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『白いカラス』シリーズ

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#思考停止

白いカラス(番外編) ー箸休めー

白いカラス(番外編) ー箸休めー

「週イチ」ペースで、『白いカラス』シリーズを書いてきましたが、ここでちょっと箸休め。

なにしろ、長い、わからない、つまらないの3拍子揃ったシリーズですから、読者に振り向いてもらえなくて当然。

なるべく一つの学問分野(discipline)に偏らない学際的(interdisciplinary)アプローチにしようと思ったのが、徒(あだ)になったようです。結果として、毎回、冗長な記事となってしまいま

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白いカラス(8) ー空中浮遊ー

白いカラス(8) ー空中浮遊ー

消長遷移
消長遷移:衰退と繁栄、情勢が移り変わること。
「消長」は、衰えたり、盛んになったりすること。「遷移(せんい)」は、移り変わること。

Q:建国以来「消長遷移」を繰り返しながら、1945年までに領土を30 倍に拡大してきた専制国家はどこ?

A:それは、ロシアです。

温暖で、雨量も多く、多くの人口を養うことのできる温帯域は争奪戦が起きやすいのですが、緩衝地帯も狙われます。

大戦後、東側

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白いカラス(7) ー天秤ばかりー

白いカラス(7) ー天秤ばかりー

ニュートン物理学のように論理的でもないし、時代も変わっているのに、憲法9条を「平和憲法」とイコールに捉える人がいる不思議。
「泥棒お断り」の張り紙をしておけば、「鍵も警察も不要」という話にはならないですよね(笑)。

     ◇      ◇       ◇       ◇

重たいものは空を飛べないのか?

このように、「一つの熱源から正の熱を受け取り、これを全て仕事に変える以外に、他に何の変

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白いカラス(3) ー「意識の空白状態」と「公平な観察者」ー

白いカラス(3) ー「意識の空白状態」と「公平な観察者」ー

みなさんは「公平な観察者」を心の中に持っていますか?

アダム・スミスといえば『国富論』において、各人が自己利益を追求すれば「見えざる手」によって社会全体が豊かになる、と主張したことで有名です。ところが、2冊しか著書を出していないスミスが最初に出版したのは『道徳感情論』の方だったんです。
この著作では、世の中で人々が様々な感情を持っていることを尊重しつつも「共感」で社会のまとまりを目指すことが大切

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