部門なので悪しからず。
このミッションを達成し続けるためには、私たちの医薬品の安全性を監視・管理することが不可欠です。
医薬品には、ベネフィット(効果)とリスク(副作用)が必ず付き纏います。処方薬は医師といった処方権を持った人から処方箋を出してもらい皆さんの手元に届けられますが、専門家の客観的判断がなければいけないほどに、強く人体に作用します。
私たちの部門は、リスク(副作用)の情報収集を行う業務の一部を請負い、メーカーは添付文書への反映や情報の検出・分析・評価・調査、注意・適正な使用喚起、当局(PMDA)や自治体への各種安全に関わる報告書の作成、提出を行います。
上記のミッションにぶら下げて言えば、
私たちは医薬品の安全性を管理し、患者にとってのリスクを最小化し、予防に努めるための下地の仕事です。
最後に、医薬品に関するSNSの情報やテレビを見ていて思ったことを箇条書きします。気になった方はキーワードをもとに科学的に正しい情報から身近な医薬品のことについて考えてみてください。
・ワクチンは打ちたい人は打つ、打ちたくない/打てない人は打たない。専門家でない人や専門家の情報を根拠にする場合、その情報の全てを科学的に説明できない人は他人の意思決定に干渉をしない。
・製薬メーカー、卸業者、CRO、SMOなどのステークホルダーの不正や定められた製造工程を逸脱した品質管理は完全にアウト。
・あらゆるデータの改ざんはステークホルダーや関係者があまりに多すぎるのに加え、システムに証跡が残るので、必ずバレるはず。
・ジェネリックへの正しい知識。
・製薬メーカーは民間企業である。他の企業と同様に金儲けするのは当たり前である。その上で、世間が思っている以上に製薬メーカーで働いている方たちは真剣に医師や患者さんのことを考えて日々仕事をしている。
・1つの薬を作るのにいくらかかるのか。処方される薬の薬価。
・今後国内マーケットを襲うドラッグラグ、そしてドラッグロス。
人類史に積み重なっている人間の叡智、先人の知恵の上で、私たちは生かされている。
最後まで読んでいただきありがとうございました。次回は、5社目以降のことを書きたいと思います。
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