マガジンのカバー画像

暮らしと学びと福祉のデザイン

86
デザイン教育の講師とデザイナーをしながら障害福祉事業所の理事兼支援員。生活介護のアートプログラムや精神当事者むけのワークショップ、NPO全般のスタッフ研修や企画アドバイザーをした… もっと読む
運営しているクリエイター

#福祉支援

【告知含む】福祉事業所を対象に、デザイン相談ができる「福祉とデザイン サポートカフェ 播磨」をスタートします。

【告知含む】福祉事業所を対象に、デザイン相談ができる「福祉とデザイン サポートカフェ 播磨」をスタートします。

障がい福祉事業を「デザイン」でサポートする。「福祉とデザイン サポートカフェ」を播磨地域で開設します。https://www.facebook.com/fukushitodesign/

今回、場所は、姫路二階町商店街のNPOビル「レウルーラ二階町」 1Fのワーキングスペースにて、月に1-2回から、相談日をスタートさせていきます。

初回は10/15(土)を予定しており、料金は1事業所につき¥15

もっとみる
福祉・NPOの進展に必要な「決裁権」

福祉・NPOの進展に必要な「決裁権」

よりよいアイデアや企画が生まれても、
福祉やNPOの決裁権がそれを阻む事があります。そうならないために、
公的機関や地域福祉に決裁権のある
団体・役職・担当者のような人々にこそ
「イメージ力」を鍛えて欲しいと思います。

世間では
「新しいことをやってください」
「いままでにないものをやってください」と
口をそろえて求められますが、

「いままでにないこと」は
容易にはイメージできないものです。

もっとみる
企画の骨子は「背景」です。

企画の骨子は「背景」です。

企画の骨子は「背景」です。

「背景となるきっかけ」がなければ
物事を思いつくということができません。
それは個人的なことでかまいません。

課題が与えられたから考えたのではなく、
自分の中に何か思うことがあったり、
表現したいことがあったり、
小さい頃の記憶があったり、
問題意識を感じたり、
単に好きでたまらないものがあったり、
なんとなく気になることだったり。

それが、「背景」であり、
そこ

もっとみる
「商品企画のアイデアはどうやったらでてきますか?」

「商品企画のアイデアはどうやったらでてきますか?」


アイデアをとにかく書こう。アイデアを出す時には「考える」ことと「書く」ことを
同時に行うことをお勧めしています。

僕はこれを「構想」の作業と定義していて
「想」は考える、思う、想像をふくらませる、イメージすることで、
「構」はそれらを現実の形にして組み立てることです。

あたまのなかだけでも、考えを組み立てることはできるけれど、
それはかなり訓練というか日常的な積み重ねが必要です。

思考をふ

もっとみる
ターゲット(お客さま像)は絞るの?広げるの?〜両方からファンを増やそう〜

ターゲット(お客さま像)は絞るの?広げるの?〜両方からファンを増やそう〜


ターゲットは絞るの?広げちゃだめなの?ある商品を販売するときには、
それを買っていく人はどんな人かを考えます。
これを「ターゲット」といいます。
また、ターゲットの具体的なライフスタイルを
「ターゲットイメージ」といいます。

「ターゲット」は、その商品を必要としているわけですが
似た商品というのは、世の中に溢れるほどありますから、
単にそこから選んでもらえるかどうかは運次第です。

溢れる商品

もっとみる
調和の時代における社会的なとりくみ

調和の時代における社会的なとりくみ

「社会的企業」や「社会起業家」
また「ソーシャルビジネス」という言葉は、

2006-2007年ごろから日本でも関心を集めるようになったように思います。

そのころから今にかけて社会的なビジネスについて
割とカジュアルな本が増えているように思います。

ちょうど10年くらいですね。

僕が福祉事業やNPOの方々と関わることになったのも
ちょうどこのころでした。

自立支援法施行からの様々な事業や支

もっとみる
「価格のことに関するこんな考え方」

「価格のことに関するこんな考え方」

福祉事業所(作業所)のものづくり支援のなかで、
いつも質問にあがるのが価格設定です。

「安くないと買ってくれないけど利益がでない」
「もっと高く売りたいけど、売れるかわからない」

付加価値を高めれば商品は高く売れていくでしょう。
同じ値段ならば、付加価値の高い方が売れやすいでしょう。

そこで付加価値をつけるために、どんなことをしたらいいのか、
となるのですが、
しかしその前にすこし考えてほし

もっとみる
コンセプトワークショップ#02

コンセプトワークショップ#02

前回説明した、ぼくのコンセプトづくりのポリシー。
それは「すでにもっている魅力に気づくこと」です。

新しいものや目新しいことを、
やみくもに思いつこうとするのではなく
まず、今ある商品に向き合うこと。
そうすると見えてくることがあります。

どのような経緯で商品が生まれたのか?
商品の名前の由来は何か?など、
普段考えないことの「意味」を考える機会になります。

================

もっとみる
コンセプトワークショップ#01

コンセプトワークショップ#01

福祉事業所向けに、商品企画の講座を行いました。

僕のコンセプトづくりにおけるポリシーは
「すでにもっている魅力に気づくこと」

すでにそこにあるものをじっくり分析すると
それが生まれた背景や理由の中に
なにかしらの「意図」があり
それをはっきりさせることでコンセプトが見える、

ということにこだわりを持っています。

作業所の担当者さんんい、商品についての質問をすると
「なんとなく思いついただけ

もっとみる
それをずっとやっていられるかどうか

それをずっとやっていられるかどうか

社会企業についての講義の中で、こんな話をしました。
「自分がそれをずっとやっていられるかどうか」を一番に考えて欲しい。

これが事業やお商売には大切です。

目的がブレだしているから、やっていることに意味があるんだろうか?と
そのように悩んでしまうのです。

自分が自分のためにやり続けていることというのは、
それを評価し納得するのも自分ですから、とてもたいへんです。
でも、そのかわりに意味なんて考

もっとみる
デザインってなんだろ?

デザインってなんだろ?

高校で実施した「企画デザイン」講義の中で
「デザインってなんだろう?」と問いかけました。

「僕の意見を鵜呑みにしないように、
アイデアに正しい、間違いはないからね。」
という前置きをしました。

デザインとはいったいなにか?

贈り物として、何を、誰に、どう届けたいか、と思い悩む事。
そういった「贈り物の表現」ではないかというのが僕の持論です。

加えて、「自分らしい贈り物の表現」をするときに

もっとみる
プリズムデザインラボのとりくみについて

プリズムデザインラボのとりくみについて

僕の本職である「プリズムデザインラボ」の活動について
日々の活動を報告するマガジンをつくりました。

僕のライフワークであり、デザイン活動の基盤である
プリズムデザインラボは
「考えのデザイン、を考える。」取り組みです。

その、具体的な活動は、
障がいをもった人達が働いたり過ごしたりする
福祉事業所にデザイナーとして関わっています。

その中で、チラシや商品化のアドバイスをしたり、
作業工程の改

もっとみる