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福祉・NPOの進展に必要な「決裁権」

よりよいアイデアや企画が生まれても、
福祉やNPOの決裁権がそれを阻む事があります。

そうならないために、
公的機関や地域福祉に決裁権のある
団体・役職・担当者のような人々にこそ
「イメージ力」を鍛えて欲しいと思います。

世間では
「新しいことをやってください」
「いままでにないものをやってください」と
口をそろえて求められますが、

「いままでにないこと」は
容易にはイメージできないものです。

なぜなら「今までにないから」です。
まったくあたらしい概念のものなんて、
実際にはなかなかありませんが、
それでも、いいアイデアの多くが、
世の中にでることもなくきえていくのだろうと思います。

それが、「今までにない」ことを理由に
実施できないことが多いからです。

具体的に何をやるかイメージすることがむずかしく、
決裁を通らないからです。

そうです。おかしな話なんです。

「今までにないものを考えてくれ」
と言われて、生まれたアイデアは
「今までにないからイメージできない」
という理由で、ボツになるのです。

新しいことを提案しても、
その決裁権をもった人々にイメージ力がなければ、
その内容は実現しません。

もちろん、それを自分たちの地道な活動によって
実現すればいいのかもしれない。
でも、資本やネットーワークを得ることできれば
多くの人々に良いものを提供できるはずです。

そのために、制度を活用するのに
制度の決裁権をもっている人々は
このように問いかけてくることもあります。

「具体的にイメージできません。
それは、既存のものでいうと、どんなものですか?」

今までにないようなものを求めている側が、
今までにあるようなもので説明してくれないとわからない、
というわけですから、おおきな矛盾を抱えているんです。

文章や、絵や図の構成力でこういった
足りないイメージを補完し、説明することはできるのですが
しかし、なんだか夢がないというか
なにか本質の部分がずれているなあ、と思うのです。


福祉の業界をもっと良くしていくために、
夢のある企画やとりくみが
制度のなかでもよりよく動けるように
「決裁権のある人」にこそ「イメージ力」が必要だと思います。

ぼくの記事がお役に立ちましたら、お賽銭を投げ込んでいただけると嬉しいです。 それを眺めてなんどもニヤニヤすると思います。